笹倉杏菜 2013-11-14 20:45:03 |
通報 |
と言う訳で、建前上は風邪引いてる杏菜に俺は看病しなくちゃ行けない訳だ。(意外にも聞き分けよく返事している相手にフッと笑みを零せば相手に触れている両手をするりと離し、自分は立ち上がったかと思えば片腕を相手の両膝裏に回し、もう片腕を相手の背中へと回せば相手を抱き上げて。普通よりもやや軽い相手の体を抱き上げた侭ベットの並ぶ方へと歩き出して)
?看病って……きゃっ!
(看病という言葉と共に立ち上がった相手を頭に‘?’を浮かべて見上げるも、次の瞬間には抱き上げられ小さくだが驚きの声を上げ。咄嗟に落ちないようにと相手の首に腕を回して抱き着くも、その状況に恥じらいがあり、相手の顔を直視できず鎖骨付近まで視線を落として。)
あんな入り口から入ってすぐ分かる様な場所で御前とくっついてたら…、頭のいい御前なら分かるだろ?(困った様に視線を落とすも此方に腕を回して抱きつく相手にクツクツと意地悪くも喉を鳴らして笑えば抱き上げた相手の額に軽く唇を寄せて。直にベットの所迄辿り着き、シーツの上に優しく相手を寝かす様に下ろし自分はベットの縁に腰掛けて)
あ、そっか…。
で、でも急に抱き上げなくたって…!
(相手の話にすんなり納得して頷くも、赤らんだ顔で上述を返し「重かったでしょ…?」とどこか申し訳なさそうに付け加え。それから身体を起こして縁に腰掛ける相手に少し近寄るようにすればそっと頬に口付けて「さっきのお返し」と相変わらず赤らんだ顔で悪戯な笑み浮かべ。)
重くないし、御前の恥ずかしそうな顔を見れただけ儲けもん。(心配そうにしたり恥ずかしそうにしたりところころ表情を変える相手をからかう様にも聞こえる声色で平気で上記を告げて。寝かせたのに此方へと近寄る様にする相手の頬の口付けを大人しく受けてはフッと口元を緩ませて「これくらいでお返しになるのか?」と赤らんだ相手の顔を覗き込む様に顔を近づけ)
っ、もう!…ばーか、
(平気で恥ずかしいことを言ってのける相手に更に羞恥心は煽られ顔ごと目を逸らして誤魔化すように小さめの声で悪態つき。自分を覗き込む相手に悪戯な笑みも消え、目を丸くして「へ?だめ?」と首を傾げて問い掛け。それから少ししてすぐに相手の考えが分かったのか更に顔を赤らめながら今度は唇に一瞬軽く触れるだけのキスをして。)
なんだよ、本音を言っただけなのに。(悪態づく相手を何食わぬ顔で、寧ろ楽しんでいる様にニヤリと口角を僅かに上げては相手を見詰めて。自分の意図を察した様に此方に口付ける相手に大人しくしていれば触れるだけのキスをして離れようとする相手の後頭部に片手を添え「…よく出来ました。」と小さく呟けば自分からもそっと口付けて)
分かってるくせに。
(口角を上げる相手に確信犯だと感じれば腕組みしてまだ赤らんだままの顔で再び目を逸らし。「あっ……ん、」恥ずかしさからすぐに顔を話そうとしたのに相手の手によって阻まれ小さく声を漏らしてそのまま口付けられ。そっと目を閉じてキス受けては、まるでこの部屋の中だけ時が止まったかのように感じ。)
なんのことだか。(クスクスと忍び笑いを零し筒しらばっくれる様に返事をし。後頭部の髪を緩りと撫で乍らついばむ様に口付けし、口付けだけでは留まらず舌先でゆっくりと唇をなぞってはリップ音を僅かに響かせ乍ら唇を僅かに吸ってから顔を離すがそれでも其の距離は近くて「…本当のお返しは此れくらい仕掛けないとな。」と先程の話の続きなのか悪戯っぽく頬を緩ませ)
んん…ふ、ぁ…、
(相手からの口付けに時折熱い吐息を漏らしながら頬を紅潮させてキス受けて。そのキスを終えて離れた相手の顔も、今だ触れそうなくらい近くて。それに加えお返しはこれくらい、と言う相手の言葉で再び顔を赤らめては視線を逸らそうとするもあまりに近くにある相手の整った顔に逸らすことさえできず。「こ、こんなの…私、できない…」とやっとの思いで恥ずかしくてできないと告げておずおずと相手を見つめ)
此れが普段真面目な風紀副委員長だって知ったら皆驚くだろうな…。(キスを終えても先程と変わらず、寧ろ先程よりも色濃く頬を染めて此方に恥ずかしげに目を合わせる相手を愛おしげに見詰め返し。自分だけが知っている相手の姿に思わず上記を呟くもこんな魅力的な姿、他の奴に見せる気等さらさら無く。顔の近さ故に此方から目を逸らす事の出来ない相手に微笑んで)
