NUSHI 2013-09-25 00:11:09 |
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..あ、私は此れで失礼しますね..!、
( 手当をしていれば申し訳無さそうに謝る先輩。手当中に部活の事、先輩の友達の事等色々会話を交わすも緊張しているが為上手く言葉にする事も無く"はい、そうですね"如何にも他人事のような返事しか出来なく。不意に扉が開けられては相手かな、と思うも先輩と同級生の女子生徒数人。其の内の1人が妙に心配気に彼に寄り添えは誰が見ても分かるだろう彼の特別だと己は判断したようで。上記を云えば素早く保健室を後にして )
上手くいってんのかな…。
(寒い中相手が独りで来ないかも知れないのに待つ己、もう寒さには慣れたのか相手の事ばかりを考えそんな事は感じない様子だが頬などは冷えて赤くカサカサだ。その辺の石に座り携帯いじりながらチラチラと誰かくるたび顔を上げる。
( 結局想いも伝える事も出来なかった。先程の会話じゃ流石に無理だろう、と自分でも分かっていた。無我夢中に廊下を走って走って、己の教室に入り扉を閉めれば誰も居ない静かな空間。有るのは己の鞄だけで閉めた扉の前で床に座り込んでは何時の間にか流れていた涙に今更気付く。"あ-あ。"自分でも自嘲しては涙を拭う。拭いても拭いても出て来るのは気の所為だ。そう思い込んでは数分間無表情の侭涙だけを流して )
おそ…、
(どれくらい待ったかは分からないが身震いがしては一旦中へ行き相手の下駄箱を確認しては保健室へ行ってみるが女に囲まれた己のライバル。「凛しらね?」と聞けば走って何処かへの返事。そんな何とも思ってなさそうな彼の胸ぐらを掴み静かな声で感情的になったのか一言相手の気持ちを口にしてはその場を去り走って相手を探せば泣いている相手の姿を見つける。「凛…。」と優しく声を頭から降り注ぐ
( 静かに扉が開けば其方を振り返っては驚いた表情を。..泣いてる所見られたくなかったのに。弱い所は誰にも見せたくないが為「折角..、応援してくれたのに...ごめんね。」鼻を鳴らしながら呟けば精一杯の笑みを向ける。私は大丈夫、とでも言いたげに微笑んではよろよろと立ち上がって。..諦めなきゃ..。内心思うもまた涙が出て来そうになる。堪えては鞄を取りに机の元へ )
我慢すんなよ…、
(一番信頼してる何て言ってくれるわりには弱い所も見せてくれない相手。流石に目の前で涙を見てその涙の意味は全て分かってはいないが己の事を思ってではない。相手の一言に作り笑いを見ては凄く凄く胸が苦しくその場から立ち去りたいくらいだが、今は相手の思いを爆発させてあげよう。そう思い「鼻水つけんなよ?」と優しく微笑んでは頭に手を添え胸板をかしてあげる。
ふぇっ..な、..なんで...。
( 相手の優しい言葉と笑みに一気に涙が零れては相手の制服をぎゅっと掴んで顔を伏せれば泣き混じりに上記を。私がもう少し早く話し掛けていたら..、もう少し早かったら、何かが変わっていたのだろうか。初めて人前で大泣きしている所を見られた。「ごめんね...ごめんなさ、..い..。」相手の顔を見上げて左記を述べては再び大泣きして )
……。
(ごめんねと言ってくる相手に、好きなやつの話をしてくる相手に何度も苦しめられ傷ついてきた。告白してしまえば何か変わるかな。冷たくしたらくっついてくるかな。相手の苦しむ姿は己へのダメージも大きいがほっとけなく、弱みにつけ込む訳じゃないが今だけは相手をしっかり掴めるのは己だけだ。そう思い精一杯優しくし落ち着かせてあげる。無言のまま…
うぅ...。
( 数分溢れてくる涙を流し続けてはようやく落ち着きを取り戻したのか掴んでいた服の力を緩め順に離す。一歩後ろに下がって相手の顔を見詰めては「..ごめんね。」と再度謝っては眉を下げて微笑んで。自分ばかり助けられて、己は相手に何もしてない。何か出来る事は無いだろうか。頭の片隅で考え乍ポケットからハンカチを取り出せば鼻に当てて思いっ切り吹いて )
ん、ハンカチで鼻水かむかよ!
