主 2013-11-16 16:15:12 |
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隠れてたんですから自分からは出ていきませんよ-、( 少なくとも先程よりは落ち着いた様で暗い様子を見せない様に微笑んでみせ。すると相手から手を差し出されやろうと思っていたことを見透かされてしまえば「わ、..分かりましたよ」と渋々頷き相手の手を取り。返事なんて言われなくても分かっているのにどうしても相手の話すことが気になってしまい。まだ不安があるのか微かに手を震わせるがそれを悟らせない様に気を配れば教卓の下から出て。)
よし。( 未だ空元気で笑み浮かべ続ける相手が不安でならないが微かに震える手を少しでも安心させようと握っては相手をしっかりと見て。まずは何から話すべきだろう、と考えるものの不意に口をついて出たのは「…有り難う、嬉しかった。」と素直に先程の相手からの言葉に返事を述べては本当に嬉しそうに微笑んで。実際嬉しかったのだが相手から言われてしまったのに男として悔しさが無いというのは嘘になってしまう、其れもあってか握っていた相手の手を軽く引っ張ってはそっと相手を抱き締め、耳元で小さく囁いて )__…言わせて悪かったな。…俺と、付き合ってくれないか?
ど、どうせさっきの女の子にも同じこと...っ!、( _言ったんですよね?と言い掛けるが不意に手を引っ張られては相手の腕の中に居るのだと分かり。顔を真っ赤に染めては次の相手の一言で思考がフリーズ状態に陥り。先程、相手は告白されてOKしてた筈。ちゃんと相手が笑みを浮かべているところも見た。しかし此処で1つの疑問。_女の子はその後、何をしていたか。己が見ていたのは相手だけ、女の子の様子は見ていなかった。...全てが己の勘違いだと言うならかなり恥ずかしいことを言ってしまった。頭が混乱すると俯き何も言えずにいて、)
さっき?…嗚呼、覗いてたのか。( つい先程の女子生徒との会話を見ていたのなら何故理解出来ないのか、と不思議に思うも相手の事だから如何せ誤解した侭あの状態に至ったのだろう、と些か呆れ気味に苦笑を洩らし。硬直状態で言葉も発しない相手にぽんぽん、と片手で軽く背中を撫でては「彼女のは断った。…本当は御前にも言わない様にしていたんだがな。」生徒と先生の恋など相手に苦労を掛けるに決まっている、と思っていたのに言ってしまった自分に溜息を小さくついては其れでも抱き締めている手を離す気無くて )
わ、私..馬鹿みたいじゃないですか。勝手に誤解して...先生に迷惑ばっかり掛けて、( 安心したと同時に相手から逃げ出したことへの罪悪感が襲ってくると声を震わせ相手の胸に頭を預けて。未だにこれが現実だと信じられず頬を引っ張るがこれは誤魔化しようのない真実。相手のことは高校に入学した時からずっと目で追い続けてた、叶わない恋だと分かっていながらもこれが初恋なんだと自覚したのはいつだったのだろう。でも周りには何時も沢山の女の子。諦めよう、と何度思ったことか。)
反省したんなら返事。( 困惑気味に頭を預ける相手に尚も宥めようと背中を擦ってやっては相手の言い分を黙って聞き。自分も葛藤はあったが相手にも自分と同様葛藤が耐えなかったのだろう、と考えては聞いてる間も相槌の様に頷いて。迷惑だとは余り思わなかったが自分の言葉を聞いたきり返答しない相手にそっと呟いては意外にも穏やかに表情を緩ませて )
...こ、これで分かりませんか?、( 先程は勢いで言えたのだが誤解も解けた今では中々言えずに口を閉ざし。しかし何時までも黙ってる訳にもいかず恐る恐る相手の背中へと腕を回せば真っ赤になった顔は見せない様に埋めた侭で。勿論、相手が女の子にモテるのは知っているし教師と生徒という関係上、色々と迷惑を掛けてしまうだろう。恥ずかしい話、己は恋愛等今まで経験したことも無いし誰かと付き合ったことも無い。困らせてしまったり怒らせてしまったりすることが無いとは言えず少し不安に思い。)
…ま、今日は色々あっただろうから此れで勘弁しとく。( 本当は声に出して行ってほしかったという気持ちもあるが今日一日で相手も色々思い悩んだだろうから、と自己完結しては今は此の儘でもいいと納得し。此方に見せない顔は恐らく真っ赤に染まっているのだろう、と簡単に予想がついては相手に聞こえない様にくすくすと笑っては此方に抱きついている相手の髪を梳く様に優しい手つきで撫でて。「…俺も云い忘れてたな。…好きだ、千冬。」付き合ってほしいとは言ったものの自分の気持ちを言っていなかった事を思い出しては顔を埋めたままである相手に小さく囁いて )
( ホッとした様に息を吐けば相手から撫でられる感触に心地よさそうに頬を緩め。まぁ相手からの角度では見えないと思うが。そろそろ離れた方が良いかな、と考えた矢先不意に相手に名を呼ばれては驚くが毎回己ばかりが驚かされているのも何だか嫌で。「私はその倍好きですからね?_浩ちゃんのこと」 顔を上げればまるで悪戯っ子の様に笑みを浮かべ。だがこれは呼ぶ方も恥ずかしいな、と感じては怒られた時に使うという悪知恵を働かせて。)
年上なのに浩ちゃんとはな…。( 悪戯っ子の様な笑みに参った様に苦笑を浮かべては其れでも相手らしい言葉に内心諦めもしていて。せめて其の言葉が他の生徒の前で出なければ其れで良いか、と肩を竦めては何時迄も抱き合っててもしょうがないかと顔を上げて来た相手を見僅かに身を屈めては額にちゅ、と軽く唇を寄せては少ししては漸く身を離して )
