御影 2013-06-23 09:09:38 |
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‐昶side‐
今日も私は図書室へ向かう。放課後しか開いていない図書室は私のオアシスでもあった。そんな図書室に非凡が訪れたのは偶然、なのかな…。
女子A「ね、また来てるよあの子。よく飽きないよね…」
女子B「流石図書室の幽霊!もう此処の本読み尽くしたんじゃない?」
女子A「しっ!聞こえちゃうよ!」
聞こえてますが、何か?
昶「…………。」
好きでそう呼ばれてんじゃ無いんですけど…。
まぁ、仕方ないか…なんて思いながらも本を読み進めると何かが挟まっていた。
引き抜いてみると、それは色褪せた写真だった。5~6歳くらいの男の子と優しそうな両親。家族写真だろうか。
男の子は何処かで見たことあるような顔立ち。
誰だっけ?ま、誰でも良いけど。
そのまま写真を挟み直そうかと思ったけど止めた。またこの本を読むとは限らないし。
私はその本と様々なジャンルの本を数冊持ちカウンターへ向かった。
写真は小さかったので胸ポケットへ。
先程まで会話していた女子生徒(多分同い年)に貸し出しカードを渡し、ぎこちない笑みを浮かべる2人を一瞥し図書室を出た。
‐昶side‐
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