[BL] 社長と社長秘書の秘密…

……無意識って恐ろしい。
( 無意識に誘っている様に見えるのは自分が相手に惚れ込んでいるだからだろうか、と考えてしまえば自分に対し呆れた様な笑みを浮かべ溜息を吐いては小声で呟き。「じゃーどうしたら良いんだよ…。」無茶苦茶な要望だ、と言わんばかりに呆れた様に目を細めては相手に愚痴を零し。「さっき迄大丈夫だったろ…?今も大丈夫だって。」と先程抱き締めた事を述べてはちゃぷ、と相手の肩に軽く湯を掛けてやり。近くて胸の鼓動がいつもより早いのは自分も同じだが、相手の様子を見ていると其れも忘れてしまいそうで )

…何一人でぶつぶつ言ってんですか…
(自分を置いて一人で何やら呟いている相手に“そう言う事“の理由も教えてくれないで…と不満げに相手を見て。「やっぱり何か話していて下さい。無言は慣れないし、貴方の声を聞いてたい」と相手を見ては薄らと口角を上げて述べて。自分でも無茶苦茶な事を言っている自覚はあり相手が愚痴るのも当たり前だと思えばやはり“無言“は自分の思う“恥ずかしい言葉“を掛けられる事より苦手だと確信し、それに相手の声は公私共に常に聞いている為落ち着くものでもあり。「さっきのも結構限界だったんですよ?」と困った様に笑っては少し落ち着いたのか顔の赤みは引いており相手の肩に両手を置いて。

…なんでもない。
( むくれている相手には自分がこんな事を考えている等と悟らせたくないのか先程の発言を含め上記を呟き、相手へと視線を戻すが、「ｯ…そう言うのが誘ってるって言うんだよ、俺にとって…。」全く何処迄自分を振り回せば気がすむのか、と無意識に動く相手に呆れ乍らも考えれば思わず相手を再び抱き寄せては奪う様に口付けを落として。「そっか…、けど意識してくれてるって分かって嬉しいんだけどな。」相手が顔を赤くしたり恥ずかしがったりするのは自分を意識してくれているから、と考えれば何処迄も嬉しいもの。肩に手をかける相手を見詰めては愛おしげに微笑んで )

わっ!…んんっ…
(“なんでもない“と言う相手にこれ以上聞いても答えてくれないだろうと諦める事にし、視線が合ったと思えば抱き寄せられ驚けば口付けを受け声を漏らしつつも受け入れ相手の胸に両手を置いて。愛しげに微笑む相手に応える様に相手の額にそっと口付けをしては「意識しない訳にはいかないでしょう?こんなに……何でもないです」と相手が好きな人故に意識しない訳にはいかなく“こんなに好きなんですから“とうっかり言ってしまいそうになれば寸前の所で何でもないなんて述べて。

…ん……。
( 大人しい相手に何度も角度を変え、深く口付けするが少しして漸く気がすんだのか唇を離してははぁ…、と吐息混じりに溜息を零し「…あんまりのぼせそうな事をいうなよ…。」と何処か振り回されてる感が拭いきれない様で苦々しくも呟き。相手からの口付けに額ではあるが嬉しさは変わらない様で僅かに目を細めては「……こんなに?」途中で途切れてしまった言葉の続きを促そうと顔を逸らさない様に片手を相手の頬に添えては相手の目を覗き込んで )

…ん…司…さ…
(口付けの合間に相手の名前を漏らしながら大人しく受け入れ唇が離れれば此方も吐息混じりに息を漏らし「…偶にはそんな貴方も見てみたい…」と何処か艶美に見える表情で目を細め口角を上げて。いつもは自分が照れさせられたり恥ずかしい思いをさせられる事が多いが偶には相手のそんな姿を見てみたいと。“こんなに“と続きを促され顔を背けられなくされれば、そうすることを諦め恥ずかしい気持ちを押し込んでは相手の頬に両手で触れしっかりと相手を見詰め返しては「こんなに、大好きなんですから」と照れた様に微笑み

