如月伸太郎 2013-10-17 18:28:53 |
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誰もいないんすか?無防備っすねー(困ったような表情を浮かべシンタローの思っていた事と同じ事を口に出す。キドが忘れるなんて珍しい。とふぅ…とため息をついた。すると、遠慮がちに聞いてくる相手。そんな相手に「全然平気っすよ」なんて微笑みかけて答える。相手と部屋に入るなり安堵のため息が漏れた。「着いたぁ…」とベッドに座ればそのまま倒れ込んでしまおうかと思った。だが、相手がでこに手を当てるからビックリして硬直してしまった。相手の表情は無表情のままだが、きっとすごく心配してくれているのだろう。自分でもビックリするほど疲れていると分かる。身体に力が入らないし。そんな自分を疲れながらも此処まで運んでくれてそれで更に心配してくれている相手に「大丈夫すよ…」と小さな声でそっと呟いて答えた
((いえいえ、全然、わかりますよ?
むしろ私も変でごめんなさい…))
取り敢えず今日はゆっくりしとけよ?(大丈夫だ、と言い張る相手に忠告する。そうでないときっとすぐ無茶するだろうから。ほら、今だって今すぐにでも倒れてしまいそうではないか。「俺のことはいいから寝ろ。」と言えば、部屋を出て行く。きっと自分がいたら気を遣うに違いない。…自分は相手の近くにいて安心するような存在ではないのだから。…暫くして濡らしたタオルを持って相手の部屋の中にはいる。…ちゃんと眠っているだろうか。)
(いやいや、素敵ロルですよっ‼ありがとうございます、頑張りますね!)
了解っす(相手の、素っ気ないが優しさの篭った言葉に安心し、相手を見送ってからぽてんと横になり目を瞑る。目を瞑って約2分後、すぐに眠りについた。熟睡していて、相手が部屋に戻ってきたことなど気づいていない。寝ているが身体が熱いことが分かる。汗をかいていて、辛そうな表情を浮かべた。ハッと目を覚ました。布団に潜れば、シンタローのことには気づかず一人でいると思って辛くなり、「シンタローさん…」とポツリと呟いてみて
((ありがとうございます〜!!
はい、頑張りましょー!では本体はドロンいたします!))
どうした?辛い?(ふと相手の呟きが耳にはいる。正直驚いた。そのままいつも通りの表情を浮かべながら相手のでこにタオルを乗せてやる。…熱が上がってきたのだろうか。…、相手の頭を撫でながら、「なにか食べたいのとかあるか?それとももう一回寝る?」と訪ねてみる。…いつも元気な相手がこんなにも弱っていると正直不安だ。自分なんかが看病していいのだろうか。早くキド帰って来い。、なんて思ながら、相手の反応を待つ。)
…シンタローさん(相手がいることに驚いた様子で見つめる。___やばい、心配掛けてしまった…___とあたふたとし始めるも、タオルが頭に置かれ落ち着いて。「…シンタローさん」とまたも相手の名を呼べば、「…少しの間でいいっすから…此処に居てください」と付け足して相手の袖を握り。あぁ、何を言っているんだ自分は、恥ずかしい。と顔を思わず隠す。自分のしていることにカァァアアアッと顔を赤らめれば「なんか、すまねぇっす」とチラ、と顔覗かせて
っえ⁉いや、別にっ…(予想外の相手の発言にうまく返事ができない。あぁ、もう。自分まで顔が真っ赤ではないか。落ち着け、落ち着くんだ自分っ‼と思いながら相手の近くに座る。「ほら、ずっとここに居てやるから、早く寝ろ。」そう、早く。そうじゃないと自分の心臓がもたない。依然、表情に出さないようにしながら看病をしてやる。まぁ、他のことはあいつらが帰ってきてから頼めばいいな。相手がこれで落ち着くのであれば聞いてやろう、なんて偉そうに考えるのは、きっと照れ隠しであろう。)
