Rabi 2013-10-26 00:59:32 |
通報 |
【プロローグ】
――――――――――――
―…此処は…どこだ…?
『…る…な…』
誰だ…?
聞こえない…
『あ…ちか…る…な』
あ、ちか、る、な?
近寄るな…?
誰にだ…?
誰なんだ…
誰にだ…
此処はどこだ…?
聞きたいのに声がでない…
『―…っゆ…』
意識が遠のく……
―そして、俺は暗い闇へと落ちていった―…。
【再会】
「晴ー!いつまで寝てるのっ?早く起きなさーい!」
一階から母さんの声が聞こえる。
「…ん」
後5分だけ……
―ドタドタ
誰かが階段を駆け上がってくる。
そして、俺の部屋の前で足音は止まった。
「母さん…後5分で起きるって…」
つか今日学校休み…
「…1分以内に起きないと俺の濃厚なチューがとぶぞ」
耳元で母さんが囁く。
ウルサい…
つか母さんいつからそんな声低くなったんだ…
…ん?
かあ…さん?
次の瞬間、俺を暖めていた布団が宙を舞い、何かが俺に被さってきた。
「…っ!り、琳!?」
何でコイツが居るんだ!?
「おはよーのチュー」
「ばっ、やめろ!」
琳の顔がだんだんと迫ってくる。
俺は必死に押し返そうとした。
くそ…!何て馬鹿力だ!
「恥ずかしがるなって」
「恥ずかしがってねぇよ!離れろ……ん!?」
―俺と琳の唇が重なり合った。
トピック検索 |