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No.1
by 蕀 2013-06-26 23:57:20
プロローグ
行き場所のないあたしはただひたすら歩く事しか出来なかった。
心がズタズタなあたしに
「…俺のところに来いよ。」
無邪気な笑顔で優しく接してくれた。
あなたが居たから
優しくなれた。
あなたが居たから
人を愛する大切さが分かった。
あなたが居たからー。
ねぇ
神様。
お願い事があります
どうか、もう一度あの人に会わせて下さいー。
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No.2
by 蕀 2013-06-30 00:59:58
〜〜♪
あたしの部屋に電話の着信音が鳴り響く。
『……はい』
寝惚けた声で電話を受けながら時間を確認すると、まだ深夜1時28分だった。
「出るの遅ぇよ」
コイツ……。THE☆自分勝手だなぁ…
『何…』
「今からドライブ行かね?」
……??頭がおかしくなったのだろうか。こんな時間にドライブに誘われるのは、生まれてはじめてだ。
いや、これから先もないだろう。
『行かない。ねーる。』
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No.3
by 蕀 2013-06-30 23:24:21
眠たいのになんでコイツに付き合わなきゃいけないんだ…
「寝る!?はっ!?…ちょっと困るんだよねー。そういう自分勝手な行動が〜…」
『…アンタに自分勝手とか言われたくないし…』
もー…
本当に面倒くさいなぁ…
「ーーーーーーー!!」
あたしは電話の向こうから話し声が聞こえてるのに構わずそのまま電源を落とした。
『寝よう…』