千石清純 2013-06-30 16:21:56 |
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たまにはこういうのも悪くねェな、(しばらく其の余韻に浸り、満足がいったのか相手の言葉に同意を示し。テニスはかけがえのないものであり、その体力作りの一環として水中でのトレーニングも兼ねての用事であったが思いがけない天の川との遭遇に物の見方はまた違ったものまで生み出し。当初こそ野郎二人という事に対して無意識に慣れない違和感を抱くも、今となってはどうでもよい事で、数分たったのちに何時の間にやら相手はプールサイドへと移動している。自分もまたそこへと動きを進めると隣りに腰を落ち着かせて)
身体的には勿論だけど心の休憩もね。合宿中思ってたんだけど、跡部君の弱音ひとつ吐かず何かを頑張る姿はすげぇなって思う反面、少し心配だ。( 片脚で水中をゆっくり掻き混ぜる様に動かせば相変わらず青色のライトが映えている一面が波を立て、その度に白色や紫色などの違った色合いで反射させている光景を眺めながら言葉を紡いで。合宿所に集まった全員がそれぞれ熱心に練習している事は承知の上であるが、同じ敷地内で活動している為に偶然彼の姿を見かける事が度々とあったが上記で告げた通り気に掛かり。独特な自尊心と性格から弱音を吐くなど想像はつき難いが、気付かずとも疲労が溜まっている事は間違いないはずだと確信を持っており )
アーン?俺が弱音吐く訳ねェだろ。疲労は溜まり次第、それなりの発散はしている。( 相手の言葉に片眉を顰め横目でじろりと見据えると、ハッと鼻で1つ笑い飛ばし。弱音に至っては色々と思う事もある反面、それを表に出した所でその弱い気持ちは強くなるばかりで、そうした時間を有する位なら己を信じただ前へ進むことを常に選択している。それに見合った結果を出すよう尽くす己の信念は変わりなくて、その信念が折れる事はしたくない、健康管理もいち人間として心がけておりストレス発散もまたしかり。テニス、というかけがえのないものから一旦引くことも大切で今こうして夜空を眺めているだけでもストレス発散の一部であるらしく、そこには己なりの自信も有り)
そか、なら良いんだ。…そろそろ上がる?( 返って来た台詞は最も彼らしく、如何やら無理はしていないらしいと納得して微笑むと、ようやく時間の経過に気が付き壁に備え付けられている時計に視線を向ければそろそろ就寝時間も近く。短く感じられる程すぐに過ぎてしまった今夜は自分にとって大事な物になり、「付き合ってくれてありがと。またデートに誘っても良い?」と、隣の相手へ笑顔を向けながら問い掛ける台詞はきっと同性のプライドが高い相手ならばと先が読める物ではあったが、また何処かへ出掛けたいのは紛れも無い本音で、其れを隠す為に冗談交え。)
あ?勝手にしろ( 自分としてはまだまだ泳ぎ足りない部分はあるも、就寝時間は刻々と迫っていて明日も続く合宿に今晩は早く切り上げるかと、立ち上がりそのまま行く先は脱衣所へ。後ろからの問いに、一言を返すもそこには自分の気分とその約束がこの長い人生のなかでいつになるかすら分からなくとも良いということを前提の意もこめてある。自分なりの意味もあるのか、片手をヒラリと、振り返ることはなく返すと扉を開けて一歩踏み入れ)
……え? …ちょ、跡部君!良いの!?俺、デートって言ったんだけど…!( 此方を振り返る事なく向けられた返答は己が予想もしていなかった言葉で、そんな暇は無いと断られるか冗談言うなと叱られるかの辺りだろうと先読みしていた為か驚きも其の分大きく。直ぐに立ち上がれずプールサイドへ腰掛けたまま見開いた双眸で相手の後姿を見詰めていたものの、我に返ったのか急いで立ち上がり後を追い掛け、軽やかに振られた片手を視界に捕らえ未だ理解し切れていない言葉ではあったが上記の台詞を投げ掛けて)
.....,( 着替えを始めようとした刹那に、後ろでは真偽を問う相手。正直、質問内容を特に深くは考えていなかったのか再び質問内容を頭の中で反復。デート、という言葉に相手の様子を見据えるとどうやら本気なようで、今までの人生で自分は数々の体験を通してきたがさすがに同性からのデートの誘いというのは初めて。違和感を感じる所もありそれ以前に身長も体重も一般的より飛びぬけていて筋肉に至ってはテニスで鍛えたものもある。勿論、顔も特別女々しいわけでもない。自分はれっきとした男で、真っ反対に相手は女好き。矛盾としたものに対し眉をひそめると、「言っておくが、俺に暇はないと思っておけ。」と遠回しに一言。しかし自分も相手もさほど多忙さは変わりないだろう、今晩も成り行きは風呂上りのわずかな休憩時間で、今も早々と着替えを再開し)
