見知らぬ娘 2013-10-19 00:44:25 |
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………うーん、何を話そうかって結構考えたけど、話、浮かばないや。
じゃあさ、お姉さんが僕に何か質問をする! それに僕が答える…っていうのじゃ、駄目かなぁ…?
了解したよ、質問ねえ
(言葉を濁した後に暫く考えるように宙へ視線を漂わせ。そこに何かを見つけたのか、目を少し揺らすと前方の相手に視線をうつして。見据えた相手の何かを探るようにうっすら目を細めてみせると「····ヴァンパイアハンターって知ってる?」と囁くように言葉を呟き)
……………(変わらず微笑みを絶やさないものの、相手に問いかけられた一瞬のみ薄く目を開き)…何で?(すぐさま、またやんわりとした笑みを浮かべなおすと、先程より静かな声色になって)
····ちょっとね、情報が必要なの。だから該当する情報なら出来るだけ集めたい····そんな感じカナ。
出来うる事なら連中さんの一人が欲しいくらい。けど中々居場所が見つからなくてネ(ふう、とため息一つついてみせるとどこか可笑しそうに微笑んでみせると、相手の一言を答えととったのか串を一本差し出して)
そっかあ。お姉さんはその人達と敵対関係にあるって訳かー(飴色に焼きあがった香ばしい匂いを放つ食材を差し出されれば、ぱっと顔を明るくさせ、受け取るや直ぐに一欠片囓って)………ねえ、お姉さんは、どっちなの?(串を持つ手を下げそう問いかけると、己の手元にある今にも地面へと垂れそうなタレを目で追いながら、無意識に片手で胸元を抑えていて)
·····どっちなんだろうネ。僕と同じ側だとは思っているケド、端から見たらそうじゃないかもしれないし···(今まさに垂れかけているものをイタズラに邪魔するように、人指し指と薬指ですくうように撫でるとそう言葉を漏らしてみせるが、相手を見やるとほんの少し眉を下げ気味に微笑んでみせ冷や水を注ぎながら)····何か辛い事でも思い出せちゃったかな
…指、汚れちゃうよ?(串の代わりに相手の指先についたものに、己の人差し指をそこへ持っていくと、掬いとって口元に運び。相手の言葉に「…ふふ、辛いだなんて」と口元を歪ませると、胸元を握っていた手を少し緩めて。考えごとをするようにやや上に顔を向けると、脈絡なく下記を独り言のように紡いで)………僕さあ、最近は違うことに手を出してるんだけどね、本業の方もやっぱり疎かにしちゃいけないのかなあ…
こんな事言っちゃうと漠然としちゃうけどネ。本業なんてその生涯を終える時までわからないんじゃないかなってよく思うの。だから二つの事をしてもいいし三つの事をしてもいいと思う。-ひょっとしたら、僕の言う 違う事 が本業になるかもしれないし、いやいやならないかもしれない(片手を添え相手の人差し指を手拭き布で軽く拭き取りながらそう呟くように話して。ふと相手の胸元で握られていた手が緩んだのが見えたのか、添えていた片手で相手の緩まった手を、ポンポンと何かを押すように仕草をとってみせ付け加えるように「最後決断を下すのは僕自身だし、自分の中の可能性を見つけれるなら色んな事してもいいんじゃないカナ。欲張ってナンボナンボ」と言葉を続け)
……なんか、かっこいいねぇ。オトナって感じでさ。(押すように優しく叩かれると、それに合わせるように胸元からチャリ、と小さく鈍い金属音が響き。すると漸く手を下ろして「うん。じゃあ僕、どっちも頑張ることにするよぉ…違うことの方は失敗ばっかだけど」と口元とは反対に目尻を下げ、微笑して。串にもう一口齧り付くと、「あっれぇ…ひとつ、焦げそうだよ?」と眼前のグリルを指差し、話題逸らして)
(相手の胸元から聞こえた馴染みのある金属音に、目を細め何かを考える素振りを見せたがすぐに柔らかい笑みを浮かべると、今度は自分の胸元をノックするように叩き。その事により少し重ための金属音が響いたのを確認すると何かを告げるわけでもなく、相手に言われた串へと手を伸ばし).....さて。コレが焼けたら串焼き屋さんは閉店しようカナ、お肉の仕入れもあるしネ。.....ちょっと早いかもしれないケド、締めの飲み物はお冷やのままでいい?それともー....缶コーヒー?(一拍の間を置き、相手にそう告げると両肘をつき少し上半身を寝かせるように傾け)
(トントン、と胸元を叩く相手の行動が不可解で眉根寄せるも、次いで耳を擽るように響いた音に俯いて思案顔になり)
……んー。コーヒーがいいなあ(最後の言葉にハッとしたような顔で相手を見遣るも、直ぐにふっと口元を歪めて。その間に生まれた間を、悩むような素振りに置き換えようと上記を告げると「ふふー、大人ぶりたいお年頃、ってねー」なんてウインクも共に添えて)
(トントン、と胸元を叩く相手の行動が不可解で眉根寄せるも、次いで耳を擽るように響いた音に俯いて思案顔になり。だが、下記を言い始めるところっと表情を変え、如何にも残念そうに眉を下げたりして)えーもう閉店しちゃうのー? ちぇ、ざーんねん。お姉さんともっとお話したかったのにぃ……まあ、そういうことならしょうがないけどさぁー
