主 2013-06-22 18:50:00 |
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――…っ、黙れ。いいから早く…、口開けろ。
(実際指摘通り、愛してやまない存在を前にして余裕なんかある筈ない。しかしそう思われてしまう程性急だったかと思うと、込み上げる羞恥に急激に熱が集中する気がして。そんな余裕を欠いた自分が好きだと囁く相手への愛しさと、唇が重なる毎に浴室に響く小さなリップ音に駆り立てられ、唇の感触や次第に深まっていく口づけの過程、愛を語り合いながらの甘いムードを十分に堪能する間も惜しく感じる程に深く相手を欲してしまい。口づけの合間、吐息と共に熱っぽく言葉を発しながら待ちきれないと言わんばかりに唇を割るように舌先を這わせて濡らし、同時に抱く腕に僅かに力を強めて)
ッ、ん……は、ぁ…っ!
(熱に掻き立てられたように荒々しくこちらの唇を割ろうとする相手は強く雄の顔を感じさせ、自分も同じ男だというのにその力強さにきゅう、と胸がときめいてしまえばその舌に促されるようにしてゆっくりと唇を開き。相手の舌を迎えるように自身の舌を伸ばしそのまま絡めれば相手の首に掛けたままだった腕をぎゅっと引き寄せて体を密着させ、合わさった肌と肌が解け合うような火照った温かさに表情を緩め。相手との口付けを堪能しながらも転んで引き上げられたままだった下肢をもそもそと動かすと相手の膝の上に乗り上げる形で腰を落とし。なるべく密着していたいのか軽く足を絡めてしまうように太股を寄せると、煩く高鳴り続ける胸の鼓動すらもう気に止めず瞳を閉じて相手の唇を貪り。)
(/そろそろ雰囲気が危うくなってきましたので浮上させて頂きました!
これからもし規約に触ってしまいそうなレベルまで達しそうになりましたら描写回避のために所謂フェードアウトか、もしくはアクシデントでうやむやに…というどちらかの対処をとるつもりです。
上原様の方も恐らくそのつもりかとは思いますが、もしちらりとでも外部の方がこの状況を見た際に規約違反の意図があると勘違いされませんように一応発言させて頂きました。
何ともぎりぎりラインを走行している感じがバリバリありますが、どうぞこれからもお付き合い願います。)
…ッ……ん…、つば、き……、
(ゆっくりと開かれた唇から性急に舌を捩じ込んでは相手の舌を掬って絡め。一方的なものではなく求め合うように絡み合うそれに相手の愛を感じれば胸が一杯になり夢中で貪り、口内を掻き回し舌を捕えて吸い上げて。途中相手が体勢を変えた事により太股付近に感じる重みに胸を震わせては、より密着するような抱き方へと変え。直に伝わる肌の熱や感触に心地よさを感じながらの求め合いにどうしようもなく高揚してしまい、抱く腕に力が籠る。そんな感情に比例するように激しさを増す口付けの最中、吐息と共にくぐもった声を漏らしながら己の脳裏を占める相手の名を呼んで。散々貪った唇を解放したかと思うと、濡れた唇を耳元へと運び。「っ…は……、椿…」熱に浮かされたように再度その名を口にしながら耳裏を擽るように舐め、耳朶を口に軽く含んで唇で擦り。そのまま首筋へと移動させ舌を這わせては時折柔らかく吸い付いて)
(/そうですね、自分もそのような対処を取るつもりでおりましたが…どのような展開をご希望かと確認させて頂きたく思っておりました。アクシデント等でうやむやにするか、描写を避ける為に時間を飛ばすかですよね。もし時間を飛ばすとなれば、どのタイミングで…例えばこのまま飛ばしてしまうのか、また別の場所や機会でといいますか…その辺もお聞きしておきたいなと。ご希望がありましたら是非お聞かせ下さいませ^^)
ーーッ、はぁ……あ、つ…っ