勿論、それは承知だよ。だから今夜はすごく感謝してるし…ってそうだ、部屋に戻ったらお礼にマッサージしてあげようか?( 脱衣所に入室すると既に着替え始めている相手の傍で自分も同様にタオルを取り出し、多忙を告げる様子に真面目な表情で一つ頷いて。部員総数およそ200人を纏める部長であり、氷帝学園に在学中の友人(因みに予想が付くとは思うが女子生徒)に聞いた話では、彼は生徒会長をも務めているとゆう。遂に家柄が有名な財閥ともなれば、やるべき事は常に身の回りへ纏わり付いているだろう。そんな相手に何か礼がしたいと考え発した台詞は受け取り方にとっては怪しく思われそうだが、腕前は確かな物で。着替えも終わらせ「どう?肩だけなら眠る前の少しの時間でも大丈夫じゃない?」と、荷物を持ち扉へ歩みながら口角を上げて )
じゃあ諦めるんだな。( 勿論、先程の言葉を撤回している訳ではない。ただ単に相手がどんな感情で言っていたのかは検討もつかないが誘いを無下に放り出すのも自分の性に反するものでもしかしたらもう1度もあるかもしれない、しかしそれは難しい事。今のうちにだいたいの目途はつけておこうと、早くもシャツに腕を通しながら。相手の誘いに、悪くはないと「...、あー、頼む。ただ、やるならしっかりやれよ。」と。テニスは主に腕を使う競技と思いがちだが、肩からのスイングが重要でそうした運動を毎日続けていれば肩こりは必然的に起こるもの。いつもは、その一歩手前でマッサージ師などに専門的サービスを受けていてここだけは財閥の息子らしい行いだろうか、それに慣れている手前中途半端だと変に違和感を覚え、それに加えてつい他人ともなると遠慮気味になってしまう指圧も己はそれなりに筋肉もついており強いくらいがちょうどよいのか)
そ、それとこれとは話が別だ!君の多忙さは理解してるから、暇な時は俺を使ってねって事!( 首を勢い良く左右に振り否定を主張すると、ホテルの室内へ戻る為に扉を開けて背で凭れる様に抑えながら相手を待ち。如何やら己の提案を引き受けて貰えた事を悟れば「よっし任せといて、絶対気持ち良くさせてあげるよ。」と、得意気な微笑を洩らして。確か此処のホテルにはサービスが充実しており、マッサージオイル等も存在していた気がするが再び洋服を脱いで貰う事は申し訳なく感じ其れは諦めて。代わりに、同じ箇所に並べられていた香りで癒すアロマキャンドルでも焚こうかと考える表情は、自分の利益とは事実上繋がらないと言うのに何処か楽しそうで。)
気が向いたらな。( 相手の言葉に思わずフッ、と小さく笑みを零すと一言簡潔に。自分を使う、といった言葉に最初こそ自嘲的な意味をこめているのかと思うもそれは相手なりの解釈であろう。小さなことだが1つ1つの動作に相手らしさを感じると、先程のように自然に笑みもこぼれる。彼の得意げな様子に、よほど腕もあるのか多少の感心を芽生え始めるもやはり未だ未体験。「下手だったら承知しねェからな。」と言葉と共に着替えも終えたのかタオルを抱えながら、これもまた当たり前のように先頭を仕切り部屋への帰路へ。きっとマッサージを終えるころには就寝時間もとうに過ぎているであろうが、いつも財閥の息子ということで多忙な生活で機械的な一日の中たまにはハメを外すのも悪くないと考えを深めながら)
うん、待ってます。( 廊下へ踏み出した事を確認すると背を離して扉を閉め、いつ訪れるかわからない曖昧な約束は胸に心地良く刻まれる物で表情を緩ませて。再び豪華な絨毯が轢かれた廊下は就寝時間も近い所為か先程よりも静かで、二人分の足音が響く中「はは、手先の器用さは自信があるからね。皆上手だって言ってくれてたよ。」と、自分の片手を天井にかざして。台詞を深く辿れば多くの人達に触れてきたと言う意味が含まれているが、わざわざ女性とは口に出していない分其れに気付くか否かは相手次第。話している何時の間にやら部屋に辿り着き、鍵を開けて室内へ。)
....( 返ってきた待つという言葉、合宿が終わればまた忙しい学園生活も再スタートで相手もしかり。いつになるか、否、来ないかもしれない可能性だってある其れに対し思い抱くもきっと彼の性格上1週間後には忘れているだろう事を願い歩行を続ける。そこでもまた手先の器用さを主張する姿に「俺は、そこら辺の女とは違ェからな。」と鼻で1つ笑い飛ばし。きっと部員の誰かかもしれない、という考えはとうの昔に置き去ったのか相手の行動を見透かすことなど簡単。自分は当たり前だが女性より筋肉もある分指圧の力は倍掛かるだろう、それに本音と建前をうまく使いこなす彼女等と違い同性同士でありヘタならヘタとハッキリ言う性で)
