主 2013-11-23 22:51:07 |
通報 |
…俺からしたら変なんです。
(正確に言えば"変"な事と言うよりは"恥ずかしい"事の方が当てはまっている気もするがそれも相手にとっては普通の事なのだろうと認識しては小さく溜め息を付いて。自分のこの思いを理解してもらう事は諦め、相手の考えては兎も角自分はそう思うのだと述べて。「た、確かに…。」言われて見れば男女二人組の人達を良く見かけ、他人から見ては只の男二人組なのだけれど自分達も同じ様な物だと考えては何だか気恥しさを感じ相手を意識してしまい歯切れ悪そうに述べて。もし、自分達が男女だったなら街中を堂々と歩けたのだろうなと街行くカップルをぼーっと眺めて。
?……そうか。
( 相手の溜息の意味が分からずに不思議そうに眉寄せるも相手の諦めた様な様子に話を聞き出す事を諦め、納得は言っていない様子乍取り敢えずと頷いてみせて。歯切れの悪い返事に横目で相手を見ては外を何やら気にしている様子に「…まぁあれと似た様な物だけどな。」と視線を前方に戻し乍自分達も外の人間と大して変わらない、と言った様子で答えて。そうしているうちにショッピングモールの駐車場迄来れば屋内駐車場へ入れようと曲がり、空いてる場所を探し乍車を運転して )
えぇ。…そうだ!…ていっ!
(やっぱり意味分かってないと思うも此の話此処迄にしようと首肯き。ふと手が冷たくなってきたなと思えば仕返しの事を思い出しいい機会だと口角を上げては掛け声と共に自分の冷えた両手を相手の頬に当て。自分の考えていた事を述べられギクッとし"そうですね"なんて言うのも恥ずかしく何て返そうかと迷っていれば駐車場に着き入口に近い所に空いているスペースを見付け「あ、あそこ空いてますよ!」とフロントガラス越しに指を差し、此れで返答をせずに済んだとほっとして。
ッ…、つっめた…。
( ぴとりと冷えきった両手を当てられれば僅かに肩を震わせ、顔を顰めるが其れ以上に冷えている相手の手を気にしてか相手の手を取り、自分の手で温まる様にしては相手の両手を包み込んで。見れば何処か焦った様子の相手にほくそ笑んでは「あったあった、ありがとな。」と素知らぬ振りで指差された方向を見て礼を言い、其処に車を停めてはつけていたシートベルトを外し、外へと出て )
…も、もう仕返しは終わりです!…離して下さい!
(相手の反応にしてやったりと気分を良くしふふんと得意気にニタニタとしいれば手を包み込む様にされドキッとしては戸惑った様子で包まれた手から緊張が伝わってしまいそうだと離す様に言うが無理矢理手を引こうとはせず。「いえ。…さ、行きましょうか」短く返せば相手の素振り等知らず上手く切り抜けたなんて考えていては車が止まり、同じくシートベルトを外して外へと出て。相手に視線を合わせる様に見ては入口へと歩き出し。
…嗚呼、仕返しだったのか。じゃあ仕返しの仕返しでも構わないよな?
