主 2013-10-16 16:10:38 |
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す、すみません ナミ怒ってる?
(道に迷った事を素直に告げると 少し声を荒げる彼女の威圧感に一歩後退り、これ以上刺激するのは不味いと本能的に悟ったのか ペコリと頭を下げて直ぐに謝り、小さく首を傾げ俯きながら彼女を見詰め
…はァ、もう怒ってないわよ。(直ぐに怒ってしまうのは普段の癖であり“嗚呼、またやってしまった”と深く息ついては彼の首にかけてある麦藁帽子を頭に被せてやり、改めて周りを見渡せば此処は何処だろうかと悩む様な表情でとりあえず海岸に出るべきか考えて)
それじゃナミ、飛ぶか?
(怒って無いと言う彼女の言葉に直ぐに顔を上げ、兎に角この場所が何処だかわからないと話にならないだろうと思い、片手を上に上げて空を指差し 船から降りたように飛んでみるかと、真顔で問い掛け
(それじゃ今日はこれで落ちますね、お休みなさい
ちょっ、ちょっと待って。…ルフィ、その大荷物で飛べるの?飛べないでしょう?(思いもしなかった提案を聞きその表情を見れば真面目に言ってる事が痛い程に伝わるも、そんな話を受け入れる余裕もなく、相手に持たせた大きな荷物に加えて自分も持ち上げる事なんて不可能だと飽くまで常人としての考えを述べ)
(了解です!おやすみなさいっ。)
いや、多分行けるぞ?こう言う事だからな
(何か勘違いしてる彼女を見れば 荷物をその場に置き、彼女をヒョイっと背中に担ぎ 「ナミ、しっかり掴まってろよ ゴムゴムのーロケット!」周りの木々をしっかり掴み 自分の腕を伸ばして真上に上がり、彼女なら見渡せば何とかなるんじゃないか と、思い 飛んだのは良いが、勿論後は落ちるだけて
!?、…やだって言ったのに…っ!(荷物が地面に置かれ何をするつもりなのか怪訝そうに見詰めるも体が浮き背中に担がれたと分かった時には遅く、先程同様ゴムの力によって真上に上がっては「…私の服が…!」と取り残された荷物に無意味に手を伸ばし、急に己の体が降下し始めると慌てて彼の首に腕を回して掴まり、一瞬だけサニー号の姿が見えたのかその方向を指差し「ルフィ、あっちまで飛んで!」と指示をし)
荷物を置いていくわけにはいかねぇから歩きだ
(首に腕を回して掴まった彼女を見れば しっかり地面に着地し 彼女にはサニー号が見えたのだろう、もう一回飛んでと言われ 服は別に良いが、食材は絶対置いていかないと言うように 彼女を背中から下ろし、大事大事と食材の入った風呂敷を再び担ぎ、服の入った袋も持ち 「どっちだ?」と彼女を見詰め
………見直した。(無事に地面に着地し安堵すると漸く考えの意図が見え、いつもの頭の悪い船長とは思えない考えに思わずそう言葉にしては目の前の相手が偽者に見えてくる程で、相手に声をかけられ我に返って方向を指差せば「あっちに船が見えたわ。」と誘導する様に前を歩いて)
よし、それじゃナミ行くぞ
(見直した と、呟かれた彼女の言葉に誰が見ても分かるほど調子に乗って 彼女に指差された方角を見れば、もう迷いたく無いのか 荷物をしっかり持って彼女の後ろを歩き、退屈になってきたのか 彼女の後ろ姿をジッと見詰め、ゆらゆら揺れる束ねられた髪の毛を何を思ったかぎゅっと掴み、引っ張ろうとしたが一瞬死の感覚が過り 何事も無かった様に手を離し
……えっ、何?(後ろから聞こえる足音でちゃんと後ろを歩いてきてるのを確認し、ある意味これも散歩になるのだろうと口許に笑みを浮かべては不意に後ろ髪に違和感を感じ、振り返ると「何か付いてた?」戸惑い気味に自分で掴まれた髪を確認する様に触り)
あ、あぁ..虫だ虫
(流石に髪の毛を握れば彼女に気付かれない筈もなく 不思議そうに問われ、自分でも何故彼女の髪の毛を握ったのか理解出来ず、両手を左右に振りながら虫だと誤魔化し 彼女の誘導のお陰でやっと船の姿が見え「初めてナミと買い物したけど今日は楽しかったぞ」と、満面の笑みを浮かべ
(それじゃ今日はこれで、お休みなさい。
む、虫…!有り難う。(相手の言葉に騙され触っていた己の髪から反射的に手を離しては虫が苦手な自分にとって彼の行動は有り難い事でありホッと胸を撫で下ろすと、見えてきた相手の特等席である船首、漸く船に帰って来れたと安心感に包まれ「私も何だかんだで楽しかったわ。…凄く疲れたけど。」と照れ臭そうな笑みが零れ)
(お相手感謝です。おやすみなさい!)
