山 口 ← タダのヌシ 2013-11-03 17:43:21 |
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新しい街.新しい景色.新しい家.新しい学校.新しい制服.
何もかもが新しく今までみたことのないモノが次々と私の眼に飛び込んでくる.
私,山田 花子. 高校1年生
え?なんて読むの?って... 普通にヤマダ ハナコ.
そう,よく申込書等の説明書きのところでよく使われる名前.
ところで..., 私,今,凄く不安な気持ちで溢れてる.
それは,新しい学校の事.
もともと田舎の古い学校からきたなまり者の私がこんな大都会の学校で上手くやってけるか,って事.
おしゃれなわけでもないし,運動ができるわけでもない.
唯一自慢ができるのは絵がうまいことと勉強ができるだけ.
あとは普通以下のいわば生ゴミ的な感じ.
「花子ー? ほら,荷物整理しなさい? 明日からは新しい学校もあるんだし!
友達いっぱいできるといいわね.」
母が玄関から今私がいるリビングまで響く大きな声で言った.
私は新しいこの家がひとめで気に入った.
なにより広い.今まで妹の舞子と一緒だった部屋が別々になって個人の部屋を設けられるんだもん!
「んと,えー,あ、ここが私の新しい...部屋.」
ドアを静かにあければそこはもう広くてシンプルで日差しの良い部屋だった.
早速荷物を玄関から少しずつ持って部屋に設置すればもう完璧なヲタク部屋っ!
...じゃなかった,乙女の部屋! ...でもないヲタク部屋となった.
そう,この花子,一般でいうキモヲタの俗称をもっており,部屋全面にアニメのポスターが.
前の学校ではこの事をなんとか隠しとおせたし逆に同じ趣味の子がたくさんいたから安心だったけど.
今回行く都会の学校はどうなのだろうか?
少し心配である.
昼からせっせと無駄な時間をかけないでした結果,夕方にはなんとか自室は片付いた.
妹の舞子は荷物が多いせいでまだ手こずっているらしい.半べそでなげくそだ.
―――――――――――――――――――――――――*
夜,久しぶりにお母さんの手の込んだごはんでお腹を満たした後,明日初登校の学校の制服の試し着をした.
都会ということもあり,とても可愛い制服だ.
大きな鏡に自身の姿を映す...うーん,なんていうか,萌え←
...いやいや,制服にね? 顔面さえ良ければな,なんて...
明日はドキドキ感と不安が渦巻く日... どーか,一人でも仲の良い子ができますように!
別に美人な子,イケメンな子なんて高望みしません!
話が合わない子でも良いから! どうか神様,新しい学園lifeを平和に進めさせてください!!
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