n 2013-07-04 19:09:53 |
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今朝も起きるとベッドを確認する。案の定、ベッドは空っぽだ。
私はゆっくりとまたベッドに横になった。
(・・・この方がいい。楽だ。)
いつまでも転がってはいられない。起き上がり家中の窓をあける。これは毎朝の日課だ。
だって匂いが充満してるから・・・煙草と体臭の。(加齢臭と言わないところは僅かな優しさだ)
この匂いを嗅ぐと吐き気がする。拒否反応だろうか?
それもあるだろう。
この時期は正直参る。雨で思うように換気ができない。布団が干せない・・・なんなのだろう・・・その布団からでる悪臭は?あなたの枕はある意味武器だよ。
窓をあけ、リビングへ行く。
(やっぱりね・・・)
明かりもテレビもつけたまま、お風呂にも入らず下着姿で鼾をかく彼の姿がそこにはあった。
私にとっては毎朝当たり前に見ている景色だ。もう怒る気力はない。言っても無駄だからだ。
彼が私の存在に気づき、寝惚けながら何かぶつぶつ言い出した。
『寝るつもり・・・なかったんだ・・・いつ寝たのか・・・』
どうやら言い訳をしているらしい。
『もう諦めてるから』という言葉は飲み込み『わかったから、ちゃんと布団で寝なさい』
笑顔で返す私。彼はとぼとぼと寝室へ向かう。
リビングにいつまでも居られても家事が進まない。手早く追い払うのが一番だと最近学習したのだ。
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