千石清純 2013-06-30 16:21:56 |
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...,..( 相手の顔がこちらに向かい、聞こえるのは微かな寝息。座ったまま眠る姿に、中途半端に傾いた姿勢はさすがに体にも負担がかかるはずで相手の肩に手を回しゆっくりこちらに傾けつつ立ち上がるとそのままソファへと相手を横にさせ。出来るだけ睡眠の妨げにならぬようにと、そのままソファの肘掛けに腰を軽く預けると上から相手を見下ろす。時間も時間で、余った時間に風呂を済ませようとそのまま脱衣所へと消え)
(/2日くらいでよいかと!お、健気ですね、可愛いです←
ー…ん、… ( 微睡みの中、現実から意識が離れて行く寸前に肩へ掛かる微かな感触に薄く瞳を開けようとした刹那、身体の浮遊感と全身がソファーに受け止められた事に吃驚し。室内には己の隣で腰掛けていた相手しかいない今の状況は必然的に彼の仕業であろう、予想すら出来なかった行為に思わず身を固く強張らせ。其の後、場を離れた気配を察して溜め込んでいた大きな息を吐き出して目蓋を開けると寝返りを打ってうつ伏せになり「…反則だ、」と、吐息混じりの小さな呟きは豪華な生地に吸い込まれて )
( / 了解致しました、応答有難うごさいます!…跡部君の可愛らしいギャップには敵いません← )
....( あれから数十分、既に全身清潔を保ち最後にシャワーを上から浴びる最中にふと相手を思い出し。時間は経ったがそろそろ起床してもよい時間で物音もあまりせず、しかしそれも含めて彼が決めることで自分は残りの日を充実した日々として過ごすのみだと考えを改める。脱衣所に出て、そのまま体を拭き軽めに髪も乾かすと、近場のバスローブを羽織りその柔い肌触りに満足感を覚えつそのまま居間へと足を踏み入れて)
(/いえいえ、可愛くはありませんが、きっとSっ気でたびたびイラッとすることはありますよ!←
あ、おかえ…、…ー!( 数十分も経てば先程の事も含めて眠気は半減し既に上半身は起き上がり、寝転がっていた体制はソファーに腰を降ろす姿に正しており。戻って来た相手を迎える言葉を掛けようと腰掛けたまま振り返れば思わず動きが静止し、語尾の“り”一文字は喉でつっかえる始末で。目前の格好は風呂上りの姿で当たり前だと言われると頷くしか無いが、自分自身の私生活で普段羽織る習慣がない事を省いたとしても着用している人物が相手となれば己にとっては正に目の遣り場に困る存在。思わず床へ転げ落ちそうな衝撃に駆られるも出来る限り平然な笑顔を装い、咄嗟にテーブル端に置かれていた月刊式のテニス雑誌を手に取り広げ )
( / 正に跡部様ですよ!いつもお相手本当に感謝しております。
…同室でバスローブ姿は彼にとって、拷問です←)
あ?起きてたのか。( 物音はあまり感じずてっきり寝ているものかと思っていたのか、起床している姿に素っ気の欠片は何処へやら、一言返して。台所で水を一口飲み、喉の渇きを潤すとそのまま足を進めるもソファはいま相手が占領していてそれをわざわざ退ける気も無いのか隣りにある一人掛けの椅子に腰を降ろす。どこか不自然さ漂わせる姿に、訝しげに眉を寄せるも追及することで面倒なことになるのは目に見えている。話題変えの為にも、「千石、1つ聞くぞ。てめェ、気になってる奴は居るのか、」と問い。”好きな人”と聞くと相手は博愛主義な印象の為1つに絞りきれないであろうが気になっている人となると簡単であろうと己なりの配慮も交え)
(/いえいえ。こちらこそ、いつも可愛いらしい千石をありがとうございます。
拷問でしたか、←....ではそろそろ背後は失礼します!
