鋼 2013-07-09 21:51:52 |
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-第一章-月の光の古に…
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月の光に照らされて、僕達は生きている。
何度も 何度も
躓いて、転んでも
やっぱり僕達は歩き出す。
キミハダレ?
ココハ ドコ?
ボクハ……
「起きなさ――っい!」
女の子のいきなりの大声にて目が開いた途端
ドスンッ!!!!
「イタッ!!」
布団にくるまっていた僕は彼女に布団を剥がれた途端ベッドから墜落。大きな音と共に一瞬で鮮明になっていく思考回路。
目を丸くし彼女に目を向ければ、ムッとした表情を浮かべ仁王立ちしている女の子が僕を見ている。
「本当に遅刻するよ?」
呆れ顔しながら溜め息混じりに言う彼女。
「…?ああ、満璃亜…どうしたの?」
相手の表情や言葉を気にも留めず、間抜けた表情で首を傾げる僕。
「どうしたのって…今日は学校の行事があるって、昨日の夜に私ちゃんと連絡したよねぇ?!」
明らかに怒りの表情浮かべ未だ地面に座り込んでいる僕にまくし立てるように言う満璃亜。
(…そんな連絡…ああv!!)
間抜けた表情のまま少し考えれば重要な行事である事を思い出し。
「…はぁ、どうやら思い出したみたいね」
溜め息混じりに呆れた表情浮かべ額に手を当てた姿勢で呟き僕を見る満璃亜。
僕と満璃亜は、月守学園(つきのもりがくえん)に通っている。
満璃亜はクラスメートであり、幼馴染。
皆から言わせると、羨ましいシチュエーションらしい。
―――――って!!
今はそんな事より
昨日の満璃亜の話を思い返すと、今日はどうやら"休日にも関わらず"学園の創立パーティーが行われる…らしい。
パーティーは意外にも本格的なものらしく、きちんとした正装。所謂スーツなどで出席しなければならない。
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