(酷く官能的な雰囲気に最早流されるだけで動揺も戸惑いも感じなくなった頃、皮膚が柔らかく神経が過敏になってしまうようなところばかりを狙って口づける相手に擽ったそうに首を捻ると甘えるように相手の首筋に額を擦り付け。温かいお湯に浸かりながら非常にふわふわと心地よい感覚を感じていたが色々な要因が重なったことで感じていなかったのか、ふと気付けば熱くなっているのはお湯に浸かっているからでも彼と肌を密着させているからでもなく、自分自身が火照り始めているせいだと察し。もたれ掛かっていたお蔭で感じてこそいなかったものの体を起こそうとしてもどうにも気だるく体が重たくて、ぼんやりと靄の掛かったような視界の中ほぼ無意識的に短い言葉を漏らすと相手の肩に掛けた腕すらもくたりと力をなくして。)
(/確か外部への移動は規制されていたように思いますので別の場所で、というのは難しいかと…。一応その旨を管理者様に確認中なのでそちらは後程ご報告させて頂きますね。
さて、飛ばすかうやむやかと此方も悩んだのですが、流石に初めてがお風呂でというのも中々(←)という気もしましたので、回避の布石を打たせて頂きました。何度も上原くんに土壇場でお預けを強いてしまい何とも申し訳ないです;;)
(/本体のみで失礼します!すみません、此方の書き方が悪く誤解を招いてしまったようで…。別の場所というのは外部サイト等の事ではなく、浴室以外の場所で…という事でして。紛らわしい表記をしてしまい、ご迷惑おかけして本当に申し訳ありませんorz
今までの流れといいますか椿君の気持ちを考えますと、この状況では望むところではないだろうと勝手に解釈しておりましたので、此方もこのまま回避という形を考えてはおりました。この後はリビングか椿君の部屋に移動するなり何なりして、展開は…どうしましょう。←)
(/すいません、うっかり勘違いしてしまいました;;
そうですね…やっぱり自室でというのが妥当でしょうか。一先ず手っ取り早く原田には逆上せてもらったので(←)一時リビング等に移動して落ち着かせ、今日のところは止めておくか、と就寝してからいたたまれない思いを募らせた原田に迫らせるというのは如何でしょうか?上原くんにばかり任せてしまうのも悪いですから、そろそろ原田にも腹を括ってもらうような形にしたいなと思いまして…。
あくまで案ですので、何かこういう描写をいれたい!というのがありましたらお聞かせ頂ければ幸いです。)
――椿…?大丈夫…じゃなさそうだな。出るぞ。
(甘えるように擦り寄られる事で愛しさが増し、夢中で相手を求めていると、首に回されていた腕が不意に力無く外れていき。相手の異変に気付き、首筋に埋めるようにしていた顔を上げ様子を窺った時には、明らかに顔を火照らせぼんやりとした様子で。軽く頬を叩いても反応が鈍く完全に逆上せてしまったらしい事を察すると、溢れ出ていた情欲を一時制し、自分で歩く事も儘ならないだろう相手をそのまま抱き抱え浴槽から出て)
(/おお…なんて素晴らしい展開…是非それでいきましょう!/←
お預け食らうのは全然構わないといいますか、むしろ上原の隠れ激情型な部分を出しやすくなるので歓迎なんです/笑/椿君が好き過ぎる余りあらゆる部分において自制出来ない上原を表現し、椿君を目一杯愛せたらそれで満足なので、特別こうして欲しいという希望は現時点では特にないかなと。何かありました際はまたその都度相談させて頂きますね^^取り敢えず椿君をリビングに運ぼうと思います。)
…ご、め…。…また、おれ…。
(素早く此方の状態を察し悪化を防ぐために早々に浴槽から抱き上げてくれた彼にくたりともたれ掛かったまま小さな声で謝罪を口にすると、瞼を開いていることさえ段々苦になってきたのか気を失うようなことはないもののそのまま瞳を閉じて。今までも時折今回のように所謂"本番"を目の前にすることはあったが、いつもそれを遮るのは自分で、そのたびに彼に多大な負担を掛けていると自覚はしていて。今回も含め、毎回ぎりぎりで我慢させてばかりなのが酷く悔やまれ、先程閉じた瞳をうっすらと開きながら眉を寄せるとやるせなさから唇を噛み締めて。)
(/大分粗いというか、どことなくベタな流れですみません;;ご賛同ありがとうございます。
移動の件了解しました!先程の提案はあくまでこれなら自然かな?といった感覚で立てた筋に過ぎませんので、もし流れでこっちの方が良いかも、というようなものがあった場合はその時の流れに任せてしまって構いませんので。
では、本体はこれにて失礼しますね!)
