見知らぬ娘 2013-10-19 00:44:25 |
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「個人用って文字にやたらとテンションあがって、隠れ家たてちゃったけど、何から始めようかな.....」
「フニャー」
「ほっ!?け、毛玉....っ!!!付いて来てたのお前!!」
「ンンー」ごろごろ
「あああ、近寄らないでででッ!!」
「ンゥー」
「...............そっか、お前、空気よんで出て来たんだね。....坊ちゃん、ホットケーキ全部食べたかな」
「.....」
「坊ちゃん猫みたいな人だったよね、ふふ」
「.....」
「出て来てから、様子見に行ってないけど上手くやってるかな。あとお前出て行きなよ、此処は私の隠れ家だよー」
「....」
「.........折角だから、ちっこい毛玉達に慣れるように、名前考えようかな。愛着でるだろうし、多分」
「.....ンンー」
(不法侵入の)猫が 仲間に なった▼
「よーし、お前の名前決めた!!墓場に居たからハカバにしよう!ふうっかっこいい!」
「.....」
「あれ、ちょっと聞いてる?ハカバー」
「.....zz」すぴすぴ
「ハカバーテンション低いよー。あ、寝てるの?」
「ふしゅー」
「寝ないでよー、ハカバまで寝ちゃったらひとりぽっちになっちゃうじゃんか....」
「......」
「(試しに触ってみようかな)」
「.....フーッ!!!!!!!!」
「ほわっふ?!....な、なんだってば、そんなに怖い顔しなくても....ああ、やっぱ駄目。....お前とは仲良くなれそうにないよー」
渡の 毛玉への 苦手意識が 増加した▼
…すまねェが、入れちゃくれねェか?
少しの間、匿ってくれれば直ぐ帰るからよ…
怪しい者じゃねェ…つっても信じるかは御前さん次第だがな。
いらっしゃーいませー!狭い所だけどどうぞどうぞー。
怪しいと言えば、おニイサンから見た私も怪しいんじゃないかな、ふふ。
匿って...といってたけど、誰かに追われているの?ああ、言いたくなければ、別にいいけどネ!
とりあえず....飲み物でもどーぞ(相手に警戒する様子もなく、少し汗をかいているコーヒー缶を差し出し)
…嗚呼、済まない
っふ、面白いことを云うな、怪しいのはお互い様ってか…(ククッと喉を鳴らし
否、大した相手でも無い。
とある豚に追われてるのさ…自分で言ってて馬鹿馬鹿しいとしか思えんが(有難う、と礼を云い乍ら珈琲缶受け取っては少しだけ口を付け
__時間だ、僅かな間だったがまぁまぁ楽しかったぜ、
缶珈琲御馳走さん、名も知らないお嬢さん(左記言い終えるとぐいっと缶を傾けて一気に飲み干した物を机に無造作に置き
俺は又此処に厄介になりに来る予定だから…引っ越すんじゃねェぞ(軽く手を上げつつ扉の外へと駆け去って行き
....なんだか、込み入った事情があるみたいだネ。豚は雑食だから人を食べる事もあるって前聞いた事あるけど....。ああ、もし此処にその豚さんが来たら、渡さんも追っ払うの手伝ってアゲル(無邪気に微笑んだ反面、懐からは冷たい金属音が聞こえ)
....あ、そうだ。一応名前だけ紹介させてもらってもいいかな?