…、( 台所から隣へ移動する気配になるべく落ち着きを取り戻そうと一度深呼吸を。視界の中では紙面に掲載された世界選手やら大会やらの情報を示す文列が綴られているも当然ほぼ頭には入らず、ふと鼓膜に届いた台詞にページを捲ろうとしていた指が思わず止まり。問い掛けられた数秒の間言葉を発する事はなく、と言うより何かを考えているのか否か暫し室内に響く音は僅かな時計の秒針のみで。雑誌から顔を上げたかと思えば真っ直ぐに視線を向け、「…うん、いるよ。」と、真剣味を帯びた表情で一言。)
.....,そうか。( 自ら投げかけた質問だが当然、いないという返事をもらう前提の心構えが少なからずあった。相手の公言をし、それを実行に移す性で博愛主義さえ垣間見えるその姿が印象としてあり、返ってきた言葉に意外だと内心思い。それに加え、向けられる視線と声の音は真剣そのもので最近のいつものような女性の欲を出さない素振りはそこですべて合致して。確かに気になる人が居るのであり、それが真剣だとするなら当たり前の行動で追及された所で困るであろう、とくにこれ以上追及することなくしばらく見つめたのちに、視線は瞬きを1つそのまま横へ流し)
凄く、難しいんだけどね。…好きだよ、その子の事。( 絡まる事が無くとも視線はその儘に台詞を言い終えると、睫毛を伏せて表情を緩く綻ばせ心情を告げる面持ちは当の人物を想う決意、声色には柔和な穏やかさが滲み出ており。“難しい”と言う言葉の意味は単に叶うか如何かの一つだけでなく、性別や環境と共に互いの将来を踏まえての物で壁が多く立ちはだかる筈だと。体重を預けていたソファーから立ち上がると背を伸ばして固まった身体を解しつつ、歯を磨く為に洗面所へ向かい )
...,ま、頑張れよ。( 相手の言葉1つ1つに意外性を感じている為にその複雑な心情を垣間見せる姿に自分がわざわざ小言を言う隙なんて無くて。柄にも無く応援の意を為す言葉を投げかける所、やはり情もわずかだがあるのか。洗面所へ向かう相手をよそめに、椅子に深く腰を掛けると時計に目を遣りいまだに就寝時間まで2時間弱といったところか、足を組み先程相手が読んでいたテニス雑誌を手に取ると意味も無く捲り始め)
…うーん、君からの応援は喜んだ方がいいのか、悲しんだ方がいいのか…、( 出て行く際に聞こえた台詞は、応援してくれた気持ち自体は嬉しい物だが己にとって逆効果と言っても過言ではなく小さな苦笑を。洗面所に着くと歯磨きを始めつつ、合宿期間は残り二日かと考えを膨らませて行けばテニスについて果たすべき課題もあと僅か。その為には先ず休養が大事で相手も同様だろう、「跡部くん、今回は時間も結構あるしマッサージしよっか?今日こそ疲れてるでしょ、」と、歯磨きも終わらせ爽快な口腔でリビングルームに向かって言葉を述べ終えた後、とある事を思い出し身を硬直させて。相手は色々な意味で長く直視出来ない姿、時間にも余裕が有ると言う事はオイルを使うべきか否か。癒したいと言う感情は本心だがこの短時間でバスローブから着替える事をしているのか判断出来ず、寧ろ普通ならそのままの方が楽だろう。承諾を得た場合オイルは目前の棚にあるので取り敢えずは、と洗面所から動かず返答を待ち )
http://m.saychat.jp/bbs/thread/350546/
待たせちゃったけど、完成したから置いとくね。んじゃ、ゆっくり待ってるからいつでもおいでー。
