海堂、俺だ…分かるか？【特定の方待ち/募集は無し】

…
（乾先輩の表情に気がつくと、さりげなく微笑み返して）
俺は先に寝ます…（明日のお弁当の支度を済ませて）
先輩も早く休まないと疲れるっスよ…
…（うとうとしながら）おやすみっス、乾先輩。

（コトンと出来たお弁当をテーブルに置いて）
…（窓辺で朝焼けが訪れるのを、じっと待って）

お…お弁当!?
（弁当を見つけると表情を輝かせ）

海堂からの愛妻弁当♪
（鼻歌交じりに鞄に入れると）
後で会社でゆっくり食べるよ、ありがとう海堂～

な…！！（愛妻という言葉に顔を真っ赤にさせるも）
乾先輩…。
（この間まで暗い世界を彷徨っていたのに、と思い）
先輩の事、大事にする…。大事にするから…。
（見送りながら小声で呟いて）

（お弁当のお陰で仕事がはかどり）
ん～…この調子なら、今日も残業無し！

海堂ありがとな～♪
（一日中会社でも鼻歌をして）

あぁ…。体調が追いつかねぇ…。
（ぐったりとタオルケットにくるまり）
先輩の弁当、作らないと…。

飲むか？

（ふいに背後から現れると、またもや新作ドリンクを…）

もう治りました…。
（寝床から起きると夕食の支度をはじめて）
…。
（どこか悲しげな表情で）

どうかしたか海堂？
（様子が気にかかり）

いえ…。よく考えこむ。
悪い癖っスよ…。
（夕食を置くとテーブルについて）

真面目過ぎ！
（額にデコピン）

美味しい料理を食べるときくらい
笑いなさい…
（ニッと笑って見せて）

つッ、痛いじゃないスか！！（額おさえ）

…そうっスよね（微笑みかえして）
…。（何を思い詰めているのだろうと思い）
いただきます…（両手をあわせて）

ん～、幸せ…
（最近海堂のお陰で笑顔）

……
（海堂は何か考えているみたいだが、今はそっとしておこう）

俺も…。
（連日の暑さで疲れたのか乾先輩の肩に寄りかかり）
幸せ…。
（くたりといつの間にか眠りはじめて）

たまにはいいな…
（扇風機を弱にして）

こんな時間も…
（そのまま居眠り）

（目が覚めると乾先輩の眠っている横顔を
静かに見つめて今の時間を愛おしく思い）
先輩…（またうとうとと寄り添って眠り）

（ﾑｸｯと起きると欠伸をして）
眠っていたか…

（隣で眠る海堂をベッドまで運ぶと薄い布団を掛けておき）
さて、仕事に行かないとな…

（ふと目が覚めて）

いやだ…。一緒に、居て…。
（乾先輩の服の裾を夢うつつに掴んで）

乾先輩、お弁当置いておきますね。
（少し考えて）
…わがまま言って悪かった…。

別に嫌だとは言っていないだろ？
（海堂の頭を撫で撫で）

弁当、ありがとうな
（世間は夏休みなのに乾の会社は何故か仕事;←今日は梅田へ出張）

ゆっくりできるときは、我儘くらい聞いてやれるから、な？（優しく微笑みかけ）