いいから目ぇ閉じてろ、辛いんだろ。
(相手を抱え脱衣所まで来ると、壁に凭れさせる形で一旦そっと下ろして。垂れて目にかかる相手の前髪を上げる要領で撫で、手にしたバスタオルで軽く顔や体の水分を取ってやりながら心配を含む労るような声音で告げ。タオルを相手の肩に掛け、腰に巻いていた濡れタオルを外す代わりに新たなバスタオルを手早く巻きつけてやれば、立ち上がり急いで着替えてしまい。直ぐ様相手の前に屈んで抱き抱えると、取り敢えずはリビングに運びソファーの上に横たえさせて。「少し待ってろ」安心させるように近くでそっと声を掛けた後離れては、冷やした濡れタオルと水が入ったグラスをを手にし戻って来て。冷たいそれで頭を冷やすよう額に置くと「…アホ」心配そうでいて困ったような笑みを浮かべながら屈み、ひんやりした手でそっと頬に触れて)
(/いえいえ、いつもベタなのはこちらの方で申し訳ない限りです…orz
はい、そちらもまた希望等ありましたらいつでも遠慮なく仰って下さいね^^では暫し自分も見守ります!)
ーー…へへ。ありがと、な…。
(正直相手に体を拭いてもらうというのは先程のやり取りで煽られた所謂"そういう気持ち"が後をひいていることを差し引いても情けなさやら恥ずかしさやらで居心地が悪く、相手の言葉に甘え目を閉じればそんな思いを堪えるようにぎゅっと奥歯を噛み締めて。暫くして体を拭いてもらい終わるとそのままソファにて水を寄越され、湯から上がって時間が経ったことで少しずつ回復し始めたのかそっと目を開きグラスを受けとり。申し訳なさからか僅かに眉を寄せながらの言葉を口にしてから肘掛けに置いた頭を少しだけ持ち上げ溢さぬようゆっくりと水を飲み始めると、その冷たさに癒されたようにため息を漏らし。軽い悪態とは裏腹に気遣うような手つきで触れた相手の手にゆるゆると表情を和らげると片手に持ったグラスを腹の上に乗せるようにしながら空いた片手で相手の手に触れ掠れたような小さな声で「…きもちい。」と呟いて。)
気分悪くねぇか?……たく、無茶しやがって…。
(水分を取れた事や和らいだ表情にほっと胸を撫で下ろすと、頬に触れる手はそのままに相手が手にしているグラスを一旦受け取って。少なからず酔っていた事を分かっていながら、結果的に無茶させてしまう程理性を欠いてしまっていた事を今更ながら反省している割に、口から零れたのは散々煽ってくれた彼を咎めるような言葉で。それでも己に応えようとしてくれた事も、己を求めてくれた事も嬉しくて堪らず、愛おしそうに見詰めながら「お前、もうアルコール入りのチョコ禁止な」仕置きだというように、コツンと軽く額を重ねて)
…ごめん。ちょっと自分の限界図り間違えた…。
(咎める彼の言葉はお互いのことを考えたからこその言葉だと分かっているのだが、だからこそか自分の不手際が招いた結果が惜しくてならずしゅんとしおらしくも謝罪を繰り返すと彼にまで気を遣わせたくないからかあくまで軽さを持たせた調子で反省を口にし。苦笑を浮かべた表情のまま続く相手の言葉に少しだけ困ったように眉を寄せると「…ごめん、その……チョコ、いくらかもらってきちゃったんだよ、ね…。」視線を軽く玄関の方、恐らく置きっぱなしになった紙袋の方に投げ掛けながらぼそぼそと言い辛そうに話して。)
まあ、抑え利かなくなった俺にも原因あるからな。けど…あの状況で我慢しろってのは無理だ。欲しいと思ったら止まんねぇ。
(時折垣間見える相手のしおらしさにはいつもドキリとさせられ、愛しさに胸が締まる思いがする。くっつけていた額を離すと、馬鹿みたいに高鳴る胸に堪え切れず視線を外しながら己の非を詫びるような台詞を口にして。しかし直ぐにちらりと視線を戻しては、目の前の相手に情欲を駆り立てられ求めずにはいられなかった事を吐露し。こんな状況下でも未だに余韻が冷めやらない事に罪悪感を抱きつつ、湿り気を帯びたままの相手の柔らかな唇に指で触れ、熱を僅かに残した眼差しを向けながらそっとなぞり。そこで事の発端でもあるチョコを持ち帰ったと聞かされればぴくりと眉を寄せ。「次に食うなら俺と一緒の時にしろよ。あんなお前…他の野郎になんか絶対に晒したくねぇ」相手が酔うとどのようになるかは今回の事で何となく把握出来た為、嫉妬を含んだ強い独占欲が沸き起こり。唇に触れていた手を外し、相手の頬から髪に掛けて撫でた後、後頭部に腕を回し擦り寄るように抱いて)