....、何が目的だ。( 合宿の残り僅かで、確実に蓄積されていく疲労。しかし自分はそれを苦としては見ておらず寧ろやりきった証として、とくに悲観はしていない。それでも相手からの提案は、満更でもなくその誘いを肯定的に返すも、ふと頭をよぎるのは礼の事である。”貸しを作る”というと大げさだがやはりそこはきっちりとしている自分の性、前回は結局自分の連絡先だけで終わり、相手の望むものは得られなかっただろう、しかし真意は読めずにこの際直接聞くことにする。中学生の願いはたかが知れていて、己の立場であれば早急に手配することも可能、そのまま相手に視線向けると問い。しばらくして、自分の恰好を再認識すると時間の余裕がある為この服は邪魔であろう。脱ぐべきか着替えるべきか、「着替えた方がいいなら言え、」とそのまま相手に引き続き問い)
…へ、目的?そりゃ跡部君に気持ち良くなって貰う事が目的だけど、( 急に問われた内容に気の抜けた声で聞き直してから、半ば驚いた表情のまま素直な意思を告げて。過去を振り返れば前回、連絡先をマッサージの礼として貰った事を思い出して今回も同様に何かしなくてはならないと相手は考えているのだろうか。しかし自分としては報酬目当ての行為ではなく言わば己から望んだ事で、言葉の意味を理解すると軽く首を横に振り。次いだ質問に先程の思考を思い出して暫し悩んだ後「あー…っと、そのままで大丈夫だよ。」と声を掛け、良く考えてみればオイルは使え難いだろうと判断してリビングルームへ )
あとになって言うのは無しだからな。( 返された返事はやはり相手のどこかズレている性格を表している。何の報酬も要らない、マッサージをするのにもそれなりに体力は使う訳で寧ろ不利益であるのにも関わらず自ら名乗り出る精神。自分が先輩というのならまだしも、たまたま同室になっただけの事で、他校となるとじきに敵となる立場である。自分にとっては疑問のみで、しかし要らないというのなら無理して押し付ける事もなく後から言っても用意はしないと時間制限まで出す辺り面倒な節もあったのか、今日だけは相手の善意に甘えようと服はそのままで彼が来るのを待機して)
うんうん、分かってるって。俺的にはマッサージも腕のトレーニングになるから無問題だよ。( 笑みを溢しながら数度頷き相手の元へ到着、これならば納得されるであろうと思い付いた言い分を述べて。実質、生半可な遣り方は返って負担を大きくするため力は必要なのだが疲労に繋がるまで負担でない理由は、行為に慣れており圧力を掛けるポイントが何処となく察知できる事から無駄な力が必要ないので本人に害は無く。「どこが疲れてる?脚とか腕ならここでも出来るけど背中なら移動が必要かな、」と、相手の傍で立ち止まり問い掛けてみて )
つくづく変わった野郎だ、( 相手への返事はどこか砕け過ぎているか、小さく呟く。腕のトレーニングなら合宿にはそれぞれの施設も完備しており、専用の機械でも使えば簡単でより的確に筋力増加の役目は果たすもの。自分はそうしてきたが故に日常生活で他人へ奉仕も兼ねてのトレーニングなど、考えてもいなかったこと。それも1つの手としては有りだが、自分が行っている場面は容易には想像出来ない。それは彼の性格あってこそのものででいて、そのまま背もたれに持たれ「腕と脚だけでいい。」と完結に応え)
ごめんね、跡部くん。
情けない話だけど熱出しちゃってさ、結構キツくて報告出来なかったんだ。
君に会いたいな、
治るまであと少しっぽいんだけど、…待っててくれる?
