蘭たん 2013-09-12 23:28:20 |
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僕は携帯で連写した写真をちゃんと保存し、婆センコーを見た。
婆センコーは、ゆでダコのように赤くしている顔を全部使い怒りを顔にあらわしていた。
「絶弥……今とった写真を消しなさい。」
「先生って、生徒に暴力ふるってふんだろ?僕知ってますよ?」
「絶弥、あなたが今までしてきた事は取り消して、就職しやすくするので、今とった写真を消しなさい。」
「たしかぁ、先生は、有名な会社の娘様でしたっけ?」
僕のその発言を聞いた瞬間婆センコーは、ハッとし、なにかひらめいた顔をした。
によによとした顔をしだし僕は、あまりの気持ち悪さに婆センコーから目を離し、ケータイをいじった。
「ねぇ、絶弥?私は有名な会社の娘。あなたが私の言う事をきくなら、あなたが欲しい物を買いますし、さっき言ったとおり就職の手伝いもしますよ?悪くないでしょ?」
絶弥は、ケータイをいじり、そんなのどうでもいいとあらわした。
「ねぇ!絶弥!もし、言う事を聞かないのなら、私は、あなたを社会復帰できないようにしますよ?あなたをやることもできますよ?」
婆センコーは、にたにたとまるで、絶弥が、言う事を聞くであろうことが確信出来ているかのように堂々とえげつない事を言った。
が、絶弥は、さらりと言ってのけた。
「さっきの画像をネットに流出してしまいました先生。ごめんなさい?」
サァァと、センコーから色が無くなっていく。
「なっなっなっ!なんてことしてくれるんだ!!!!」不安の渦巻く瞳の中にゴウゴウと燃える怒りがみえる。
「先生は、有名な会社の娘ですから、それなりにお顔がしれているでしょう?ごめんなさい?」口から出る言葉は謝罪を言っているのに絶弥の目は婆センコーを笑っていた。
「このガキ!!!!わざとやったなぁっ!!!!」
つかみかかってくるカバのような巨体は鈍く、サァラリサァラリとよけられる。
「たしか、先生の会社の取引先は正義感が強かったはず?もしかすると、先生がやっていたことを知ると……」
「黙れガキ!!!!そのケータイをよこせ!!!!」
「取り消されるかも?」
「うぁぁぁぁ!黙れ黙れ!!!!」
相当頭に来たのか目玉がグルリと動き気持ちが悪い。
はぁ。つかれたや。
なんで、違反するんだろ?
そんなにメールは魅力的?
もし肉体関係もってみろよ?
世間の目も親の目もいたくなるかもしれないのに。
わかんない。
もしも、そいつらのせいでここが消えたならうちはおこる。
違反してないひとはどうなるの?
自己中心といえばいいのかな。
皆はそんなに出会いすき?
うちはネットでの恋愛は続かないとおもうんだけどな。
わかんなきや。
あと、ね。
あのやらしい言葉はくのはちょっとね。
あそこは小学生だっているのに。
なんだかな。
日本人は、思いやりがあるとか、規則を守るとか。どこへやらだね。
反省のはのじもないよ。
あの人は一体。
きっと、あの方なら、優しい事を言うんだろうなー。
うちもなりたい。
だから、がんばる。
うそ、がんばってない。
勉強きらい。嘘つきはなくなっちゃうんだよね。空のお星になって。
現実だと、弱くってチキンだから、ここでは自分の思った正義を貫こうと。
まさしく弱虫。
この画面の中でしか、強くいられないから。だから。
現実では、空気のように薄く薄く。
弱虫。
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