海堂、俺だ…分かるか？【特定の方待ち/募集は無し】

先輩の言うとおりにします…
何度も迷惑かけた
すまねえ…

ま、桃城と二人で仲良く元気でな…

乾先輩、色々とありがとうございました。
お陰でまた海堂と話せるようになれました。

本当に乾先輩は良い人です。
俺なんかの相談にのってくれて…。
ありがとうの一言じゃ足りないと思います。

でも、ありがとうございました。

お、桃城か
無事なら何より

お前が隣で毎日笑っていれば、いつか奴も心から笑ってくれるはずだ

頑張れ、桃城

乾先輩…
俺も何てお礼言ったらいいのかわからねえ…
本当にありがとうございました

桃城の心を支えられるように努めます
そして俺の中の歪みを正したい…

先輩、感謝してます…
心から…

頑張れ、海堂

・・・（ただ黙ったまま目に涙を溜めて）

どうした？（久方振りに様子を見に来ては）

乾先輩が俺を好きだったって本当なんスか…
あのとき、俺の言葉が入れ違いになった
だからそのままになってしまった
乾先輩が俺の言葉はいらないと言った
あのタイミングじゃ全くその通りだった
ずっと気がかりになってた

俺はまだ…あんたを忘れられないでいる…

だから来た。
桃城は優しい。でも…
あいつの相手は俺じゃないような気がして
…（そこまで言うと息をついて）
何か違うような気がする…

あー…

まぁな、桃城は確かに優しい
だが奴も人間だ
弱い面もあるさ

…今度こそ桃城と向かい合って信じると決めたんだろ？

あまり揺らいじゃ駄目だぞ、海堂
奴は、誰かに言われたわけでもなく、お前がいいと言ってたんだ

…信じてやれ
な？

桃城のことは信じてる…
あいつは裏切らないって分かってる…
…（溜息をついて）

あのとき…
俺が先輩の気持ち、分かっていたら良かった
俺が自暴自棄にならなかったら…

（涙を隠すように背を向けて）
…先輩の言うとおりにします

あの桃城ならお前を大事にしてくれるさ
…だから泣くな、海堂

…（顔を両手で覆ってむせび泣き）

俺の気持ちだけ…
心の片隅に置いてください…

………
（頭をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと軽く叩き）

…（涙を拭い少し落ち着きを取り戻して）

先輩は…怒らないんスね…
俺はここにくるべきじゃないうえに、
抱くべきじゃない気持ちまで先輩に言ってる…

邪魔して悪かった…

何故怒る必要がある？
気にするな…俺も気にしない…

桃城と仲良くな…

乾先輩…
俺はずっとあんたを忘れない…

…じゃあな、海堂

乾先輩…

桃城が来なくなってしまった
どうしたら...

なんか胸騒ぎがして来てみたら……

1ヶ月くらい振りか

来なくなった？
その直前のやりとりに思い当たる事あるか？

もしくは…
時期的に新年度が始まって間もない
学校も会社も環境が変化したわけだから、少しプライベートの方が慌ただしいんだろう

喧嘩したわけではないなら
気長に待てばいいさ