って付け加えておいてくれると嬉しいなあ。
...串焼き屋は閉店したけど、たった今から此処は元の隠れ家になるんだ。おかえりなさい、暇つぶしの為の隠れ家に(焼けた串を黒く分厚い小皿にうつし相手の前へ置くと、そう言葉を告げて。パチパチと火が鳴くのを横目に、口元を歪めてみせた相手を見て何処か可笑しそうに笑いをこぼしてみせると足元から少し小さめの黒光りするボックスを取り出し、中から一缶取り出すと相手の前に置き)−ああ、そうそう。今飲むと舌に缶がひっつくかもしれないから気をつけてネ、僕。
…ただいま。僕が潜り込んで以来だねぇ(前に置かれた串に手を伸ばすべく、今ある串を胃の中へと片付けては、前に聞いたような言葉に思わず反射で「あー、知っ………」と答えてしまい、言葉を切って。)
…気付いてるんなら"僕"呼びはやめてくれ(薄目を開き、少し睨むように相手を見ると、不服そうに眉寄せ。どこから取り出したんだか黒い帽子を被ると「格好こそ幼いが、これで多少はマシだろ」と残ったお冷に手を伸ばし、一気に飲み干して)
お客様だもの、ちゃんと一言言わないと舌がひっついちゃうと思って。だから故意はないヨ、ふふ(どこか不服そうな相手の顔を見ると先程同様笑いをこぼすが、今度はどこか嬉しそうに見受けられ、口元に手をあて肩を揺らすと)....ごめんネ、渡さんどうしても皮って剥きたくなっちゃうから....人も吸血鬼も皆そう。けどズル剥けにしたからにはちゃんと優しくケアしてあげるからご安心を(口元にあてた手指の隙間から見えた彼女の舌が動き、言葉通り優しく微笑みを浮かべてみせると「....今日の分のお代は結構だから」と一言。改めて相手の顔を、額から口元まで覚えるように視線を寄越し始め)
………どうだか。……いつからだ?(ふん、と鼻を鳴らすと一息吐き、わしゃわしゃと頭を掻いて。後の問いかけは少年時の自分がそうだといつ確信したのかを指したものであり)
…あんまりじろじろ見ないでよぉ、お姉さん。僕、照れちゃうってばー(じっくり己を観察する相手に、声のトーンだけ高く戻し、からかいつつ止めてもらおうとしてみるも、却って己が気恥ずかしく思え、頬をほんのり赤くして。それを隠すかのように背を向ければ「お代が結構どころか、お釣りがくるんじゃねぇの?」と、己のミスなのを棚に上げて)
うーん、只普通の男の子じゃないなとは勘ぐってただけ、だけどネ。まあこんなトコに来た上に、質問に対してこちらはどっちの立場なのかって聞いてきた辺りで迷い込んだ男の子ではないかなって考えがまとまったような感じ、カナ(頭を掻いた相手の髪を抑えるように、手グシでついついと撫でながらそう言うと「情報の駆け引きとまではいかないケド、楽しかったネ」と呟き)
お釣りはその缶コーヒーで、かな?ふふ、そういえばよく顔見てなかったなあって。お客様なのにそれは失礼かなと思ってネ(不意に相手の髪を撫でていた指で帽子を軽く上に弾くように上げ、相手の顔がよく見えるように仕向け)
………んん……いつの間にか眠ってたらしいな…
(癖なのか手首についた腕時計に目をやると、先程から半日足らずの時の経過にため息を。その後、ぼんやりと薄く開かれた目で左右見回し、話し相手の姿が無いことを確認すれば、又、それをいいことにうつらうつらとし出し)
っといけねえ…(少しは頭が冴えてきたのか、辛うじて考える頭は有ったよう。眠気と戦いながら俯いた姿勢で何事かを行った刹那、次に顔を上げた時には顔の造形は変わらないものの、少年の姿はなく)…ふん、これであいつもじろじろ、見ないだろ。
そういや……渡は…まあ、どこぞの館か仕事か…どちらにせよまだ寝足りねえな……あと、最低でも、7時間は……欲し………と…こ…………………(かくん、と上体を揺らしながらぶつぶつと呟くと頭を垂れて。どうやら眠りに落ちたらしい。一度寝ると中々起きない寝ぼすけが目を覚ますのは何時になるやら)
一応扉と窓あけておいて。
....屋敷の窓付近にあったナマコは此処で出せばいいよネ。
ナマコは何で出そう。やっぱり酢の物...かなぁ
(少年が歩いてくる。少年は、今や誰も寄り付かないかつて隠れ家であった寂れた家へと向かっているようである。本人の体躯よりやや大きい帽子の鍔に隠され、顔は窺えない。彼は迷いなく玄関口ではなく窓のそばへと歩みを進めると、そのままその場にそっとしゃがみこみ、コートの隙間から何かを取り出す。やがて彼が立ち上がると、そこには小さな薄紅色の花とそれに添えられた小さなメッセージカードが新たに置かれていた。少年はそれを置くと、すぐに立ち上がって、また元の道へと戻っていく。しっかりとした足取りで振り返る様子もなく、どんどん少年の姿は小さくなっていく。やがて彼が黒い塵に見える頃、?──チリン。どこからか鈴の音が聞こえたような気がした。)
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