あーん?情けねェ声出してんじゃねェよ。
前みてェに間抜け面晒してる方がよっぽどてめェらしいけどな。
特別に待ってやる。弱音吐く暇あんならさっさと治してみせろ。
跡部くーん!こんばんは。さっき目が覚めて、熱も身体の怠さも無くなってた。
結構時間が掛かっちゃったけど、君がいるって考えたら早く治そうと思えたよ。
今夜はもう寝る事にして明日…今日だけど、返信させて貰うね。ありがと、大好きだよー。あー、うん、言っちゃってもイイよな、久々の病み上がりって事で聞き逃して。
腕と脚ね、了解。それじゃ、ちょっと失礼するよー。( ソファーへ深く腰掛けた相手の足元へ腰を降ろし、床下へ伸ばされた片脚に触れて足首から足裏までを親指で爪を立てず抉る様に圧してマッサージを始め。ふと視界に映る雪肌が目に留まり、かかとから爪先まで指の動きを流してから「跡部君って肌白いね。」と、頭上の相手へ声を掛け。手触りの良い滑る素肌と色素の薄い体質は生まれつきなのかと興味惹かれつつも掌は止めず、窪んだ足裏中央のツボを両親指で押し上げる様に刺激し )
チッ、うるせェ。
病み上がりだと言うのに、相変わらずだなてめぇは。
ま体調が戻って良かったんじゃねェの。俺には関係ないが。
....( マッサージも始まり一時ソファへと体を委ねる。リラックスした状態での相手のマッサージは、とても気持ち良くて目下に居る彼の一連の動作を見つめ。突然の声掛け、その言葉に自分自身の体質もあるだろうが、一般的にはそう色白でも無いはず。しかしテニスをしている人物はそれなりに肌も焼けるものでその中では色白な方であるのか、実際に肌が白いことを悲観的にとらえることは無くていて。ふと相手を見ると、色黒とまでは行かないものの程よく焼けた肌はまさしく健康肌で「さぁな。..そういうてめェは、しっかり焼けてんじゃねェの。」とどこか投げやりではあるも事実なのは間違いなく一言返し)
愛想尽かされちゃったかな、と思ったから返信があったのを見てすげぇ嬉しかった。跡部君が熱出した時は俺が看病してあげるね、はは。
あ、上記の文は蹴ってくれて大丈夫。
だからかな、君の肌が余計白く見えるのかも。…ねぇ跡部君、ひとつ聞いても良い?( 己の肌について指摘され瞬きを二度三度と繰り返した後、納得した様に足へと再び向き直り。視界の中では雪肌を滑る己の掌があり、足裏のマッサージを終えると足首から脹脛へかけて指を這わせていきながら唇を開けて了承を得るための台詞を。「もしも、欲しい物が目の前にあるとしたらどうする?手を伸ばそうとしたら違う自分が“やめた方が良い”って止めるんだ。…でも、凄く欲しい物。君なら、どうする?」と、視線は脚元へ向けたまま“もしも”が前提で構成されている問い掛けを溢し )
見比べるな、...( 色白寄りの肌と健康にほどよく焼けた肌で比べたらそれは後者であり、相手に見比べるといった動作は無くとも制止の意を込めどこか命令口調であるも言葉を掛ける。相手からの問いかけに片眉を顰め何かと構えるも、その質問は考えるもなく分かることなのか比較的早くに「そこでやめる訳ねェだろ。欲しい物はなんとしてもこの手で勝ち取る、必ずだ。....ま、俺様が負ける訳もねェけどな。」と薄く自信に満ちた笑みを浮かべながら答える。まず、諦めるといった選択肢は無いのか答えは一択で”必ず勝ち取る”。1つしかないものに複数人居た場合を前提とし、”勝ち”と表現する辺り無意識にいつもの競争心も出てきているのは事実でありもっとも負ける事など考えはせず勝つ事すら前提で答え)