ゔ…否定はしないけど、南にしてやった事もあるからね。亜久津はさせてくれなかったんだよなぁ…アイツ恥ずかしがり屋だから。( 鼓膜に届いた台詞は遠からず当たっている物で反論は出来ず、不甲斐無さから小さな呻き声を漏らすも女性だけでなく男である友人にも認証済みであると。数多くの人間から恐れられている人物ではあるが己にとって彼は素直になれない可愛い奴、と一般人が聞けば信じ難い印象を抱いており、其の光景を思い出したのか残念そうに腕を組みつつ洗面所へ。「あ、先に寝室で待ってて。俺も後から行くよ。」と一言告げてから棚の戸を開け、何やら探索を始めて )
あっそ。( 小さく呻き漏らす姿に確信を抱いては短くその発言を横に聞き流す。しかし、聞き覚えのある名前に己の情報量を加えればその顔を思い返す事も簡単で後者の彼に至ってはガラの悪い、ゴロツキのイメージも少なからずあり勿論テニスの腕がある事も把握の上で内心ではだろうな、と納得。そうしていくうちに部屋へ着き、寝室で待機を指示され準備始める相手に、自分のイメージでは子が母親にする程度で本格的に始めようとする姿に感心さえ芽生えながらも疲労がたまっているのも事実で寝室へと行き、そのままベットに座りって)
お、あったあった。結構種類が有るなー…。( 戸の中に自分が探し求めて見付け出したアロマキャンドルは一種類のみならず数種類が一列に並んでおり。一つ一つブランドが違う様だが、高級感溢れる容器は見るからにしてどれも上質な物で。香りで決めようと順番に英語を辿っていくと、“ Smell:Rose”と書かれた一文が目に留まり。以前にも言った様に薔薇は相手に良く似合うと感じるし、確か薔薇のエキスが配合されたシャンプーを使用していた筈だと思い出して。アロマキャンドルを一つ手に持って寝室へ向かうと、「お待たせ。」と腰掛けている相手へ歩み寄り )
....( 数分間、静かな部屋の中で相手の帰りを待ち。プールの帰りで風呂にも入りたい気持ちでもあるが、疲労が溜まり明日の早朝にでもと柄にもなく先送りの思考も。彼のすがた捉えては「遅ェ。」と。実際1、2分しかたっていないもののその言葉は彼なりの出迎えなのか。疲労から、さっさと済ませようとうつ伏せになって)
はは、メンゴ。これを選ぶのに少し手間取っちゃったんだよね、でも気に入るはずだよ。( 返答に笑みを洩らしながら二つ並ぶベッドの間に設置されている小さなテーブルにキャンドルを置くと電気を消し、ヘッドライトとアロマキャンドルのみの灯りで照らされる室内には仄かに心地よい薔薇の香りが漂い。さて、と後ろを振り返ればうつ伏せの状態でベッドに横たわる存在が。其の体制だとベッドの縁に腰掛け腕を伸ばし肩をマッサージしても的確な指圧が出来ずに相手を不快にさせてしまうだろう、とは言うものの上へ乗る行為も果たして自分はこの無防備な彼に出来るのだろうかと身体を硬直させて暫し考えており。)
....,薔薇か。悪くねェ。( 疲労から既に眠気を催しながらも、突然にて鼻腔を掠める濃厚な花の香り、それが薔薇だと瞬時に判断をすると先程の会話から選んだ理由を察し相手の気遣いや思考に1つ感心を。どこから目線か、言葉を発するとしばらくそのままの状態で待機する、しかしいっこうに相手が取り掛かる気配はなく眉を寄せて振り返るとそこには何か考え込む様子であり。自分もまた何を考えているかと読みとるもやはり己のいつも受けている専門サービスと対等に見過ぎていたかと。それから今の自分の体勢が問題であることにすばやく気づくと気怠いが仕方なしとベットのふちに腰を掛け「ほら、さっさとやれ。」と横暴ながらも)
…おっと、有難うございマス。( 上体を起こして縁に腰掛けた様子に申し訳無さそうな笑顔向け、語尾が片言な感謝を告げると己の掌を重ね合わせ骨を鳴らし指を馴染ませて。同じくベッドに片脚を付いて乗り上げると相手の背後に回り、膝立ちの状態で馴染んだ手を目前の両肩に乗せて。「ね、知ってる?コリを感じている部分だけじゃなくて、周辺部の広い範囲を全体的にするのが良いんだってさ。あと、リラックスする事ね。それは此のアロマで成功かな?」と、意外にも詳しい事柄を述べる表情は自慢をする訳でもなく自然な物で。肩の筋を伸ばす様に親指で適度な圧力を掛け、流す様に背中の中心から首筋までと丁寧に指を滑らせて )
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