色々なﾚﾝｱｲ｡ /nl

それくらい、知ってるし-?
(相手は急に何を言い出すんだろう。己が可愛いから、出掛けるなんて可笑しくはないか、そう思えばｸｽｸｽ笑みを漏らす。起き上がれば、頭もﾎﾞｻﾎﾞｻで服も寝巻きのままということをすっかり忘れていたようだ。うわ、いっけね-、_「 着替えてくるから、30分後に奏多の家の前集合!」さて、30分で用意終わるかな。相手にそう言い切れば颯爽として相手の部屋から出て行った。服、何にしようか。

___、
(さてあいつが来る前迄に終わらせとかねぇと、上半身を起こして空を見上げる。___なんかもやもやする。ﾍﾞｯﾄから体を着いて部屋から出る。ちゃらり、と鳴った独特の金属音。鍵を取ってﾃ-ﾌﾞﾙを見る。あ、そう言えば今日、母はいねぇんだったけ。靴を履いて鍵を閉める。___あっつ。まだ来てねぇし、遅いっつーか、女だよなあいつも。男にはわかんねぇけどさ。ﾋﾟｱｽを指で触って太陽を見上げる。___何か今日、あれだわ俺。さて、と早くこねぇかな)

....ははｯ、やっぱ服のﾁｮｲｽ間違ったな、これ。
(今日の私服は己のお気に入りのﾜﾝﾋﾟ-ｽ。ｽｶ-ﾄも履くもののｽﾞﾎﾞﾝの方が多い己はﾜﾝﾋﾟ-ｽなんて珍しい。気に入って買ったものの今日で着るのは2回目ぐらいだ、うん、やっぱし似合わない_、慣れない物は着るものじゃないな、なんて独り言を呟きながらも鏡と睨めっこ。結局気合をいれすぎたのか、此のﾜﾝﾋﾟ-ｽにしてしまった。髪の毛も少し巻いて見たり。って、幼馴染の彼奴相手に何やってんだろ、玄関の前で立ち止まる。時計を見ればあれから40分。馬鹿にされる覚悟で玄関を出た、

___。
(玄関の開く音と一緒に、聞こえたのは小さな靴の音。漸く準備が終わったようだ。携帯を取り出し画面をｽﾗｲﾄﾞする。そう言えば携帯に何も入ってねぇや。ﾃﾞｼﾞｶﾒこそは写真は有るけど。「__遅せェよ、あほ」近づいて来た足音に一言。ふと近づいてきた足音の方面を見て、固まった。___可愛い、なんて思ってねぇけど。ふい、と赤くなった頬を隠すように空を見上げて、自己暗示。そう、外が暑いから。暑いから)

･･･ーう、ううるさい、ﾄ、ﾄｲﾚ行ってたの - !
(やっぱり、だ。暑い中待たしたようで不機嫌そうな彼。少し頬が赤くなっているのもそのせいか。気合をいれすぎて時間がかかった、何て言える筈も無いがこの言い訳は下手すぎる、もっとﾏｼな言い訳付けば良かった。まじまじと相手見れば普通のﾗﾌな格好なのに格好良く見えてしまうのは幻覚だろう、そう暑さのためで_、そっと遠慮君に相手の隣へ並べば「.....ｯか 、 買い物行きたい - 」何ﾃﾝぱってんだ、自分は。

___ふうん。
(至極、子供の言い訳を聞くようにそれを聞き流した。実際的には聞いても禄な返事すら返せれないのが事実だ。携帯をポケットにしまって、手を差し出す。小さい頃からそうだった。人混みが多い所とか行くのには手、繋いで。あらかた荷物持ちに付いて行く己は女のこととか、情けねぇけどわかんねぇし。外では変なﾔﾂに声を掛けられないか見張ってるぐらいだし。「__ほら、突っ立ってねェで行くぞ、あーほ。」彼女を見られないから前を向いてそう続けた。これはあくまでも幼なじみとして、俺はこいつが幸せならそれを望むから。只、そうなんだ。目に入る大空はどこまでも続いていて、この視界一つには収めきれない。小さく溜め息を空気に吐き出して、呼吸をした。こいつの隣にもし、男が居て、其いつが彼氏と名乗ったら、俺は笑えんのかな。___何考えてんだ。こいつは只の幼なじみ。それ以上でもそれ以下でもない。__この良くわかんねー気持ちが暴走する前に、彼女から離れた方がいいのかな、ってそう思った。)