――そっか、うん…そうだよな。( 頭上から降る台詞に視線を上げると堂々と緩められた表情、言葉の意味に少しの間を空けて。自身の欲に素直な意見は単純かつ己にとって一番正しい選択であり、其れを迷う事無く言える姿を相手らしいと頭中で思うと同時に小さく微笑して上記を呟き。真相までは告げないものの抱えていた何かが少なからず解決した様で、脚部のマッサージも終えたのか次いで相手の片腕を手に取り「跡部君は凄いね、人の心を動かす力を持ってる。…それってなかなか出来ない事だ、」と。相手の両瞳を覗き込む様に見つめながら紡ぐ言葉は素直な感想であり、まるで想いを告げているかの如く染み渡る声色で )
はっ、当たり前だ。( 彼の様子は先程のどこかくぐもった様子では無く、つっかえていた何かが取れたような素振りを見据える。そこで紡がれた、自分に向けての賞賛の言葉を否定することなく、当たり前といわんばかりに鼻で1つ含み笑いを飛ばしながら言ってのけ。真っ直ぐに注がれる視線を数秒間見つめたあとに視線を伏せ、背凭れに凭れ掛かると「千石、お前の言葉はどれも信用ならねェが、時々今みたいに素の想いが見て分かる時がある。それを全面的に出していけば、周りもそれなりの評価はくれんじゃねェの。」と言葉を投げかける。普段の女好きな彼でも会話を交わしていけばたびたび相手の”素の想い”が垣間見えることは確かであり同性同士だからこその気の緩みもあるだろうが、その想いまぎれもない事実でそれを部活でも人間関係でもうまく出していけば周りからの評価も得られることは確かだとアドバイスとは言い難いものの自分なりの助言を柄にも無く言って)
素か…俺ね、誰かに本気を隠さないで曝け出すって事が苦手でさ。でも、君には真っ直ぐな気持ちを伝えたいって思えるんだよ。( 痛い所を突かれたと困った様な笑みを向け、誰にも告げた事など無い事実を。表面上でふざけたり騒いだりしていても一つや二つ誰にでも何かが有るだろう、テニスも同じ事で強運な体質は事実だが裏での練習姿を見られる事は避けたいと。勿論、本音を決して言わない訳ではなく欲求や不満は伝えるものの肝心な事は胸内に留める必要があると感じており、けれど目前の真っ直ぐな彼には嘘など吐けないと指の動きを再開し。台詞を思い出してみれば気になる箇所が一点、「…って、跡部君!俺って信用されてないの?」と、半ば大袈裟に眉を下げて肩を落として。確かに緩くふざけた記憶もあるが今まで自分が言葉にした数々はどれが伝わり、どれが弾き落とされたのかと唸りながら思い出し )
....、お前、友達居ねェのか?( 人間誰しも隠したい部分は多々あり、それを無理して曝け出せとは言わずに少しずつ進歩していけべ良い話。それで溜まるストレスも積み重なれば大きなものになりその都度ガス抜きも必要だが、相手の器用さを認知しているためそこは上手に乗り越えられるだろうと。しかし、自分には正直にと言う彼。たまたま同室となっただけで有り、たかが数日程度で苦手とする真っ直ぐな気持ちを伝えるという行動を自分に向けようとする姿、しかし今までプールでの天体観測や二人っきりでの食事など幾つか交流を深める部分があったのも事実。心を開こうとしたつもりはなく、どこかツボをついたのかなんて分からず取り敢えず周りに居ないのか余計な世話だろうがただただ疑問で眉を顰め尋ねる。後半の問いを否定することなくて「ほぼ、な。」と一言。実際の所は8割程度聞き流しといった所か、軽はずみな発言はそれに含まれるが残りの2割は相手の真剣な様子など先程の発言のようなものでそれを詮索させる気は無いのか完結に)
…ぶはっ、何でそうなる?!居る居る、哀れみの眼差しで見ないで!( 怪訝そうな険しい表情で問われた内容に思わず吹き出してしまい、笑い続けた儘マッサージをしていた片手を外して左右に振り。以前から感じてはいたが如何やら彼と己の会話はどこか擦れ違っており、意外にも天然と言うべきか、はたまた己の女好きである体質の所為で鋭い彼はあえて深読みしているのか。徐々に笑いも治まっていき目元を指で擦り、脳内で浮かぶ友人は部活内だけでなく其の他も多く思い出されるが本心の奥を告げる事が出来る相手は掌で数えるほどの人数で。残念そうに声を窄ませた後、「そっかー…あ、じゃあ俺が手塚君だったとしたら信じてた?」と、何気無く問いたものの言い終えてからまずかったかと息呑み、その仕草を紛らわせる様に手首から肘にかけて指先を圧し流して )