まぁ、気にすんな。
なら良かった また行こうな
(ありがとうと言う彼女の言葉に顔を逸らしながら答え サニー号に帰ってくると、妙に物静かな船内が気になり 腕を伸ばして船に乗り「ウソップー、チョッパー!」と、大きな声を出しながら呼んでみるも 返事が無く 心配になったのか再び彼女の所に戻り、誰も居ない事を告げ
次に行く時は迷子は嫌よ?(先程の出来事はもう勘弁したいと思い肩を竦めると相手が船へと腕を伸ばして飛んでいき、仲間の名を呼ぶ彼の声は聞こえるも返ってくる返事はなく、不思議そうに首を傾げると告げられた言葉に「みんなも街に行ったのかしら…。」と独り言を呟けば「ルフィ、荷物は置いた?」と問いかけをして
そうならない様に次からはナミの後ろにくっついて歩きます(もう迷子は嫌よ と、言う彼女の言葉に軽く苦笑い浮かべ 「服は置いたんだけど、冷蔵庫鍵閉まって開かねーぞ」と、彼女に伝え 取り合えず風呂敷を冷蔵庫の前に置くと 鍵の番号を知っている彼女が居ないとしまえず、一旦彼女の元へ戻り 「ナミ、鍵だ鍵」と、手を伸ばして彼女の身体を船の上まで引っ張って
あっ、そうだった…鍵!(鍵の暗証番号を知らない相手が戻って来ると忘れてたとばかりに声をあげ、己の体が船まで引っ張られ床に足をつくと早速キッチンへと歩を進め、冷蔵庫の前に立ち手早く番号入力しドアを開いては風呂敷から買ってきた食材を取り出して「…サンジ君いなくて良かった。」と安心した様に呟きながら冷蔵庫の中に入れていき)
しかし本当に誰も居ねぇな..どこ遊び行ってんだ
(彼女を船の上まで引っ張り上げれば 早速キッチンに向かった彼女について行かず、自身のトレードマーク 麦わらの海賊旗のある帆を登ると、辺り一面をぐるり見回し やはり誰の姿も見当たらず「ナミー、やっぱ誰も居ねぇけど どうすんだー?」と、キッチンにいる彼女に聞こえる様に叫び
……でも本当どこに行ったのかしら。(冷蔵庫に食材を入れ終え満足げにドアを閉めると誰もいない静寂な船の上で文句を呟きながら外に出ていき、上を見上げ太陽の光に瞳を細めながら「船を空ける訳にはいかないでしょう?」と相手に聞こえるように叫んで応え)
んー、そうだな..彼奴等は心配ねぇだろうから 大人しく船で待つか(船を空けるわけにいかないでしょ、と 話す彼女に 少しくらいなら大丈夫 と、再び島に行こうと考えるが もしかしたらまたすれ違いになると困ると思ったのか、彼女の前に下りて
…冒険好きのルフィにしては珍しい考えね。(普段から冒険しか頭に無い相手が素直に大人しく待つという判断が出来る事に驚き瞬きを数回、少しの間無言でいると思わず言葉にしてしまい、折角だからと相手がいつも特等席にしている船首へと歩いていき)
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