…まあ、逆にあの状況であっさり我慢されたらされたで…こっちも複雑な気持ちになってただろう、し…。
(お互いの非は確かに少なからずあるかもしれないが此方とて抑えを利かせないつもりで相手に迫っていた、それを考えると彼の行動に咎めるようなものなど何もなくむしろあそこであっさり諦められると本気かどうか疑ってしまいそうで、何とも面倒な自分自身の感情に困ったように眉を下げれば相手の言葉に首を振ってからその思いを口にし。唇に触れてきたり頬を撫でたり、果ては嫉妬の混じったような言葉を掛けられれば強い愛しさと共に、相手がこちらを気遣ってくれているというのに情欲がまたちりちりと胸を燻り出してしまい。何処にも向けられないこのもどかしさに己を抱く相手の鎖骨あたりにこつりと少しだけ強めに額を押し付けてちらりと顔を見上げ。「…元からお前と食べるつもりだよ。ほら、その…食べさせあいっこ、みたいな?したら、楽しいかなーって、さ…。」そもそも相手と食べたくて持ち帰ったチョコを嫉妬の火種にされるのはいくらその劣情を向けられるの自体は嬉しくとも何となく複雑な気持ちで、少し拗ねたように唇を尖らせながらぼそぼそと言葉を呟くと、リラックスしたように深く息を吐いてから相手の胸にもたれ掛かって。)
…馬鹿、お前これ以上酔ってどうすんだよ。まぁ俺の前でならそれも歓迎だけどな。
(チョコを持ち帰った理由を聞くと、その思いがけなさに視線を合わせながら瞬きし。相手の考えが微笑ましく感じ、安心感と嬉しさが混じったような表情を浮かべては、拗ねる相手のいとおしさに額に口付けずにはいられなくて。委ねるように己に身を寄せてくる相手を愛しそうに抱き直した時、指先に感じる素肌を今更ながら意識してしまい、ドクンと心臓が跳ねる。着替えを済ませた己とは対照的に未だ素肌のままの彼。もしもこのまま首筋や肩、鎖骨に顔を埋めようものなら、この騒動で一度は落ち着いた筈の情欲に再び襲われ、欲望のまま容赦なく食らい付いてしまいそうで。とはいえ完全に回復仕切っていないだろう相手を襲うのは流石にまずいだろうと堪えるように奥歯を噛み、少し距離を取れば「落ち着いたなら取り敢えず着替えるか。取って来てやるよ」脱衣所に置きっぱなしの相手の着替えを取りに戻るつもりで控え目に笑み掛けて)
…う、ん…頼む、わ…。
(一旦は拗ねても彼の嬉しがってくれている様子さえ見られればそんな感情も吹っ飛んでしまい、額に落とされた戯れのような口づけに擽ったそうに口許を緩めるとそっと相手を引き寄せるように腕を伸ばそうとし。しかしその腕が相手に触れるよりも先に彼の方から距離を取られてしまえば行き場のなくなった両手を暫しさ迷わせた後戸惑いながら腹の上に重ねて。相手のいつもより控え目な笑み方から恐らく我慢を強いるための行動だと認識はするものの、それでも不意に離れてしまった体温に寂しさを感じずには居られず。歯切れの悪い言葉で相手に返事をしながらまだ動揺が収まらないのか僅かに眉を下げたまま視線をゆらゆらと漂わせていれば、着替えのためにそっと体を起こして。)
…何処にも行かねぇよ。
(返事を確認し脱衣所に向かおうと立ち上がるも、何処と無く不安そうに瞳を揺らす相手が視界に映り。着替えを取りに行くだけという僅かな間さえそんな反応を見せる彼に愛おしさが溢れ、自分でも恥ずかしいくらい優しい声色を向けては頭をそっと撫で。その場を離れ脱衣所に向かい、彼の着替えを手にし戻ろうとした際鏡に移ったのは、休む暇なく込み上げる愛おしさと、一糸まとまぬ姿の彼の艶かしさに掻き立てられつつある情欲を必死に鎮めようとする難しくも情けない表情をした自分自身で。「…っ、少し落ち着けよくそったれ」掻き上げた前髪をわしゃわしゃとし自分に苛立ったように呟くと、相手の待つリビングへ戻って)
ーー…ほんとに、どこにも行かない…?