....、そうか。( 突然噴出して笑う彼の姿、それは予想外の事だったのか内心軽く驚きつつもその様子に眉を顰める。自分に対して笑う姿とは対照的に詮索をしてしまったが故に現在の状況に至り不服な感情すら持ち合わせてしまう。しかし、友人が居ること自体は相手にとってプラスとなりそもそも友人が居るという答えの方が予想の範囲内であり、徐々に笑いも治まる彼をよそめに肘掛けに肘を立てると目を伏せて。そのまましばしマッサージへて意識を委ねるも問いかけられた質問に「...,だとしたらなんだよ。」と曖昧な答えを1つ。実際の所、出された個人名の彼は他校の部長で一番のライバルである。信頼関係こそ構築されているも、相手の性格でこその言動でライバルの彼が相手の性格だとしても違和感を覚え相手以上に信頼は出来ないであろう。実際の所は気に掛けるような大差は無いもののその質問の意図を探ろうと薄く目を開くと見つめてみて)
…、――だとしたら、本気になるよ。( 返って来た答えに一度指関節の動きを止め、細められた眼差しを見つめて言葉を紡ぎ。確かに手塚国光と言う男は周りからの信頼も厚い人物で、己は無意識だとしても何故その名を口に出したのか。其れは目前に居る彼がその人物を特別視しているからなのだと指先を止めた一瞬の間に理解を。特に無意味な発言だと知りつつも複雑に曇った胸中を掻き消す様に背を伸ばし、「…なんて、跡部君からしたら意味不明な会話なんだろうなぁ。でも答えてくれて嬉しいよ、お詫びにキスの一つは如何でしょう?」と、会話を交わす中マッサージも終えたのか声を弾ませ冗談交じりの台詞といつも通りの緩んだ笑顔を )
.....チッ,( 相手の返答には大切なものが抜けていて、何を本気になるのかが疑問でいる。自分のライバルである者の名を出した所で、テニスの技量と関係するのだろうかと考えるも相手が他人の力で頂点まで上り詰めたいという精神は全く無くいつも軽口をたたく様子とは裏腹にまるで隠すかのように熱心に練習に打ち込んでいる姿も把握済み。文字通り、”意味不明”な会話で、しかしそれを見透かすような言葉に眉を顰め舌打ちを1つする。続けて、先程までの雰囲気とは打ってっ変わった彼の姿とその言葉に「男に興味ねェお前にしては、らしくない冗談だな」と一言。冗談と分かったうえで、マッサージも終え疲労も抜けきったのか深呼吸を)
はは、好みのタイプを聞かれたら答えは“この世の女の子全部”だもんなぁ。( 息を吐く姿を視界に映して頷き、周りから聞かれると必ず答える内容が脳内で浮かび。立ち上がろうと床へ片膝を付けば己と相手の体勢に気が付きまるで従順を誓う姿によく似ている、等と思わず笑みを溢して。先程指摘した白い肌が纏う彼の片手を取ると、未だ口元は緩めたまま手の甲へ唇寄せ。夕食時にも致した行為であるが唯一違う事は声色だと己でも把握しつつ「でも、本当はそれだけじゃ無いんだよ。」と、囁く様に語尾を言い終えると同時に仄か音を立て唇を離し )
...,!( 相手からの言葉とその笑顔に、言っている事こそ軽薄だが寧ろ公言までされると清々しいくらいで彼だからこそ許される事でもある。しかし、それを理解できるかは全く別物で好みのタイプ然り相手との恋愛の価値観は真っ反対。街に出れば声を何度も掛ける彼に比べて、逆に自分は近づく女性たちを避けている状態でありその言葉を否定する気も無いが理解に苦しむと内心自己完結する。そうしているうちに、突然寄せられた唇は2度目であり不覚だったと咄嗟に考えるも時すでに遅し。瞬時に手を引込めると、続けられた言葉の声色にどこか違和感覚えながら「...、一応聞いてやる。」と自分もまた曖昧さ含む言葉を返す。追及する気も無かったが、試されているのかと思考を深めると自分の性格上それを無視するのは出来ず聞き流す程度で)
