アルミン・アルレルト 2013-09-11 01:51:29 |
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!!……そ、そうでした。ですが兵長!鶏の味をご存知ですか?とても柔らか……いえ、すみません…(確かに誓った覚えがあり忘れていた事に愕然とするも、あの素晴らしい味覚も捨てがたく、頬に手を置きうっとりと語っている途中にハッとし謝罪し。
猫を見て呟く相手に「まさか…クチクは食べませんよ」と苦笑いして′ス、スミスも食べませんが′と付け加え)
確かに悪くない…。だが、よく考えてみろペトラ。スミスは雛時代、俺達に危うく踏み潰されそうになり、馬に蹴り飛ばされそうになり、便所に落ちそうになりながらも生き抜いてきた精鋭だ。今後の巨人討伐に向けて何らかの役に立つかもしれない。俺はスミスの可能性に掛けてみたい…。(相手の言い分が理解できないわけではなく、誘惑に負けそうになる己を戒めつつ、スミスを生かしておく事について熱く語り)
そう言えば…そんな事もありましたね…(走馬灯のように当時の事が駆け巡って、ついつい涙目になり。スミスについて力説する相手を見て「―兵長、そんなにスミスの事を思ってらしたのですね…それなのに私と来たら」と己の非情さにショックを受け、買い出しした荷物を落としてしまい)
スミスは今や調査兵団の一員だ。必ず俺達の期待に応えてくれる…俺はそう信じている。(落とした事で地にばら蒔かれた品物を静かに拾い上げながら、己の考えを語り)
あのスミスにそこまで……そうですね、それでは早急にスミスを地下から解放してあげますね(落とした事に漸く気づき、慌てて此方も拾おうとしながら「すみません」と付け加えて、さらっとスミスを地下に監禁していた事を伝える形になり)
地下だと…?姿を見ねぇと思ったらそういう事か…。早急に解放してやれ。(眉を寄せ呟けば、拾い集めた物を袋に戻し相手に手渡し)
─…なあペトラ。スミスの性別はどっちだったか覚えてるか?(何か閃いたのか、相手に視線向ければ、本来なら見ればわかるような質問をして)
すみません…あまりにもコケコケ鳴くので、つい(眉を寄せて話す相手にビクッとして、何とも言えない言い訳をし。不意に質問され、全く記憶に残っていない事に気づき「性別ですか?えぇーと…ですね、お、雄!ですよね?」と冷や汗をかき苦笑いで)
なるほど…夜な夜な地下から聞こえるあの奇妙な鳴き声もスミスだったというわけか…。エレンだとばかり思って何度となく蹴り飛ばしちまったじゃねぇか。(勘違いだった事を知らされ舌打ちし)
さあな…俺にも分からん。だが雌の方が後々役立つんじゃねぇかとな…。(性別についての情報は此方も記憶にないようでしれっと答え。“行くぞ”、と、早速地下のスミスを救出に向かおうとして)
え…蹴り飛ば…(両手で口元を大袈裟に押さえて顰めっ面で相手をじっと見て、性別は変わらないらしい事を聞けば「そうですよね!雌だと卵を産みますし」とやはりスミスをただの鶏としか見ていない発言をし。
地下に向かおうとする相手を見て「はい、行きましょう」とクチクを抱き上げるとさり気なく相手の腕の中に無理やり突っ込み)
違うなら違うと言わないあいつが悪い。だが一番悪いのは……分かってるな。(何か言いたげな視線をぶつけてくる相手にさらりと返し、此方もじろりと横目を向け)
その通りだ。…まあ、仮に雌だとしてもスミスだけじゃどうにもならねぇが…。(無理矢理腕の中に収められたクチクはするりと腕を抜け、そのまま頭上へと乗るが、涼しい顔で颯爽と歩き)