え、あ、え?いいんすか?(自分から相手に頼んだものの、断られるんじゃないかと心配していた己。其処に返ってきた予想外の返事。きょとんと目を丸くしてそう首を傾げる。すると、布団から覗き込んだ己に見えたのは顔を赤くする相手。___あぁ、相手も照れているんだな。可愛い___なんてクスリと微笑めば、相手見つめそう思い。もうもたなそうな事から、早くキド達に帰ってきて欲しい気持ちもある反面、二人でいたいな。なんて気持ちもあって。「…もう寝れないんすけど」と、寝ろと言われれば目を瞑るが、先程少し寝てしまったために目が覚めてしまい
っ、我儘言うなっ、目を瞑れば眠くなる(相手の言葉につい反論してしまう。…違う、そう言いたかった訳じゃなくて。…先程相手に甘えろ、とか言っていたくせに何を言っているんだ己は。照れ隠し、と言えば可愛いものだが、相手は気付いてくれただろうか。…暫くの沈黙。相手の手を握ったままでいると、自分がウトウトしだしてきた。待て、自分が先に眠ってちゃ駄目だ、と思いつつも、睡魔には勝てないようで。少しだけ、そう思えば、ポフリ、と相手のベッドに顔を預けると、ゆっくりと目を閉じて。)
そ、そうっすよね……って、あれ?シンタローさん?(怒られてしまった。やはり、早く寝てくれないと迷惑なのだろうか。そう思うと胸が締め付けられて苦しくなる。落ち込んだようにため息をつくと、膝らへんでシンタローがベッドに顔をうずめ倒れたようにぐったりとした。「し、シンタローさっ…」相手に触れようとした。が、手が止まる。なんだ、寝ているだけか…。心配したなぁ、なんて苦笑いをすれば___看病頑張ってくれてるし、疲れたんだろうな___なんて微笑み相手の頭を撫でて「おやすみなさいっす」と一言。そう言えば自分も目を瞑り頑張って寝ようとして。そしてその際に相手の頭をキュッと抱きしめるようにして持っていて
ん、…やべ、寝すぎた(ふと意識が戻る。あれ、なんだか温かい。あれ、何してたんだっけ、と頭を上げようとするが、相手の手がそれを止める。それと同時に覚醒する頭。え、待て。これって抱き締められているのか⁉、と内心かなり焦りながらも、相手の寝息を聞けば、起こそうにも起こせず。まぁこれで相手が安心して寝れるのなら、と自分もぎこちなく相手に抱き付いて。…さっきからドクドクと心臓が煩い。もうちょっと静かにしてくれないか。折角寝たのに、起きてしまうだろ。)
(相手は、心臓の音を気にしているが、己には全く聞こえておらず。寝てから30分今だに起きない。やけに寝相が良すぎるため相手の頭を離す事もなく、そのまままた時間が過ぎる。そしてそこから更に20分後。やっと起きた。「ん、くぁぁ……良く寝た…」気持ち良さげに手を離し伸びをする。…ん?待て、自分は今何を離したんだ?←全く覚えておらず斜め下に目を向ける。すると其処には自分に抱き着いている可愛らしい男のk((←シンタローがいた。「し、ししシンタローさん?!」とあたふたとし顔を真っ赤にする。何故こんな事に……と数秒考えれば思い出し、恥ずかしさの余り布団の中に潜る
(相手の焦った声でまた脳がフル回転する。結構な間抱き付いてはいたが、自分にとっては短時間に思えて。もう起きたのか、と思い、自由になった頭を上げると、布団に潜ってしまう相手。ちょっと待て。気持ちも分かるが…これを見ている気にもなれ!…そのままベッドの下に座り込み、体育座りで待機する。この沈黙が嫌だ。「セト?体調は良くなったか?」と遠慮気味に聞いてみようか。そうだ、これは一時の気の迷い。浮かれるな、自分。)
あ、はい。結構良くなった…っす(相手がベッドの下に潜ってしまえばそろりと布団から出てそう答える。先程抱き締めていた感触が残っている。相手はどんな気持ちだったのだろうか?自分は、寝ていたからよくわからないが、起きた時すごく嬉しかった。相手もそうだと良いのに。なんて考え手をぐっと握り「あの、シンタローさん……さっき…」と言いかける。が、先程の行動が相手のすごい嫌なことだったら?そんな事を思い言葉が詰まる。軽蔑されていたらどうしよう。そう思うと続きを言えない