今はまだはっきりと言葉で言えないけど、…人を好きになる事は予測なんか関係無いんだなって思ったよ。( 己の手中から去ってしまった掌に双眸を伏せると許可が取られた返答の言葉を向けて。己が脳内で描く人物は性別の時点で今まで述べていた“好みのタイプ”とは一致せず、自分自身の感情などは容易くコントロール出来る物ではない。「…なんて、こんな事を跡部君に言ってる俺を南が知ったら驚くだろうなぁ。メンゴ、そろそろ寝ようか?」と、立ち上がり掛けていた脚を動かして背伸びを一つ。地味とも言われる友人を思い出して笑い声を弾ませながら、寝室へ移動しようと時刻を確認すれば就寝時間も近く )
...,( 相手の言葉に再び理解不能な単語が1つ出てくる。しかし、それは相手と自分の恋愛観のズレで生じるものでなく、ただ単に自分が考えもしなかった側面からの発言で有りそれを身をもって経験したことなど当たり前だが無い。”予測”という言葉にこれまでその意図を考えたことは初めてであり、それでも相手が現時点で真剣に恋をしている姿は見てとれて、それはたびたび垣間見える素の部分であろう。立ち上がり軽くなった疲労をそのままに、彼の言葉でまた時間に目を遣ると寝室へ向かい)
…あのさ、跡部君?何となく気になったんだけど、その格好で寝るの?( 続いて寝室へと到着するも、視界に映る姿はやはり無かった事に出来るか出来ないか問われると後者。問い掛ける声はなるべく自然にある様にと気を使いながら己のベッドへ腰を降ろすと感触の良いシーツが擦れて皺を作り。実際、先程のマッサージの時点でさえ口には出さないが会話に熱して努力したつもりだった。問題があるとも言えない状況かつ彼にとっては意味を成さない事だろう、落ち着いた室内を演出しているベッド傍のオレンジライトへ視線を移した後、再び相手へと向けてみて )
あーん?悪ィかよ。( 昨晩こそ寝間着での就寝だったがそれは合宿ということもあり他校同士の同室を配慮したうえでの行い。しかしそれすらも今となっては疲労回復の為の気持ち良いマッサージであとは寝るだけという状況で更に着替えるという選択肢は無くている。自分の日常からするとおかしな事では無いゆえに相手の聞き方に訝しげに眉を寄せながらベットに腰を降ろすと柔い弾力とほどよい明るさの室内はますます睡魔を生むための演出でしかなくて)
…悪くないデス…、( 確かな肯定では無いものの彼の口調からしてきっとこのまま就寝してしまうのだろうと、ベッドへ腰掛けたまま呆然と。胸内に秘めたもがく感情など相手にとっては知りもしない事、視覚的に危険だと察知しても回避する手段は早く寝てしまうまで。項垂れ倒れる様に身体をシーツへ重力のまま沈ませ、きっと快眠は出来ない事を頭の隅で悟りながら最後として隣のベッドに寝転がる相手へ視線を向け「お休み、明かり消す?」と、なるべく落ち着かない現場が暴かれる事を避ける為か笑顔で一声掛けて )
....( どこか不自然な語尾であったも相手が肯定したことは間違い無くて、それ以上問い詰める気もさらさら無い。自分も、ベットへと横たわるとその柔い感触に身を沈める。毛布までいくと少し暑いだろうと掛布団程度で抑え上から羽織ると一気に襲い掛かる睡魔で眉を顰め相手の問いかけに嗚呼、と一言のみ返事を返して)
あと二日、だっけ…頑張ろうね、お休み。( 既に就寝の体制に入る姿に微笑み、残り僅かとなった合宿期間を指して。片腕を伸ばしランプへ触れると、唯一室内を灯していた明かりのオレンジが姿を消して暗闇かつ静寂に包まれる。先程自分が発した言葉を頭内で反復させると首に片手を宛て自然と漏れ出た欠伸はそのままに、シーツへと体重を掛けて瞼を閉じ )