それしか思い浮かびませんでした、( 苦笑混じりに言えば背中に回していた手を離して。すると額に柔らかい感触。おさまったと思っていた顔の熱が再び帯びてくるが嬉しい気持ちの方が強く小さく笑みを浮かべ。相手と付き合ったからと言って学校生活に支障を来す様なことは無い様に気を付けなければ。これは相手と己だけの秘密。そんな関係がどうにも嬉しくて。しかし周りの人に堂々と言える訳でも無いしきっと昨日の様に相手と話すことを咎める女の子も出てくるんだろうな、なんて。)
ったく…。( 仕方の無い、と言わんばかりに小さく口角を上げては赤くなってしまった頬を手の平でそっと撫でて。こうしているばかりでは一向に帰れないな、等と自分に呆れては暫しすると其の手を離し「…送ってくか?」とつい先程も聞いた様な気がするももう一度問い掛けて。人目を忍んだ関係となってしまったが一応は教師と生徒、気付けば時間も或る程度遅くなったのは窓の外を見れば分かるのか少し心配にもなって )
...じゃあ、お願いします。( 少しでも相手と居る時間を多くしたいという我儘な思いから笑みを浮かべた侭頷き。それに今日は何時もより走ったから疲れたし。それはもう自分の勘違いのせいなのだが。周りからは先程よりも声が聞こえなくなっていたし、残っている部活はもう直終わるのだろう。夕暮れ時が早い今、早く帰れと担任には良く言われるけれど子供扱いされてる様でその度に反抗していた。だが相手と帰れるなら良いか、と考えれば教卓の下に置いた侭にしていた鞄を持ち上げて。)
…ほら、帰るぞ。( 教卓から鞄を取る相手を見守っていれば持ち上げたのを見、上記を告げては鞄を持っていない方の手をそっと取り、教室の扉へと歩き出して。誰かに会いそうになれば直に手を離さなければいけないとは思っているものの足音も聞こえずましてや空き教室の近辺なのもあってか人通りは少ない。其の侭教師用の駐車場に向かってしまおうと思い乍相手との手は離さずに緩くもしっかりと握って )
は、はい!、( 勢い良く頷けば暫く相手の隣に居たが繋がれた手の温もりに嬉しそうに頬を緩め。周りに人が居ないか注意し乍も手を握り返せば相手の手は思っていたよりも大きく何だか安心する。こんなに嬉しいことばかりが続くと何時かは罰が当たってしまいそうだ。しかしそんなことがあっても絶対に相手のことは嫌いにはならない。寧ろなれない。こんなにも好きになった人は初めてだし、恋愛自体初めての様なものだ。そんな己に比べたら相手は恋愛経験豊富なんだろうな、と密かに思えば苦笑して。)
( 暫く先程の空気もあってか無言になるも其の空間を居辛いと思う事も無く、自分とは違い柔らかく小さい相手の手に庇護欲やら色々考えている間に駐車場に辿り着き。ふと思い出した様に自分は帰りの支度をした侭相手を追い掛けて来た事を思い出しては苦笑し、隣に居る相手の方に顔を向けては「荷物を持ってくる。…待てるか?」と後者は子供を留守番させる様にからかって問い掛けては一度繋いでいた手を名残惜しく思い乍も離しては、安堵させる為に相手の髪を優しく撫でて )
こ、子供扱いしないで下さいよ-!、...待ってるので早く行って来てください、( _そして早く戻って来てください、そう思ったのは相手には秘密。少し不貞腐れた様な表情浮かべるがそれも束の間。相手に撫でられれば心地良さそうに笑みを浮かべ上記を述べれば急かす様に相手の背中を押して。先程みたいに告白されてたらどうしよう、等と不安が過るがその考えを振り払う様に首を横に振れば気にしない様にして。)
わーったよ、直ぐ戻るから。( 未だ十分子供と言える年齢である相手なだけあってくす、とからかう様に笑ってしまえば手を離し、待っていてくれる相手の方へ軽く手を振っては小走りに其の場を立ち去って向かうは先程の理科準備室。軽く片付けておいた御陰もあってか必要な物と上着だけもって教室を施錠しては、鍵を返す為に職員室へ寄り乍其の足は何処か早足で廊下を歩いており、寒い外に居る相手に少しでも早く戻れる様にと )
あ、野球部終わったのかな、( 暫く相手を待っていると外に居た筈の野球部の声が聞こえなくなっていた。そう言えば昨日勉強を教えてくれた男子も野球部だったことを思い出せば後で御礼をしなくちゃ、と考えて。でも何をしたら良いのだろう。お菓子なら作れるけど甘い物苦手だったら困るだろうし。明日にでも聞いてみよう。鞄から携帯を取り出せば着信メールが一件。それを開いてみると母親からで少し驚きながらも用件を見れば今日も仕事で遅くなるとのこと。仕方無いか、と思えば其の侭携帯をしまって、)
( 職員室を出れば其の侭早足で相手の居る駐車場へと向かえば丁度相手が携帯を仕舞っているのが見え、「…悪い。…じゃあ帰るか。」と荷物を取りに行っていた事に対して軽く詫びては特に何もなかった事に安堵しつつも相手に少しばかり微笑みかけ、自分の車を指差し送って行くことにして。既に先日相手を送って行った事もあるから恐らく相手も助手席に自分で乗れるだろう、と解釈しては其の侭自分は運転席側に乗り込み、寒いだろうと考えては車内に暖房をつけて )
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