わ‥、私ですよね?あはは…(苦笑いを浮かべ頭を軽く掻き誤魔化してみせようとへらへらして目を逸らし。
最もな正論を述べる相手に頷くも、想像すると卵も食べられないのか…とついつい愕然としてしまい「そうでした…やはり丸焼きですかね、…あ、今のはジョークですよ!」と背筋を伸ばし顔を挙げた所でクチクを頭に乗っけたまま歩いている姿が目に入り、一瞬ビクッ!!と驚き、笑ってはいけないと言い聞かせ口をギューッと瞑らせ、プルプルと身体を震わせながら後ろを歩き)
一つ訊いてやる。地下への監禁はお前個人の判断か?それとも…共犯者がいたのか?(頭上で早くも毛繕いを始めるクチクを乗せたまま振り返ると、真顔で問い)
……火炙りは馬だけで十分だ。(丸焼きと聞けば、冗談だろうと思いながらも切なげに視線外し)
そ!?それは……(猫を頭に乗せ真顔で質問され、見てしまえば笑ってしまうと必死で目を逸らし身体を震わせながら「私です…周りは止めましたが…」と答えるが、チラチラと相手の真顔が目に入ってしまい、笑いを隠す為持っていた荷物で顔を隠して。
「それは、ジャン馬の事ですか?」と少し顔を出し切なそうにする相手を見つめ)
そうか…。誰かを庇っているわけじゃねぇんだな。(何処か残念そうに視線を伏せると、再び相手に背を向け城内へと向かい)
…そうだ。あの一件以来、ジャン馬が話しているのを見ていない。未遂で終わったとはいえ…火炙りの恐怖が余程堪えたんだろう。(淡々と述べながら、地下へと続く階段を足音響かせ降りていき)
すみません…酷い部下ですね私(しっかりと頭上の猫に目をやりながら謝り。地下を降りて行きながら「馬に火炙りとか、兵長もなかなかに酷いですよね…」と聞こえるか聞こえないかの声でボソッと呟き)
……。(少なからずショックを受けているのか言葉を返す事はなく←)
馬鹿言え、火炙りを提案したのはアルミンだ。俺は止めたが、奴の意志は思った以上に固かった。…お前も見ただろう、殺意に満ちたアルミンの目を。(当時のアルミンを思い出し背筋をぞくりとさせ。階段を降りればスミスの鳴き声を頼りに足を進め)
そうでしたね…可愛い顔してなかなか冷酷ですねアルミン…そこがいいのですが(その時の光景を思い出して、しみじみとして。どうにも気になるのか「あの兵長、少し失礼します」と言うと頭上の猫をひょいっと抱き上げ、鳴き声をあげるスミスの方へとついて行き)
お前がそれを言うのか、ペトラ。その言葉、そっくりお前に返してやる。(スミスを丸焼きにしようと目論んでいた相手に咎めるような横目を向け)
──…此処だな。鍵を寄越せ。(急に軽くなった頭に一度触れては、辿り着いた部屋の前に立ち、檻の中のスミスを見つめたまま相手の方へ手を差し出し)
えっ…それは、私が冷酷だと言いたいのですか?兵長!(己の事は棚に上げて相手を酷いとばかりに涙ぐむ顔をして。クチクを乗せていた頭が少々乱れていて、思わずジッと見てしまうも、鍵を渡せと見つめられると相手に視線を戻し。これで鶏料理は完全に無くなるのか…と与儀ってしまい、この期に及んでまだ「─…あのぅ兵長、鶏の唐揚げってご存知ですか?」と猫をぎゅっと抱き締めながら口走ってしまい)
そうだ。こんな所に閉じ込めやがって……見ろ、コケコケ鳴いてるじゃねぇか。(檻の中でとてとてと歩くスミスを哀れむように見つめ)
…丸焼きの次は唐揚げか。そんなに好物ならいつか嫌と言うほど食わせてやる。分かったならスミスには二度と手を出すな。(やたらと拘る相手に溜め息一つ溢し。差し出したままの手をじれったそうに揺らして)
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