....今、行こうとしてたの -、!!
(今日の自分は可笑しい。否、いやさっきまでは可笑しくなかったか。何時も通り相手の部屋行って他愛もない話をすれば適当に過ごして。それなのに相手のことを意識してしまうのは何故だろう。今日だって始めて彼と出掛ける、とかそんなんじゃない癖に気合をいれて緊張してどうかしてるんじゃないか。そう、彼はただの、幼馴染。" ただの " それ以上の深い関係はない。いつもみたいに何の感情もなく隣にいるだけ。その先はないのだ、幼馴染なんだから。気づかないうちに隣にいる相手の後ろ姿もおっきくなっていた。つい最近までは己と同じくらいで、ちびちび、揶揄ってたのに。今は自分を見下ろすくらい。視線を前に移し歩き出そうと思えば、少し前にいる彼から手を差し出された。手を繋いで出掛ける、なんて何も変わってない、はず。此れは相手の優しさでもあるんだから。はぐれないように、迷子にならないように、変な人に絡まれないように。軽く憎まれ口を叩けば相手の隣へ行って手を繋ぐ。何も変わってない。昔っから、でも、今日の己は変だ。どう変って、言えないけど可笑しい。大丈夫かな、これ_、手を繋ぐだけで緊張するなんて、

__んーで、今日はどこ行くんだ?
(繋がれた手の温もりを確かめるように繋いで、ゆっくりと歩みを進めた。買い物っつーてたし商店街辺りか。取り敢えず彼女を見つめた。___どことなく緊張するように目を逸らしている彼女。一体何が合ったというのだろうか。ふはと吹き出したように揶揄を含んだ笑みを浮かべる。近づいてくる輩を牽制する為の所為なんだ。嫌いだとか思っていてもこれらばかりは仕方ない。ふうと小さく溜め息を吐き出して繋いだ手の力を弱めた。周りから聞こえる声にはお似合いだとか、そんなの。___だから、こいつはただの幼なじみだっつの。そんな思考が頭を羅列しているのに誰よりももやもやとしているのは己だけ。馬っ鹿みてぇ、阿呆みたいに意識して。__意識?幼なじみとして?それも何か違う気がする。でも、何として意識しているのか俺さえ分からない)

....いつもの駅前のとこ-。
(相手と速度を合わせながら歩き出せば昔の光景が蘇ってくるみたい。幼稚園の頃も小学生の頃もこんな風に二人で帰っていた。周りからは付き合ってるの、とかひやかされたっけ-。一人でに思い出に浸ればｸｽｸｽ笑みが漏れる。うん、大丈夫いつもの己だ_、揶揄したように笑う相手。そんな相手を少し軽く睨むもお決まりの言動述べ。駅前のﾃﾞﾊﾟ-ﾄは定番のお出掛け場。ｹﾞ-ﾑｾﾝﾀ-もあって文房具屋さんもあって然も服も売っている、という人気ｽﾎﾟｯﾄ。勿論、己の同い年の人達がいない、とは限らない。別に見つかっても良いのだ、ひやかされても。だって、幼馴染だもん_、っていつまで、相手と幼馴染でいれるだろうか。いつまで幼馴染という言い訳をしているつもりなのか。何処か相手を幼馴染で縛っている気がする。幼馴染は特別だから、そんな己に溜息が漏れる空をみれば＿＿己の心境とは対照的な真っ青な青空が広がっていた、

__んー、
(適当な相槌を返してゆっくりと歩みを進める。さほど長くない道が新鮮で、又懐かしくて。にやけている彼女を見つめて再び小さな溜め息を吐き出して周りを見る。___人が必然的に多くなる所為は駅前だからだろうか。ふと上を見ると高層的なﾋﾞﾙのﾃﾞﾊﾟ-ﾄ。うえ今日人多いし。駐車場を通り抜けた入り口近く。さて俺はどうしたらいいのやら。「_____んで、今日は俺、どーしたらいーわけ?」彼女を見つめて靴を止めた。繋いでいた手は相変わらず離さなかった。どこまでも続く青空とは比較できるような心の曇り空。__突如、周りから聞こえて来たのは先程ﾒ-ﾙをくれた女の子他数名。見られませんように、そう念じて彼女を見つめる。青空他、比較的に俺の心に残る物はたくさんあった。)