…懲りない奴だな、本当に。
( 相手の表情はいつもより何処か色気を含んでいる様に見えては何処でそんな表情を覚えて来るのかと不思議な程。悪戯の仕返しをされたというのに未だそんな言葉を呟く相手に呆れ笑いを浮かべ乍らももう一度相手に食いつく様に口付ければ相手の後頭部へと手を回し少しばかり力を加えて引き寄せ。照れた様な其の笑みに無性に愛しさが込み上げては肩に添えている相手の片手を優しく掴んでは相手の手の甲にそっと唇を寄せては「…俺も、…こうして傍においておきたいのは怜士だけだ。」と何時もより優しさをはらんだ声色で告げ )

…そうですか?……んう…ん…
(呆れ笑いを浮かべる相手にクスクスと笑い疑問系で述べて、再度口付けされれば相手の首へ腕を回し自分から擦り寄る様に抱き締め。口付けに酔った様に目もとろんとし体に力が入らなくなり掛けてくればトントンと相手の胸元を叩き限界だと告げる様に。優しい声色で手の甲に口付ける様に唇を寄せる相手にときめいて仕舞えば“乙女か!“と自らツッコミを入れてはそれを悟られない様に平然を装い「そうでないと困ります」と澄ました表情で述べて

んっ....、これもっと深くしたらどうなることか...。
( 擦り寄る様に抱き付かれてはもう片方の手を相手の腰の方へと回し。幾度と息継ぎと口付けを繰り返せば力の抜けてしまった様子の相手に気づき唇を離しては腰にあった手を相手の膝裏へと移動させては後頭部にある手にも力を入れる抱きかかえて。これ以上に深く口付したら、と考えては思わず小さく笑ってしまい。「よし。...さて、のぼせる前にあがるか。」と相手の答えを聞いて満足気に頷いては足に座って居る相手をすくい上げる様にしてはお姫様抱っこ状態で立ち上がり )

(/眠気が酷くごめんなさい、もう寝ますね...。
おやすみなさい!)

(/此方も眠気やばいので明日お返事しますね!
お休みなさい!

…死んでしまいます…
(引き寄せられる様にして何度も口付けを繰り返され唇が離れている合間に必死に息を吸っては口付けを受け入れて。唇が離れれば目一杯肺に酸素を取り入れるかの様に肩で息をし呼吸を整えていれば抱き抱えられ、自分とは対照的に平然としている相手に“どうして平気なんだ“と悔しく思いながらもくたっと相手に寄り掛かり。「なっ!!自分で歩けます!!」とお姫様だっこの様に抱き上げられてはその体勢に羞恥心を抱けば下ろせとばたばたと暴れて。

大袈裟だな…。
( くたりと脱力気味に此方に凭れ掛かって来る相手を支える様にして抱きかかえては力なく発言する相手に苦笑し、軽く相手の額に唇を寄せて。いつも素直じゃない相手がこうして大人しくしているのを見ては思わず口元が緩んで。「こら、暴れると落とすぞ。」横暴乍らも流石に相手が暴れた位では大してよろける事もせず、ふざける様に上記を述べては手の力を抜く振りをして )

…酸素が吸えなくては誰でも死ぬでしょう
(額に口付ける相手を上目で見ては理屈っぽく述べ、単にそれだけではなく胸の鼓動の激しさで心臓が爆発してしまいそうになるのも死の原因になるだろうと頭の片隅で考えていて。「わぁっ!!ちょっと、本当に落とそうとしなくたって!!」流石に本当に落としなどしないだろうと信用していた矢先手の力を抜かれ浮遊感を感じれば反射的に相手の首へと腕を回し落ちない様にぎゅっと抱き着けば、本当に落とされかけたと思い信用していたのにと心の中で叫んではむすっとして相手を見上げ述べ。

…呼吸の仕方間違ってるんじゃないのか?
( 素朴な疑問として述べるがそれはそれで相手がｷｽ慣れしていない証拠であるとして何処か嬉しさすら覚えて来る辺り自分も相当可笑しいのかもしれないと思い密かに苦笑いを浮かべてはゆっくりと相手を慣らしていけばいい、と案外のんびりとした考え方で。「落とす訳ないだろ。…良い子だな。」驚いた様に此方に腕を回して来る相手に御満悦なようでﾆﾔﾆﾔと笑ってみせては子供に言い聞かせる様に後述を呟き、相手を安心させる様に優しく頬に口付けを落とし )