( 本当は只の悪戯かと思っていたのだが其れが先程言っていた物だと分かれば此方も僅かに口角を上げては普通に温める様にして僅かに手を擦って。冷え性なのかと疑ってしまう程冷えた手に心配そうに視線を落として。降りて来た相手に軽く頷いては相手と歩調を合わせ乍も店内へと足を踏み入れ、「…先に何に行く?プレゼントはお互い内緒の方が楽しいだろ?」と何を買いに行くか歩き乍相手に問い掛けて )
仕返しの仕返し?嫌ですよ。いりません、そんなの。
(仕返しの事忘れてたのか?と思い乍相手の手によって温かさを感じる自分の手を何処か嬉しそうに見詰めていて。その後聞こえた言葉に疑問を持ち何言ってるんだこの人、訳が分らないとばかりに眉を寄せ相手を見上げては早口に断って。相手の隣を歩き乍店内へと入れば僅かに辺りを見渡しつつ「そうですねぇ…先にプレゼントを買って後で合流しましょうか。」と先に別々に行動し後で一緒に色々見て回ろうと考えて。自分の欲しいと言っていた物は一緒に選びたいしと。
まぁ単純に御前の手が冷たかっただけなんだがな。
( 特に理由も無く結局は相手の手が冷たかったのが気になっただけという事を明かせば何処か嬉しそうな相手の様子に此方も目を細めては温まって来た相手の手に安堵し。つれない相手に困った様に肩を竦めるも余り言わずにいて。「ん…、じゃあ一時間後に此処集合な?」店内に入り適当な時計の下迄来れば一度別行動を取ろうと腕時計を見て時間を確認し、相手に確認を取る様に視線を上げて問い掛け )
あの…もう大丈夫です。
(なんだ、そうだったのかとほっとしては段々と相手の手の感触を感じられる程温まってきたのを感じそろそろ離して貰おうと手から相手へと視線を移して。「分かりました。…それじゃ、また後で」店に掛けられてある大きな時計を眺め乍相手の話を聞いて首肯き、相手を見て薄ら笑みを浮かべ軽く手を振っては目的の物が売っているであろう場所へと向かい。
そうか、…ん。
( 温まって来たのは自分でも分かっていたのか短く返事しては相手の右手だけ少し引っ張れば相手の手の甲に何処か恭しげにそっと唇を寄せて。集合場所を覚え取り敢えず別の場所へ向かうであろう相手の背中を見送れば「…さて、と。」小さく呟き正直未だ決めかねている相手へのプレゼントを探しに歩き始め。取り敢えず候補の一つである物を見に歩き出して )
…一々そういう事しないと気が済まないんですか、貴方は
(離して貰えると思えば右手を引かれ相手の行動に目を丸くし鬱陶しそうに眉を寄せ空いている方の手で軽くゲンコツをするもそれは単なる照れ隠しであり。「確かこの辺りに…あった」前々から何をプレゼントしようかは決めておりこの辺だっただろうと目的の物を売っている店をキョロキョロと探しては見付け足早に店へと向かい。
いて、…童話を思い出すなと。
( 昔どっかでみた御姫様と王子様がなんちゃら、みたいなのを思い出しては相手に軽く叩かれ態とらしくも棒読みに痛がった様な言葉を呟き、すんなりと両手を離して。候補を回り乍要領よく店を回っては昨晩聞いた相手の好きな色も考慮に入れつつ物を見て行って。こうしていると常に考える事が相手のみとなってしまう自分に困った様に眉下げては密かに微笑を浮かべ )
童話?男同士の話なんて有りましたっけ…
(大して痛くもない癖にと思い乍聞いていれば、童話に男同士の恋愛の話なんてあったかなと疑問に思い考える素振りをしては思考を巡らせるも覚えている限りでは王子と姫か動物系しかなく。目的の物を目の当たりにすれば様々なデザインの物が有り優柔不断ではなかった筈だが迷ってしまう程の量であり微妙な表情を浮かべてはまぁ時間は有るし此れ以外をプレゼントするつもりはなくゆっくり選ぼうと。相手の顔を浮かべてあれこれと悩んでいればふと今は何処に居るんだろう、同じ物を選ぼうとしてばったり会ってしまったら、なんて考えては相手の事ばかり考えてしまう事を気に食わなく思うも、こればっかりは仕方なく照れた様にはにかんで。
…普通に姫と王子の話な。