ここでだけ、だもん。
亮の前だけ…。
(自分を見つめ微笑む相手に、少し恥ずかしい台詞を言っては、言った後に結局我に返って羞恥心が更に高まり、かといって目を逸らすことなどできないのは分かりきっているため、相手の首に腕を回して抱き着く形を取り。そうして自分は相手の肩に顔を埋めて隠せば、それをいいことに「亮のそういうの見れるのも私だけ、でしょ?」と付け加えてみて。)
良い子だ。(自分で後で照れるというのに直ぐに突拍子もない発言をし案の定顔を真っ赤にする相手に小さく笑うも此方に抱きついてくる相手を受け止めてはもう片方の腕も背中に添えて宥める様に背中を上下に撫でて。「他に誰に見せるんだよ。…俺が愛してやまないのは御前だけだ。」と心の内を、此方からは顔が見えないものの相手の耳元に囁いて)
亮…大好き、愛してる。
(宥めるように自分の背中を撫でる相手の手になんともいえない安心感を覚え、こんな安心感を与えてくれるのは紛れもなく相手だけだと実感し。そんな時に不意に耳元で囁かれた自分への愛情を伝える相手のストレートな言葉に胸は高鳴り、思わず自らもストレートに愛情を伝えては、どうしようもなく愛しさが込み上げてきたためか顔を上げ、赤らんだ顔で口付けようとし…たところに突然保健室の扉がノックされる音が室内に響き。)
…杏菜。(相手からの真っ直ぐな言葉に先程迄のからかいの色は微塵も無く只愛おしげに顔を緩ませては顔を上げて此方を見詰める相手に一度背中を撫でる手を止め、赤らんだ顔を見詰め返していれば不意に響く扉のノック音に一度視線を相手から外し扉のある方向へと視線を走らせて。来客者を告げるであろう其れは普段なら自分が対応しなければいけないのだが立ち上がらず、悪戯っぽく微笑みを浮かべては片手の人差し指を相手の唇に当てて)
……っ!
(突然響くノックの音に肩をピクつかせて固まり。どうしよう、と内心慌てるも相手の笑みと人差し指でとりあえず声は上げず、目で「ほっといていいの?」と尋ね。外では相手のファンの女生徒の声がし「あれ?まさか先生いないの?折角サボってきたのに…、せんせー?」と呼び掛ける声がし。)
…静かにな。(響く声は少なからず知っている女生徒の声。ノック音と呼び掛けが未だに続くが焦りも出さず、逆に帰ってくれないかと言わんばかりに面倒そうにすら見えて。目で此方に訴えかける相手に視線を送れば意地悪くも口角を上げ、上記を相手へと告げては背中に添えていた手で相手を抱き寄せ、相手の唇に口付け。然し先程のいわゆる”お返し”とは違うのか相手の唇の隙間から舌を滑り込ませて)
んっ……ふ、ぁ…、
(明らかに相手に好意を寄せる女生徒の声。やはり少なからず嫌悪感は抱くが、一向に出ていくつもりもなく、寧ろ面倒そうにする相手を見れば嫌悪感もすぐに消え。ただ、その女生徒にドアを開けられたら…と焦りはしていて。そんな時抱き寄せられ深い口付けをされれば心臓は跳ね上がり、この状況も重なってドキドキしながら時折吐息と甘い声が小さく漏れ。そうしているうちに諦めたような女生徒の声と遠退いていく足音が聞こえてきて。)
……、何だ、随分と良い声だな?(滑り込ませた舌で相手の口内を緩りと弄り、相手の舌先を搦め捕ってはちらりと相手の表情を盗み見て目細め。扉の外の女生徒が諦めて帰る音を耳にしては口付けをやめ舌を抜き、再度先程の距離感へと戻っては相手の先程の口付けで漏れた声を揶揄する様な声でクスリと笑みを零し。深い口付けの所為か自分の唇に付いたどちらとも付かない唾液を舌先で舐め筒相手の表情を伺って)
……あ、あれは…べ、つに…。
(ドアの外の女生徒にバレないかとヒヤヒヤしていたために余計に心臓は高鳴っていたはずなのに、それと対照的に女生徒の存在を忘れそうになるほどの相手との深い口付け。そんな矛盾が生まれるほどそれに翻弄され惚けた自分の思考はとうに停止していて、意地の悪い相手からの問い掛けにも反応が遅れてしまい。漸く追い付いた思考では言い返したいと思ったものの、声が出てしまったのは事実なわけで誤魔化しようもなく。そんな時相手の舌先で唾液を舐め取る姿が妙に色っぽく見え、なんとか上述の言葉を紡ぎ出すがやはりいい言葉は見つからなかったようで。)
トピック検索 |