頭の隅っこで覚えておいてくれていいから。私の名前は渡だよ、ワタリ(そう言って、宙で名前をえがきながら)ふふ、宜しくね、おニイサン。
「あ、行っちゃった。ふふ、風のように去っていったネ、あのおニイサン。−ハカバ、聞いて。さっそく渡さんお友達できたよ!」
「ンンー」
「また来るかもだって。いやーやっぱり世の中助けあいだよネ」
「ナーン」
「ふふ、なんだか楽しくなってきた」
渡の (元から高い)テンションが (無駄に)上がった▼
「テンションのまま行動すると、身を滅ぼすと言うけど!!」
「....zzz」
「渡さんはそんなの気にせず、やってきました!というか調理してきました!!!じゃん!」
「....」ぴく
「ふふん、数時間前に坊ちゃんにつくったばっかりだけど、ホットケーキつくってきたー
まあ若干薄いけど気にしなーい!【http://blog-imgs-59.fc2.com/h/z/m/hzmski/htcc.jpg】」
「ナアーン」
「なに、ハカバは坊ちゃんから貰ったでしょーもう、おこがましいよ!」
「.....シットカ?ミニクイゾ、ムスメヨ」
「.......ハカバ?」
「ム」
「ええええ、やだ、なんでナチュラルに喋ってるの?渡さん思ってたより疲れてるのかな...」
「フン。コノジコクハ、魔ノチカラガツヨクナルノダ。我輩ガ言ノ葉をアヤツルノモタヤスイ」
「どうしよう、なんだかよくわからない事言ってる....」
ハカバは 深夜 のみ 喋れるように なった▼
渡の ハカバへの 不信感が 大幅に あがった▼
「さて、そろそろ寝ようか、ハカバ」
「ム、先二ネルガヨイ。我輩ガ、ミハリヲシテイヨウ」
「見張りって、そんなに此処ら辺って物騒じゃないでしょー?」
「ムスメヨ」
「な、なんでございましょ」
「キサマハ、裏稼業側ノ人間トイウ自覚ヲ、モウスコシモツベキデアルゾ
イツナンドキ、命ノキキ二サラサレテモ、対応デキルヨウニスルノダ」
「やだなあ、お説教はやめて。仕方ないじゃん、ボスからの連絡ないんだもん
....今の渡さんは只の人間の娘ですよー」
「変人ノ間違イデアロウ?」
「....今なんていったかしら。ふふ、思えば此処だったら気取る必要もないんじゃない。じゃあ少しくらい汚い言葉使っても大丈−」
「近所迷惑トイウ言葉をシッテオルカ」
「一々勘に触るなあ、なによちゃっかり坊ちゃんに着いて来て挙げ句の果てにホットケーキ横取りして。あれは!渡さんが!坊ちゃんに!!食べてもらう為に!!魂をこめた!!ホットケーキだった!の!」
「アレハ、アノ方ガ我輩二ススンデワケアタエテクレタノダ。ヨコドリナドデハナイ。
....ヨコドリスルホドノ味デモナカッタガナ、カカカカッ」
「ッ!!!!言ったね毛玉のくせに!!表に出なさい!!」
「ホウ、人間ノ娘ゴトキガ我輩二タテツクノカ!!!ソノ喉元、今噛ミ切ッテヤルカラソコヲ動クナ!!」
「ちょ、やだっ、表に出ろって言ったのにいやあああモフモフしてるうううういやひいいいいい坊ちゃん助けてーっ!!」
「戯ケ。ヨウズミガ」
「ちょっと待って、今、用済みって言った?!用済みじゃないよ!只あの場からは出てかなきゃいけなかったけど、まだ学院で会えるし!」
「声ヲカケルナトイワレテタデアロウ」
「ぐっ、けど、縁が切れたわけじゃないもんね。私、縁が出来た人とはなるべく縁は切りたくないもん」
「フン...」
「うう、けど思い出したら頭撫でたい衝動がががが。もっと撫でておけばよかった...」
「ダッタライマカラ行ッテクレバヨカロウ」
「空気よめないって騒ぎじゃないよねそれ。いいよ、いつか此処に来るかもしれないし...」
「可能性ハ、カイムダト我輩ハ思ウゾ」
「いーや、そんな事ない!ホットケーキの匂い嗅ぎ付けてくるよ!だからホットケーキの腕磨くよ!そして会った暁には、頭を撫でるのーそれはもうシェイク並にね、ふふ」