(酷く優しい言葉を残して自身の衣服を取りに行った相手を目で追えば撫でられた髪をそっと自分の手で鋤くように軽く握り。少しでも不安な素振りを見せればこうして優しい言葉で安心させてくれる相手に不満など欠片もないのに、どうしても先程の中断されてしまった行為のことが微かに過れば自分でも何故か分からない程のほの暗い不安が胸のうちに影を落として。何度も繰り返し"男同士"であることに問題などないと断言してもらっているのに、その事実が消えないというだけで些細なことでもこうして不安感を抱いてしまう自分自身に嫌気を感じながら殆ど無意識のうちにぽろりと言葉を漏らせばもやもやとした胸のうちを掻きむしりたい衝動に耐えきれなくなったように爪先で平らな胸の真ん中をかりかりと引っ掻き。彼に気を遣わせてしまうからなるべく余計な不安など抱かないようにしたいのに、何度もやろうとしては中断になる行為への想いがどうしても不安感を増長させてしまい。異性ならもっと楽だったのでは、自分じゃなければもっとすんなり進んだのでは、このまま段階が進まなければ関係はどうなってしまうのか。こんなことを考えても彼に負担を掛けるだけで無意味だと自覚は出来ているのに不安を止めることが出来ないもどかしさに胸が赤くなり始めても掻きむしり続けてしまえば、ソファの上で膝を抱え身を固めるように体を丸め膝に額をくっつけたまま唇をがり、と噛んで。)
――…椿?どうした、気分悪い――…、……おいこら椿、また一人で何考えてんだてめぇは。
(相手の衣類片手にリビングへと戻ると、ソファの上の彼の様子がおかしい事に気付く。抱えた膝に顔を伏せ小さくなる様子を目にしては気分が悪くなったのかと心配から眉を寄せるも、いつかと似た状況を思い出せばそんな心配も直ぐに掻き消され、別の可能性が浮上して。彼が何を考えているかまではわからないが、恐らくまた負の感情に支配されつつあるのだろう。彼に向けた気遣いの言葉を打ちる代わりに、その闇から救うべく優しく咎めるような口調を向けながら頭を撫でてやり)
…ごめん。ちょっと、変なこと考えちゃってた。
(暗く沈んだ思考の中では他に向ける集中すらも欠いてしまっていたのか彼の方から頭に触れてくれたところで漸く彼が戻ってきていたと気付けた様子で。はっと我に返ったように顔を上げるとゆっくりと相手の方に視線を向け、困ったような笑みで緩く首を傾げるとまた相手に気を遣わせてしまったことに謝罪の言葉を口にして。自分自身の中でうじうじ悩むなら未だしも彼にまで心配を掛けるなどあってはならないことで、先程の思考を切り捨てるかのように小さく首を振ってからそっとソファから立ち上がると彼にこれ以上迷惑を掛けてしまわないようにと考えが働いたのか「着替え、取ってきてくれてありがとな。…あ、何なら着せてみる?」などと軽口を叩けばにい、と口角を上げ笑顔に努めて。)
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