主 2013-09-16 17:47:57 |
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「高熱ディセイブ」
カノside....
"げっほ、…げほ、"
頭が痛い…体もそれに伴ってずきずきと痛む。
どうやら今、僕は風邪というやつにかかってしまったらしい。…っいてて、…見てる人に伝えたらずっと"キ"と"ド"がつく女の子に頭を殴られてる感じ?…あはは、分かんないか。
こんな時に限って心境を伝えられる子が居ないんだよな~、
キドはセトとお出掛け中。コノハ君はヒビヤ君と一緒にたしか、"ヒヨリ"って子探しに行くって言ってた、…シンタロー君とエネちゃんはまだ朝早いから来てないみたいだし、……。
残ってるのは、マリーとなんか朝早くいるキサラギちゃんだけって事かな、
だったら、心配を掛けないように上手く騙さないと……って。このまま寝てたらバレるよね、…あはは。
とりあえず平然に、…平然に……。
モモ「わ~、マリーちゃん!!見て見て~、…カノさんの部屋から猫出てきたよ!!」
マリー「あ、…本当だ…!!可愛い…」
…ねえ、ちょっと待ってよ。…猫なんか飼ってないでしょ、元々!!!…それに、……え。
って事はさ、…能力が可笑しくなってるって事?
モモ「ってわ!!!…え、カノさん!!!?」
マリー「カノ、また変身ごっこしてるの…?」
モモ「あ、分かりました。…またからかってるんでしょ?…全く、本当止めてくださいよ~」
否、キサラギちゃん…今回は違うから、…とか言っても心配かけるだけだね、…やっぱり部屋で寝てた方がいいかも。
キド「只今~…」
セト「マリー、只今っす!」
マリー「セト!…お帰り」
モモ「団長さん聞いてくださいよ~、カノさんが何か朝から猫に化けたり、無言で部屋戻ったりで変だったんですよ~?」
キド「まぁ、あいつは元々可笑しい奴だが……おい、カノ。入るぞ、」
─キドside。
何だ、騒がしい。帰ってきた時くらいゆっくりさせてくれ。
ん?キサラギから聞く限り、アイツが変な行動を取っている事は明白だな。…まあ、彼奴なりのからかいかもしれないが。
「…お、おいカノ!!!」
扉を開けて飛び込んできたのはそのままベットに倒れるように寝てるアイツの姿。
嫌な気配がする。
「39.5゜!?…馬鹿か、コイツは…」
39度といったらもうふらふらじゃないか、…この馬鹿野が。
そういえば、キサラギが変な事を言ってたな…。
モモ「え!!!?カノさん、熱あるんですか!!?」
マリー「…カ、…カノ…病気なの…?」
セト「大丈夫っすよ、ちょっとした風邪みたいなもんっす。」
この事が本当なら……。
「おい、お前ら。カノに近付くな。…どうやら、風邪が移ったら能力が可笑しくなるらしい、」
本当、…世話のやける馬鹿だ。
兎に角、今日は看病するはめになりそうだな。
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