【磨綾飴御殿】

………、よし。
(静かに部屋の中へと入り、ﾃｰﾌﾞﾙの上でﾒﾓを書き)

―ﾒﾓ書き―
よかったら、使ってください。
全部、手作りしてみた。
だから、ちょっと不格好かもしんねｰけど、ﾊﾝﾄﾞﾒｲﾄﾞの良さってことでｗ

……、 ……。
(ﾎﾟｹｯﾄから、白革の紐にｼﾙﾊﾞｰのﾁｬｰﾑが付いたｱﾝｸﾚｯﾄを取り出し。ﾒﾓの上にそっと置くと、また静かに退室し

…………ぁ～～…ﾓﾌﾝ（浴衣のままｿﾌｧにﾓﾌﾝ）

ぁ？………………（ﾒﾓを読み、ｱﾝｸﾚｯﾄを手に取り）

…ﾍﾟﾛﾝ…………～～～………ぉ♪（浴衣の裾を捲りあげ、付け）

ありがとねぇ……（寝転び足ﾌﾟﾗﾌﾟﾗさせてｱﾝｸﾚｯﾄ眺め）

……お邪魔しまｰす、……って、まだ起きてねｰか。
(そーっとﾄﾞｱを開けて室内へと入り、適当な椅子に勝手に座り

…………………（ぼんやり目覚め）

磨綾

……おはよｰ。
(笑顔で相手へと歩み寄り、其の側に座って

翆
…………………？（側に座ったのを見）

………ﾓｿﾞﾓｿﾞ……ｷﾞｭｯ（寄り、相手の膝にｷﾞｭｯ）

磨綾

…くｰッ、 ……どうしたｰ？
(あまりの可愛さにｷｭﾝ顔に。しかし、すぐに笑顔に戻し

翆
………………ぁ？なんもないけど～………？

ぁ～……ありがとねぇ……これ～（ｽﾘｯとｱﾝｸﾚｯﾄ見せ）

磨綾

お。 着けてくれたのか。 さんきゅｰ。 …作った俺が言うのもｱﾚだけど、似合ってる。
(嬉しそうにﾆﾍﾗと笑って)
…磨綾くん、俺、話があんだけど、いま大丈夫か？
(相手の頭を撫でながら優しい笑顔で

翆
ぁ？あたりまえでしょ～……付けるよ～……
ん～……………♪（似合ってるにご満悦）

……………ぁ？どしたぁ……？大丈夫～……（なでられ見上げ）

磨綾

磨綾くんにとって、…ﾍﾟｱって、どんな存在？
(優しく髪に触れたまま、じっと相手の目を見て

翆
ぁ……？ﾍﾟｱ……かぁ（考え）

ん～……ﾍﾟｱ自体はｳﾞｧﾝﾊﾟｲｱとそれに血を与える者だよねぇ

ボクが最初にﾍﾟｱに興味を持ったのもそこ………でも、ボクは誰でもって訳じゃないんだよねぇ

…………あくまでﾍﾟｱ＝恋人ではないと思うんだよ
めちゃくちゃすきでﾍﾟｱになってもらう者………ただ単純に暴走を防ぐ為、血の為にﾍﾟｱを申し出る者いろいろでしょ～……

ボクは……ﾍﾟｱになったﾔﾂをいっぱい知って……どんどんすきが増してﾍﾟｱであり恋人で一番に愛したいと思ってる……（じっと見、本来のﾍﾟｱの意味と自分の考えを交えながら説明し）

磨綾

……ありがと。
(しっかりと応えてくれた相手に、心からの礼を述べて、包み込むように抱き締め)
…俺さ、自分でも驚いてんだけど、……ﾔｷﾓﾁ焼きで、束縛しちゃう男みたいなんだ…。 …だから、ﾕﾙﾕﾙな翆を求めて、ﾍﾟｱ了承してくれたんなら、…ごめん。
(相手の肩口に少し顔を埋めるようにして、自分の思いを話し

翆
ん……………（背中に手を回し抱きしめ返し）

ﾕﾙﾕﾙ………ぁ～、ﾕﾙﾕﾙだと逆にボクはﾀﾞﾒかなぁ………
………言ったことなかったかなぁ……ボク、控えめとか遠慮とかわからない

剥き出しの嫉妬とか、束縛も……気持ち全部でｶﾞｯﾂﾘ来てくれるﾔﾂすきなんだよねぇ………

そんな理由で承諾したんじゃないし、思ってもなかったし……謝らないでねぇ（抱きしめ返したまま、片手で肩にある相手の髪を触り）

磨綾

…マジか。
(嫉妬心や束縛は、嫌われる要因と思っていた為、相手の言葉に緩く笑みを溢し)
じゃ、…また、お願い、…いいか？
(抱き締めたまま申し訳なさそうに

翆
ぁ……？ほんと～………ボク、ﾕﾙﾕﾙ好きじゃないよ～……どぎついのがすきなんだよねぇ（緩く微笑みながら答え）

………お願い…？なにかなぁ～………

磨綾

…友達としてのﾊｸﾞはいいけど、ｷｽはﾀﾞﾒだ。するのも、されんのも。
(体を少し離して、相手の目をしっかり見て

翆
………………ぁ？

ねぇ……ボク、だれかれ構わずくっついたりするﾔﾂ嫌いなんだよねぇ～……気安く触ってくるﾔﾂも…………

友達だなんだでﾊｸﾞとかも意味がわかんないけどねぇ………
………うーん、ボクから触れるときは意味があるかなぁ……（ﾌﾞﾂﾌﾞﾂと話し）

わかったよ……することはないけど、無意味にｷｽしようもんなら撃つけどいいよねぇ……？（ｼﾞｰｯと見）

磨綾

意味があってﾊｸﾞすんなら、ﾊｸﾞも禁止したくなっちまうだろｰが。
(困ったような笑みを浮かべ)
あ。…撃つ前に、警告は入れるよな？
(突然の発砲はいかがなものかと思い、軽く引きつった笑顔で

翆
ぁ……？意味にもいろいろあるでしょ～…………（過去を思い出しちょっと苦笑い）

警告……？？ボクが拳銃突き付けたら警告～………（軽く引きつる相手の頬をﾁｮﾝﾁｮﾝ）