そうか、よかった(相手の言葉に安心したように胸を撫で下ろす。途端に言葉を濁すように話しかける相手。…さっきの事…余程嫌だったのだろうか。続きを聞く前に言葉を遮ると、「悪い。嫌だったよな…ははっ、俺がマリーだったら良かったのに、」と苦笑いする。本当、素直になれない自分が嫌いだ。こんな事言ったら傷付くのは分かっているのに。…でもあいつはきっとマリーの事が好きだから。…と思う。…いや違う。相手が誰を好きだろうと自分には関係ないはずだろ。)
……っ(マリーだったら良かったのに?何でそんな事言うんすか?そう言いたかった。なのに、悲しみが込み上げてきて言葉が出てこない。やはり、相手の嫌な事をしてしまったのだろうか?傷つくような事を、したのだろうか…?そう考えていれば、頬に何か熱いものが伝った。「あれ…?」そう言葉を漏らせば、ハッとしてゴシゴシと目を擦り「すみ、ませ…」と掠れた声で謝って。「そうっすよね、勘違いされるのも無理はないっすよね」なんて悲しみの篭った笑みを相手に向ければ、じゃあもう治ったんで…と言って部屋を出ようとし
え、ちょ、待って(咄嗟に腕を掴む。…何がどうなっているんだ。なんで泣いてんだよ。俺、お前の事思って言ったのに。勘違いするだろ。…だがなかなか言葉を口に出来ず、沈黙が流れる。「セトって、マリーの事が好きなんじゃないのか?」と遠慮がちに聞いてみる。きっと何かしらすれ違いになっていることがあるはずだ。それと何か大事なものに気付いていないような気がして。…今誰もいなくてよかった。)
……俺は、マリーは妹としか思ってないっすよ(腕を掴まれれば、相手の方を振り向かずにそう告げて。なんでそんな風に思うのだろう。俺、そんなにマリーが好きって勘違いされるっすか?悔しくて唇を噛んだ。「そういうシンタローさんは、エネさんやキドが好き……もしくは昔好きだった人が忘れられないんじゃないんすか?」口から零れるのは言いたくない言葉。これで、そうだよ。なんて言われたらどうしよう。いや、どうもしないけど…。もう口を開けない。一度言ってしまうと次々と言いたい事が溢れてくる。なら、口を開かなければもうこれ以上喋らなくて済む。先程の言葉を述べてから少し後悔している。自分の今の勘違いで相手が傷ついていたら?……いや、今はそんな事考える暇など自分にない。どうしたら、この勘違いが解けるのだろう。いっそのこと、好きな人を言ってしまおうか。…でも、それで相手に引かれても辛いだけだよなぁ。何故だか笑えてきて「ははっ」と振り向かずにまた笑った
…っ、(相手の言葉に返答に詰まってしまう。…確かにアヤノの事、好きだったよ。だけど…「だけど…あいつはもういないんだよ。」俯いたまま、そう言って笑って見せる。そっか、マリーは妹、か。じゃぁ他に好きな人いるのだろうな。あいつ、カッコいいし、絶対モテる。…結局はネガティブな方向にしか物事を考えれないのだ。途端、笑い出す相手に驚いた様に見つめる。…なんで笑ってんだよ。「…怒ってる、よな。その、ごめんな。沢山傷付けたよな。…ごめん。」ただ、謝る事しかできない。本当、ごめん。…ほらこうやってまた、大事な人を目の前で失ってしまうんだ。…涙なんか流す権利なんて、ないよな。)
でも、今も好きなんすね?(振り向いていなくても相手に分かるほど悲しそうな声でそう問い掛けて。そうか、やっぱりシンタローさんは自分に興味なんてないんすね。そう考えていれば相手から謝罪の言葉が。「何で…シンタローさんが謝るんすか?傷つけたのは俺なのに…」悔しい。此処でもまた、相手を傷つけてしまった。どうしたら、俺は貴方を傷つけなくてすみますか?心の中で自分に問う。勿論返事など帰ってくるはずがない。「……っ」思わず相手を抱き締めていた。悲しませてごめんなさい、そして、俺は貴方が好きです。心から謝り、心から愛した。俺の精一杯の表現。伝わってなくても仕方ない。だって表現の仕方が下手くそだし…。「すみませんっす。本当に……だから、泣かないで」そう強く抱き締めてはそう謝った
((うわぁぁぁああああ!!長い癖に意味不w
ごめんなさいー;;;))
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