__んー、
(適当な相槌を返してゆっくりと歩みを進める。さほど長くない道が新鮮で、又懐かしくて。にやけている彼女を見つめて再び小さな溜め息を吐き出して周りを見る。___人が必然的に多くなる所為は駅前だからだろうか。ふと上を見ると高層的なﾋﾞﾙのﾃﾞﾊﾟ-ﾄ。うえ今日人多いし。駐車場を通り抜けた入り口近く。さて俺はどうしたらいいのやら。「_____んで、今日は俺、どーしたらいーわけ?」彼女を見つめて靴を止めた。繋いでいた手は相変わらず離さなかった。どこまでも続く青空とは比較できるような心の曇り空。__突如、周りから聞こえて来たのは先程ﾒ-ﾙをくれた女の子他数名。見られませんように、そう念じて彼女を見つめる。青空他、比較的に俺の心に残る物はたくさんあった。)

......どうしたら、って普通に買い物に付き合ってくれたら?
(やっぱり、さすが人気スポットと言う所か。人で溢れている。然も今日は休日だから混雑しているのは当たり前のことだろう、それ前提に彼と出かけに来たのだから。相手見上げれば少し不機嫌そうだ、まあ相手が人混みが嫌い、何ていうことは知っていたんだけども。それに比べて己はへっちゃらだ。寧ろ大勢の方が好きなのだ、わいわい騒いでいる方が落ち着くというか。相手の問いかけに己も足が止まる。どうしたら良い、と言われても、お出かけに来てるんだから付き合ってくれたら良い。いまいち問いかけの意味を理解していないのか首を傾げつつも答える。ふと、聞こえた声。それは、いつも賑やかなグループにいる女子達。勿論己も彼も知っている訳で。まあ、そんな仲良いとは思えないけど。あ、こっち見て何か喋っているようだ。気づかれたな、こりゃ。コソコソというか己にも聞こえるくらいの声で。その声が近づいてくると思えば彼女達が己、まあ正確には彼なんだけども、話し掛けてくるようだ。嗚呼、また言い訳しなくちゃいけないのか、溜息がまた一つ漏れた_、

___んー。
(本当言えば人混みから逃れたかった、なんて来てしまった己が言っても説得力なんて皆無だが。ふとぽんぽんと背中辺りを詰まれた。__人物はあらかた予想できる。牽制するとかなんとか言っといて、全然じゃないか。手を繋いだまま、ゆるりとした所作で彼女を此方側に取り敢えず持ってきて、何時ものような揶揄した笑みを浮かべた。「___何か、用?」きゃあきゃあ騒ぐ彼女達の前とは比較して冷たい心。別にどうとは関して思わない。___彼女達は学園でも人気のｸﾞﾙ-ﾌﾟだ。身長の小ささがお目当てのｸﾞﾙ-ﾌﾟで友達から聞いた話では、金を掛ける事が好きとｷﾞｬﾝﾌﾞﾗ-好き。__人は見かけにはよらないということはまさにそのことだろうか。彼女の好き嫌いは熟知している己だ。確かこいつらも嫌いに入る筈、取り敢えず牽制するつもりで目を瞬かせつつ、ゆっくりと彼女達を睨んだ。__あのね、私達今から遊ぶんだけど、一緒に遊ばない?、そんな言葉を後目に、苛立ちが先行した。俺には今外せない用事があるんだよ、男なら殴って終われるけど、流石に女にまで殴って終わらせようだなんて、流石にそこまでは腐ってはない。___危害を加えたら別だけど)

･･･ーっ、
(彼女は己達の周りを囲んだ。服も派手なせいか威力が半端ない。やっぱり人混みの多い所は辞めといた方が良かっただろうか。大体こういうことになる目星は付いていた、と言っても来てしまった後に言うのも何だけど。彼女達が来た途端に手を離そうとしたもの、出来なかった。相手が己の手を強く握ったからだ。そして相手が己の手を引いて寄り添う形となれば脳内がフリーズする。もう、己の耳には騒ぐ女子達の声なんて聞こえない。なんだ、この気持ち、頬が紅くなってるんだけども_、ってこんなこと考えてる場合じゃない。己が彼と出掛けているなんて見たら誰だって分かるはずなのにそれでも遊びに誘うなんて何て性格してんだ。そんな光景に嫌気がさしたのか繋いでいる手を強く握れば引っ張って無我夢中でその場を立ち去る。勿論、正々堂々言い合いをしても良かったものの面倒臭いことにはなりたくない。逃げる、というより相手にしないのが一番だ。先程の場所から少し走れば「 …つっかれた -、」立ち止まって息でも整えよう。相手はどんな表情しているだろうか。