( / キリが良いので続きは翌日としたいのですが、前回は朝だったので次に交わす描写の時間帯に希望はありますか?何か事件などを起こすと盛り上がりますかね…!← )
...,当たり前だ。( 彼の言葉に意識手放す寸前に、ハッと軽い笑いと共に返すとそのまま睡魔の波に飲み込まれる。疲労が溜まっていたのは事実だったのであろう、暗く静かな室内はただただ癒しで疲労も回復するための材料でしかなく)
(/朝で良いと思いますよっ。事件は、...特に思いつかないので成り行きに任せます!←
( / 了解しました、最初の絡み文は投下させて頂きますので先ずは少しばかり確認を。
練習中、跡部君が軽い熱中症で倒れてしまったなど如何でしょうか…!あ、もちろん遠慮なく却下して下さいね!ただの提案ですので、バッサリ切り捨てて下さいね!←)
( / 優しい御返事を頂いた身ですが、完璧主義な彼がそんな状態になる事は些か不自然ですし何より病系は可哀想ですね、申し訳ありません取り消します。貴女様が仰った通り流れに任せましょう、いつも毎度ながら質問の応答有難う御座います!/退去)
ー…、( 薄く目蓋を開けると昨夜の室内とは一転、未だ閉じられているカーテンの隙間から漏れ出ている朝日に照らされた此処は薄暗くも白い光が細々と射し込む空間で。久々の光に瞳が眩む事を耐えつつ、相変わらず質の良いシーツを指先で撫でてから肘を立て上体をむくりと起こし。アラームも頼らず己一人で早起きをする事は少し珍しくもあり、寝癖が付いたオレンジの髪を片手で緩く掻き乱すと大きな欠伸を。同室の彼はもう起床しているのかと、未だ上体を起こしただけな体勢で隣のベッドへ視線を向けてみて )
(/了解です、いえいえわざわざありがとうございましたっ
お前にしては早起きじゃねェの。( 既に起床済であったのか昨晩のマッサージで疲労は早くも回復してて、リビングから顔を覗かせると一言掛ける。自分の中では朝に弱いというイメージであった彼、前回こそそれは見て分かるほど分かりやすかったが今回はと言うとアラームの鳴る前自然に起床し二度寝なんてする様子も全く無く、珍しいことだと認知して。同室でありほんの数回一緒に朝を迎えただけであるもすっかり朝に弱いというイメージは離れず、それと反して自分はというと決して得意では無いが苦になる程度でもなく寧ろ寝顔という無防備な姿は立場上見せることが常日頃避けていて、既に歯磨きも終え、寝癖も付いていない。あとは朝食までのしばらくの時間を待つだけで)
あれ…、跡部君早いね。…おはよ。( 確認した隣の場所は無機質なベッドのみで、声が聞こえた方向へ振り向くと探していた姿が。相変わらず朝が早い彼に驚きつつ寝起きの瞬間も見てみたかったと秘か残念に思いながら固まった背筋を伸ばし。同室であるために当然の事ではあるが、目を覚まして一番に見る顔は眼前の相手なのだと改めて実感し、嬉しさで緩む頬はそのままに未だ眠気を含んだ声色で挨拶を。役目を無くしてしまったアラームを解除し、「寝汗かいた…シャワー浴びたいなぁ、」と、上着を脱ぎ呟きつつベッドから降り立てば顔を洗おうと洗面所へと足を進め )
当然だ。( 朝食のギリギリの起床など考えもしない事である程度の余裕を常日頃から保つのは自分の完璧主義の考え方の一部であろう、さも当然だと言わんばかりにフッと得意げに笑って見せる。椅子へと座り、足を組み座位を安定させると洗面所へと歩みを進める彼を横目にやはり早朝ということもあり沸き起こる欠伸をかみ殺し)
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