( そりゃ男同士の話があったら教育的にいかがな物か、と一応補足を入れておけば手の甲に口付けを落とすという行為に対しての事を言っている様子で。無難にあれか、否否無難すぎるのも…、なんていつになくくるくると頭を回転させ乍相手がどういう物を渡して来るのかも分からずに思わず小さく溜息。相手の思考がこういう時に読めたら、等とありもしないことを考えては少し唸った結果、結局買う物を決めたのか息をつき決めたとなれば即行動なのか目的の店へと再び戻り )
…あぁ、って誰が姫ですか。誰が。
(同じく教育面ではよろしくないだろうと考えていては安心と納得した様に呟き。さっきの行動を思い出しよくある王子が姫の手の甲に口付けをするシーンを思い浮かべては自分を姫に見立てたのではと一つの疑問が浮上し不機嫌な表情をしては低い声で述べ。相変わらず悩んでいては昨日相手に聞いた好きな色を思い出し一気に絞り込めればその中で一つ目を惹く物がありそれに決めれば手にしてレジへと向かい。
…まぁ自然とそうなるわな。
( 別に性別転換したかった訳ではなく自然にそうしただけであって状態は後付けなのだが、真逆の立場を想像する事も出来ず相手の反応に思わず小さく吹き出しては上記を述べ。相手の顔や体付きならそう言う服を来ても余り違和感は持たないだろうというのは黙っていて。相手の好きな色を思い浮かべ乍品を選んで行けばさっさと会計を済ませ、ラッピングも御願いしてしまえば出来上がった物を袋に入れてもらって。時計をちらりと見ては後少しある時間を確認しもう一件行きたい所があるのか歩き出して )
何が自然とですか!なりませんよ!…それに、こんなだらしのない王子はお断りです。
(相手の言葉に思わずツッコミを入れては不本意乍自分を姫だと仮定した場合相手は王子になる訳で自分の想像する王子とはきちっとしているという先入観があり相手に当てはまらないと思えばぶっきらぼうに述べて。ラッピングも頼み受け取れば早く渡してその表情が見たいと思えば頬は自然と緩んでしまい。腕時計を見てはもう少し時間があり早く待ち合わせ場所に行っても暇だしブラブラするかと考えていれば後ろから声を掛けられ振り向けば友人の一人であり久しぶりに会った所為か会話に花が咲き。
…だらしなくなかったらいいのか?
( 仮説だったとしてもだらしないのは自覚しているが自分以外で相手の隣に誰かが居るのはこういう仮説の話でも考えたくない様であからさまにむすっ、と顔を顰めてじと目で相手を見て。目的の事を済ませれば漸く袋を持って待ち合わせ場所へと移動しよう、と思い歩いていれば見覚えのある影に目を凝らすと其の場には他の人物もおり何やら楽しげに話をしている様で。大人げないとは分かっているも僅かに顔を顰めては一度待ち合わせ場所迄移動し、其の場から相手を見ては思わず小さく息を吐いて。相手が悪いと言えないばかりか自分がこう思っているだけなのだが、せめて自分と居る時位はとどうしようもない事を考え時間をつぶし )
…な、何をムキになってるんですか。
(顔を顰め此方を見てくる相手に目を合わせづらく視線を横に逸らせては、だらしない所も含めて愛しく思っているのだがそれを伝えて仕舞えば弱みとして言える事が無くなってしまうため言わずにいて、仮の話なのだから真剣に間に受けなくてもと言う様に気まずそうに述べて。話している最中チラッと腕時計を見れば約束の時間が近くなっておりまたな、話を切り上げ待ち合わせ場所へと向かえば既に相手は待っており姿を見付ければ一瞬嬉しそうな表情をするが浮かれていると思われたくなく平然として相手に近寄っては「お待たせしました」と薄ら微笑んで。
…別に。
( 自分でも少し呆れてしまうものの複雑な事には変わり無く短く無愛想に返事をすればふいっ、と顔を逸らしてしまって。取り敢えず自分でも気持ちを落ち着かせようと深く溜息を吐いてみて。少しすれば微笑んでやって来る相手に暫し無言になるも、相手が近寄ってくればなんとなしに相手の頬に手を伸ばしたかと思えば軽く相手の頬を摘んで。「…楽しそうな笑み浮かべてさ。此方の気も知らないで。」小さく不満げに呟いては何処か不機嫌気味に眉間に皺を寄せて )
トピック検索 |