___、あー。
(適当な言葉を吐き出して小さく溜め息を吐き出した。また守れなかった。現にこんなにもつらそうな顔して、るし。「__悪ｨ。また、守れなかった。」__悔しかったように溜め息を吐き出して、手を離した。ぎゅと爪を立てて拳を握り締める。__彼女を大事にしたいのに良くわかんねー気持ちに振り回されて馬鹿みてぇだ。「_______ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ。」そう続けて己は少し彼女から離れた。悔しいから、というかすこしずつ心の整理をつけしたかったから、静止する声を聞かずにそのまま歩き始めた。)

―違ｯ、
(突然隣にあった温もりが消える。何故だかそれが、寂しくて寂しくてたまらない。相手から守れなかった、そんな一言が。違う、守れてないんじゃない。ずっと側に居てくれる、それだけで良いのに。悲しそうな、悔しそうな、何とも言えない表情をしている彼。相手は己から離れて行くような気がする。そんな思いが脳内でｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬしたまま相手の後ろ姿を見詰めた。

_______。
(牽制するだとかなんとか。__何を言ってたんだろう。こんなにも弱い俺には何も出来はしねｪのに。格好、つけすぎた。俺には何もできねｪ癖に。髪を指先で軽く掻き分けた。人混みが多いのは観光地だからこそ、なのだろうか。それと同時に辺りは喧騒みたいだった。もう離れよう、そう決心した。この良く分からない気持ちに振り回さられるくらいなら、あいつは俺なんかいなかったらそれこそ守ろうとする男が出てくる筈だ。)
馬っ鹿みてｪ。
(阿呆なくらいに自潮してしまった。何が守ってやりたいだ。守れない、癖に。くしゃりと髪を掻き分けて足を進めた。実際ﾄｲﾚに行く訳ではないから、適当に空に向けてｼｬｯﾀ-を切った。___このもやもやとした気持ちはどうなんだろうか。___気持ちが、悪い。ぎゅ、と目を瞑って小さく咳き込んだ。)

―ばかなたーっ、!
(相手が居なくなった後、己はﾎﾟﾂﾝと独りぼっち。先程の事で人気が少ない所に来たのだから、ますます心細くなる。相手は己を守れなかった、なんて言って後悔してるんだろうな_、相手の表情を思い浮かべれば何も言えないような感情に押し寄せられる。あの顔、絶対己から離れるつもりだ、何年相手の側に居ると思ってるのか、分からないはずがない。これで幼馴染も終わって彼とは赤の他人になってしまうのだろうか、そんなの嫌だ_、そう言って体中が叫んでる。相手が帰ってきたら本音をぶつけて困らせてやろう。軽く手を握り締めれば空に向かって無茶苦茶な言動を叫ぶ。誰が見てようが白い目で見られても構わない。このままじゃ己が壊れてしまいそうだったから

____、っは、
(笑えた。馬鹿なくらいに弱い俺の心に、ゆっくりと立ち上がって彼女の場所に戻る。何かされてねｪけどいいけど。足を進めて彼女の声であろう聞こえた大きな声に吹き出して笑みを浮かべる。ゆっくりと近寄って頭をぽふんと撫でた。)
____ｯ周りから変な目で見られてるｯつーの、!!
(駆け寄って相手の頭を軽く殴る。ばーか何してんだよ阿呆。そう続けて小さく溜め息を吐いて笑みを浮かべた。ﾜｯｸｽで整えられた髪から地肌が暑い。汗もかいてるし風呂、入りてｪ。ゆっくりと頭を撫でて溜め息を吐いた。___頭、いてぇ。)

...奏多、家に帰ろう。
(帰ってきた相手をみればいつも通りで安心した。己に頭を撫でてくれた途端撫でられた部分が熱くなるよう。ほんとどうかしている、さっきなんて変な感情でいっぱいいっぱいだったのに_、相手に触れられたらそんな感情なくなるみたい。少し気分が悪そうな彼にそう呟いた。頭の整理をしたい、お出掛けと言ってもあまり出来なかったけどそれで良い。相手が先程してくれたように手を差し出す。少しでも相手の側に居たくて、