樵 2013-07-17 15:08:27 |
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伽羅説明
少女A
少女Bの友人である(親友)坂上に家があり大金持ちの娘。かなり目立つ存在であり自己主張がはっきりできる。
少女B
少女Aの友人である(親友)坂下の路地に家があなり結構な貧乏。引っ込み思案であまり話さない為にいじめられている
少女C
少女Aの友人であり,また少女Bのいじめっこである。少女Aにはおよばないがこちらもかなりのお金持ち。自己中心的であまり好印象ではない。
以上で後はクラスメイトで回していきます。
あるうららかな春の一日だった。
Aの家のチャイムが広い家に響き渡った。
「はーい,」
嬉しそうに跳ね回るAの足は玄関へと向かっていた。
今日は親友であるBが来る日であった。
Bも玄関で跳ね回るようにAの登場を待っていた。
唯一の友人であり親友である。片手のケーキを見るや否や頬が緩みニヤケがとまらなかった。
Aが玄関を開けるとBはにこやかに挨拶をした。
「おはよう。今日は天気が良いのね。」
「そうね。ささ,B入って?ケーキに合う,紅茶を用意したの。」
ほほえましく思えるその優しい会話をしながら少女二人は家へ入っていった。
入ればすぐにお手伝いが来てケーキを持っていった。
それにしてもAの家は豪邸だ。なにもかもが外国の高級ホテル並みであった。
Bがそんな家の造りに見とれているとAが言った。
「・・・?B,ゆっくりお話でもしましょうよ?」
Bはわれに返りウンと返事をすればAのほうへ駆け寄っていった。
少女二人は中庭に出た。そこには全て白い家具ばかりありBはうっとりしてみていた。
Aは木陰のベンチにBを誘い様子を伺いながら話しかけた。
「ねぇB?私ね思うの。Bは何でCにいじめられるのかって。」
その話になるとBは下を向いた。Bは昔からCにいじめられていた。何の理由かはわからないまま突然いじめは始まったのだ。
Bは辛そうにAに言った。
「きっと私に理由があるのよ。だってCちゃんは理由があってやっているわけでしょ?そんな原因に気がつかないなんて・・・。私,本当になさけないわ。」
今にも泣きそうな瞳でAを見たBの顔はゆがんでいた。
気まずくなる空気をAはなんとかかき消そうとするも自身の弱さにうなだれて何も出来なかった。
そこにお手伝いが来てケーキと紅茶をセットしてくれた。
日ごろから感謝しているお手伝いさんであったが今の状況で来るお手伝いさんが女神にも見えた。
「B,食べようか。」
AはBの手をとりテーブルへと誘う。Bを椅子に座らせケーキを一口食べるなり笑顔になった。
「美味しい!B,これどこで買ってきたの?」
多少大げさに言えばBに問いかけた。Bはなぜか嬉しそうな顔をした。それをみてAは首をかしげた。
「それね,私が作ったの。ほら,私の家って貧乏でしょ?だから自分で作ったの。」
それを聞くとAは驚いた。まさかBがここまでのものを作れると思っていなかったからだ。
AはBに微笑めば一言ポツリとつぶやいた。
「Bが親友でよかったわ。」
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