「........」
「よーし、目指すはホットケーキの販売だー!!!」
渡は ホットケーキ販売 という 目標をたてた▼
ハカバの 毒舌さ具合が 地味にあがった▼
「ハカバーどうしよ。なんだかテンションが下がらなくて寝れない」
「·········」
「あれ、ハカバ。喋れなくなったの?」
「········」
「そっか。じゃあここからは私の独り言だからネ
なんだか勢いのまま建てちゃったこの隠れ家だけどさ、出来ることなら長く居住み着きたいよネ。
沢山ホットケーキ焼いたり、今日のおニイサンみたいに、誰か匿ってって来た人と他愛のない話したり、撮った写真見せたりしてさ。出来ることなら見てて楽しい隠れ家にしたいなあって。·····あ、あと明日は、ハカバに渡さんの写真撮るの手伝ってほしいな。勿論ハカバの写真も撮るから」
「·······フン」
「あれ、起きてたの?というよりまだ喋れたんだ」
「····サッサト寝ロ」
「可愛くないなあ、いいよ。おやすみー」
「·······ウム」
「······」
「········」
「あ、明日から名前表記、渡にしよっと」
「ハヤク寝ンカ!!!!!!!」
ぐんない▼
「ハカバー、おは····うわ丸くなって寝てる···。んんーっ結局寝た気があまりしないなー」
「·········」すぴぴー
「しかし寒い、一気に寒くなった気がするよ·····あったかい朝風呂はいったら、少しはマシになるかな」
「········」すふゅー
「(暇だし、目覚ましに入ってこようかな)····あ、その前に一吹かしだけ」
「······!?フゴッ、な、なんだ、敵襲か!!!」
「あ、おはよーう。ハカバ、なんだかしゃべり方流暢になってない?·····あれ、というか喋れるのは深夜だけじゃ」
「ふん、我輩に不可能はない。それより娘よ、口にくわえてるのはモクではないか」
「電子煙草ってやつに近いけどね。ふー」ぴーぷー
「·····なんとも間抜けな音だな」
「吸うとなるんだよネ」
渡が 喫煙者(?) という事が判明した▼
「ふふん、あったかかった」
「....長風呂であったな」
「色々これから何をしでかそうかなとか考えてたら、こんな時間なっちゃって」
「....御上が来ない程度にするのだぞ」
「あーお巡りさんは来るかもねえ、やたら目つけられてるもん」
「大方裏稼業側の人間だと勘づかれておるのだろう」
「そうゆう風に見えないように、こんな性格になってるのに」
「ほお、では今の自分は″演じている″と」
「....いや、いやあ?そうゆうわけでもない、かも」
「締まらん奴だな」
「只、ボスからの御役目を遂行する時は、ほんのちょこおっとだけ真面目になるよ」
「.....ふん、まあどうでもよい話だったな」
「話の感想をそうゆう一言で片付けられると、流石の渡さんもいらあってくるよ?」
「ふん」
渡は 憤りを 露にした!▼
ハカバは 鼻で笑い 話を流した!▼
二人の 仲(険悪さ)が 更に上昇した!!▼
「ハカバー参考までに聞いておきたいんだけどネ」
「む」
「ホットケーキを販売するならさ、二枚で何円が妥当かな」
「...本気だったのか」
「勿論だよー渡さんは腕を磨くよ!」
「しかしこんな人通りの無い所へホットケーキを買いにくる輩が居るのか」
「まあ、精々昨日のおニイサンみたいに訳ありそうな人が匿ってーって来るくらいだろうしネ
あと運良く此処を見つけた坊ちゃんが学院帰りに来てくれたり」
「あまり期待しない方がいいと思うが....」
「ちょいちょい、そんな哀れむような声で言わないでよー
あ、それで、話を値段に戻すけど」
「ふむ」
「二枚で1500円でどうかな」
「....これが所謂、ぼったくりというのか」