(ちり紙で鼻をかむのかと思えばハンカチでかむ相手に少し笑みがこぼれる。再度謝れると何か切なくなり、相手が離れると寂しくなる。そんな気持ちが抑えられず再び相手を抱きしめるという行動を知らず知らずのうちにしており目を閉じれば瞼が少し熱くなるが我慢をする
だって、ティッシュ無いんだもん..!
( ぐすぐす、と上記を云えば笑みを零す相手に此方も微笑んで。そういえば相手にも好きな人位居るんじゃないかと思えば何時か聞いてみよう、其処で相談に乗ってあげればいいかな。なんて考えて。不意に抱き締められては双眸丸くして驚き。「星..クン..?」気付けば先程の様な相手の腕の中。頭が混乱しつつ相手の顔を見れない様で驚いた侭頭が廻っていない様子 )
わりっ、帰るか!
(一息ついては気持ちを押し殺し、いつもの笑顔見せてはあまり相手に顔を見せないよう少し前をスタスタ歩く保健室をさけ乍とくに言葉も交わすことなく。何度もチャンスを逃してしまうのは相手に好きな人がいるからなのか、自分が臆病だからか、関係を壊したくないからか。
う..うん?
( 悲しげな表情をしたり、笑顔を見せたり。今の笑顔が無理矢理作っているように見えるのは自分だけなのか。相手の後ろを付いて行き乍目が腫れていないか廊下に設置してある鏡で確認する。..腫れてる。隠すよう下を俯けば目を擦って誤魔化せないかと試してみる。不意に頭に浮かんだ先輩の顔を打ち消しては知らずに無表情になっていて )
んっ、
(目腫れているのを気にしている相手に気づいては頭の上に腕乗せ少し顔をかくしてあげるように寄り添う。こんな傍にいてやってるのに、伝わらない思い。
( 不意に頭が上に乗れば相手を見上げて。「..ありがと..。」頬を緩めて笑みを浮かべては"優しい"と何度も思う。帰りにでも聞こうかな。自分も相談に乗ってあげたいから、相手がしてくれた様に自分も出来る事をしてあげたい。と心から思えば其の侭歩いて )
別に、
(先程待っていたため自転車は昇降口のすぐ側に置いてあり相手の鞄を手にとり籠に入れては自転車に跨がり相手が乗ったのを確認すれば今日はかける言葉が見つからず家まで相手をただ送るだけ
...?
( 何か怒らせただろうか。疑問を抱いては一人首を傾げるも自転車に跨り出発。「星クンさ、好きな人とか居ないの?..居たら相談に乗るし、協力するよ..?!」と己が一番聞きたかった事、そして協力してあげたい気持ちを云えば相手の横顔を覗いて見て )
何いきなり、
別に叶わないからいい
(ワザと傷つけているわけではない相手だが半分八つ当たりをしている形になってしまう。協力するよ何て、言えるわけないだろと深くため息をつくほど。恋がこんなに辛いなら女との関わりもたない方がいい何て考えてしまう。
..諦めるの..?
( 失恋するのは辛いけど、返ってスッキリした自分。伝えられなくて終わる恋より伝えて次の恋に繋げた方が自分は良いと考えては上記を。弱者の自分がいう事では無いかもしれない。「私ね、力になりたいの。今まで助けてもらったから。」困った様に微笑んでは左記を述べて )
もう少しで着くぞ、
(相手の片思いはどうなったかわ分からない。だが、言いたくても言えない自分はきっと臆病者何だろうか話をそらし、相手から遠ざかるようなことばかりをしてしまう。もう傷つくのは慣れているはずなのに…、相手の家の前で自転車を止める。
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