…だって、口が塞がれているのにどう息をしろと?
(息は唇の離れた隙にするものだと思っていて違うのか?と疑問に思えば、なんだか慣れている様に思える相手に軽い嫉妬心を抱きふいっと顔を逸らせて何処となく不機嫌そうな声色で尋ね。「今落とそうとしましたもん!!」ﾆﾔﾆﾔと笑う相手に“ハメられた…“とハッとしては“落とす訳ない“と言われても手の力を抜いたではないかと疑っている様でむすっとして述べ

鼻で呼吸したり合間に呼吸したりとか…。
( 何時もはどうして居るだろうか、と思い返してみれば自分も或る程度は息の乱れがあるが其処迄大きな物ではなく、思い出し乍ら上記を述べて、どうだと言わんばりに相手を見れば何処か不機嫌な相手の顔に首を傾げ。「俺が御前に怪我させる様な事すると思ってるのか?…ほら、湯冷めしないうちに上がるぞ。」あくまでﾌｪｲｸだ、とばかりにｸﾂｸﾂと意地悪くも笑い乍ら相手が湯冷めしてしまわぬ様にとお姫様抱っこの侭で風呂から上がり。細身な事と身長差もあってか自分でも持ててしまう相手に庇護欲をそそられては無意識にも愛おしげに微笑んで )

…鼻、か…。これで長いの耐えられますね
(“鼻呼吸“という考えはなかった様でそうだったのか、とふむふむと顎に手を当てて呟き、これで苦しまなくて済む、と対策を学んだ事によってこれで長い口付けでも相手と同様に余裕を持てると何処となく嬉しそうに聞こえる声色で述べ、首を傾げる相手に自分が嫉妬心なんて抱いていた事を知られたくなく何でもないと言うように片手の掌を相手へ向けて首を振り。「…馬鹿、ちょっと怖かったんですから…。はいはい、早く上がって下さい」意地悪く笑う相手の首に回した手で相手の後ろ髪をぎゅっと引っ張り落ちる事に対する小さな恐怖心を抱いたのだと未だ少し不機嫌なのか不貞腐れた表情で呟く様に述べ、個人で行動した方が早いだろうに、と思いつつも暴れて無理矢理下ろして貰う事は諦めた様で大人しく抱かれたままで述べて

…ほんと、純粋。
( 普通考えてみれば思いつくであろう答えに今辿り着いた様に嬉しそうな相手はやはりそういう行為にはする事もされる事も慣れていないと確信しては分かっていた筈の事なのに柔らかく呟き、明らかになんでもない様子なのに誤魔化そうとする相手にむっとしたのか此方に向ける相手の掌の表面に顔を寄せてはﾍﾟﾛｯと舌先を出して舐め。「御前が暴れるから…。」後ろ髪が若干痛いものの相手がする事だし、自分の蒔いた種だから許してやろう、と何も言わず相手の不貞腐れた表情につられてかこちらも言い訳がましくも唇を尖らせて。器用にも腕で支え風呂場の扉を開け脱衣所へとでればﾏｯﾄの上に相手をそっと下ろして )

ひゃっ。俺、司さんみたいに慣れてないですもん
(掌を舐められゾクッとした感覚を感じれば反射的に手を引っ込めて。柔らかく述べた相手の言葉も嫉妬心にかられている今の自分には相手との差を指摘されている様に捉えられてしまい、相手が慣れている確信なんてないが日頃の口付けの上手さからきっとさそうなのだろうと勝手に思い込んではむすっ不貞腐れた表情で顔を逸らし。気が済んだのか後ろ髪を掴んでいた手を離し、相手の尖らせた唇をちらりと見ては「突然あんな事されたら誰だって暴れます」と淡々と述べ、脱衣所のマットの上に丁寧に下ろされれば一応運んで貰ったし、と「…ありがとうございます」と小さく呟き

…、妬いてるのか?
( 自分にとっては相手が慣れていない事に独占欲を満たされた様な気がしていたがどうやら相手は寧ろ逆だった事を理解しては一度疑問を浮かべた様な表情で相手を見詰め。相手が不貞腐れた表情に鳴った事により確信を深めては＿可愛らしいなぁ…、と不敵な笑みを浮かべては相手の顔を覗き込んで。「いいだろ、別に…。」と相手の理路整然とした答えに此方が今度は不貞腐れた様に目を伏せては相手が礼を言った事を聞き「…ど-いたしまして。早く拭かないと風邪引くぞ?」と自身のﾊﾞｽﾀｵﾙを棚から取って )