「あーあーあー聞こえなーい。ふふ、きっとホットケーキの匂いに釣られて人が沢山集まってくるよ
お金沢山もてそうな人いたら、チョトオネダリして、高めに買てモラウヨー」
「(守銭奴の顔をしておるな、いや只の下衆と言ったところか....)」
「よおし!早速家の前で売り出すよ!」
「待て、今からなのか」
「即有言実行ー!!あ、あとハカバは渡さん以外の人が居る場合は喋ったら駄目だからネ」
「?!」
・・・。
「ホットケーキー二枚でーせーんごひゃくえんでーす、お腹すいてる人寄っておいでー」
「.....にゃー」
「.......うーん、思った通り人すら通らないネ。ミスったなあ、あっは!」
「さて、我輩は寝るとしよう」
「へ」
「我輩達の種族、猫は寝ているだけ、飯を食っているだけ、挙げ句の果てには何をしているわけでもなくとも人を寄せつけるのだ。カカカカ、愛くるしいからのう。よってこのような場所に人が来たら我輩を崇めよ、また誠意の形はマタタビ贈呈一択であるぞ」
「無茶苦茶言ってるけど、ハカバじゃなくて、ホットケーキの匂いでくるんだって」
渡さんが ホットケーキの 販売を 開始しました▼
「カカカカカッ」
「....笑わないでよ」
「クク、千客万来だったではないか....虫やら鴉やら、挙げ句の果てにはお上までとはな」
「うううううう、なんで渡さんこんなに酷い目にあってるんだろう....」
「日頃の行いだな」
「ふーんだなにさ、昨日会ったばっかりなのに渡さんのナニがわかるの」
「見ればわかる」
「え....そんなにわかりやすいの?」
「さあ、どうかな。カカカカ
とりあえずウヌは、夜の支度にかかれ」
「あ、うん、だね。はあ、お金貯まらないよ...」
「いいではないか、此処の土地に厄介になるのも悪くない」
「それはいいけど、なんでハカバが相手なんだろ」
「.....」
「....」
「....」
「夜ご飯、つくろっか...」
「む」
疲労感によって 二人の仲が 少し落ち着いた▼
邪魔するぞ__えぇと…渡、と云ったか。
……何とも言えない匂いがするな、否、そんな事はどうでも良いんだ、
今日も少しで良いから入れて貰えねェか?(窓コンコン、と数回ノック←
はーい!!(タタタという足音と共に、窓に近寄ると、相手の姿を見つけて)
ああ、おニイサーン!昨日ぶりネ。あがってー(一応窓とドアをあけて)
....ほら、ハカバ、あっちいってて(相手に聞こえないように、小声で猫に話すと、猫は少し顔を歪め部屋の端っこへ)
昨日から何かすまねェな(何故か窓から入り←
……へェ、猫なんて飼ってんだ?(ちら、と視界の端に猫が入っては一応会話を、とでも思っているのか上記尋ね
いーえ、特に約束するわけでもなく、フラリと来れるそんな暇つぶしの場を目指してるから...って
あー、おニイサン窓から入るなんて大胆だねーふふ(相手の様子を見て、口元に笑みを浮かべるとドアを閉めて、小さい洗い場につけていた缶コーヒーを、昨日同様相手に差し出して)....はい、いつもの
ぼっちゃん....ああ、昨日まで居候させて貰ってた屋敷の人に懐いてた猫なんだけど、何故かついてきちゃって。それで−(思わず自分が小動物が苦手だという事を口にしようとしたが、部屋の隅にいる猫が鼻を鳴らした気がしたのか口を閉じて笑いをこぼすと)
…へェ、恰好良いな
嗚呼、扉からで良い歓迎をされた事が無くてな、窓から入るのは癖みてェなモンよ(ふっと笑み黒い帽子を目深に被り直すと、「…さんきゅ」と小さく礼述べては缶受け取って
其れで?(楽しそうに思い出話す相手を見ては此方も思わず頬を緩め、其処迄云いづらそうにしていなかったので続きを促そうと左記云っては珈琲を一口
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