主 2013-06-22 18:50:00 |
通報 |
(/物分かりが良い不良さん達で良かったです/←/巧く繋げて頂き有難うございました!此処まで来たら暫く二人を見守る感じで大丈夫でしょうか。取り敢えず本体は失礼しておきますね^^)
ッ、は…はぁ……っお、前さ…意外と体力あんの、な…。
(一応彼に助け船を出すような気持ちで少々強引ながらも相手を教室から連れ出したはずが体力の差が起因してか気づけば自分が手を引かれるような形で中庭に逃げ込むこととなっていて。それなりに体力があるとはいえど慣れない格好やら色々な"何時もと違う状況"に気を取られて無駄に体力を消費したのか立ち止まる頃には最早息は切れ切れになっていて。大丈夫かとの問いにこくこくと頷いてから少し息を整え、それから明らかに自分よりも息切れの少ない相手に苦笑混じりに言葉を掛けると走り回ったお蔭で暑くなりきっちりしめたシャツのボタンが首に苦しいのか軽くリボンを緩めてからボタンをひとつふたつ外し。ここで漸く視線を上げ相手の方に視線を向けてみればばちりと合う視線にメイド服云々の問題を思い出し、着ないと言ったのに違う現状に相手が内心はきっと怒っているのだろうとでも思ったのか気まずそうに眉を下げながら胸の前で指遊びのように両手を合わせると「…え、っとさ…その、この格好にも色々訳があってな…。」と歯切れ悪くも話し出し。)
(/きっと彼らも根はいい子なんですよ(←)
了解です、ではこちらもこれにて失礼しますがまた何かありましたらお気軽にお声掛け下さいね^^)
まぁ…あんな連中と知り合いなくらいだからな。
(他人に興味がない故、自ら喧嘩を売るような事はないが、何故か日頃から他校の連中に絡まれやすい。結局彼等といつ何処でどんなやり取りをしたのか思い出せないまま、体力くらいないとやっていけないとばかりに軽く流して。何より今はメイド姿の相手を前に、壊れたかのような速さでその音を刻む鼓動に自分でも戸惑いを隠せずにおり、折角重なった視線を珍しく己から逸らし。再度ちらと相手を見遣った際に視界に入った、ボタンを幾つか外すという然り気無い行為にさえ異常な程に反応してしまって。彼を問い質し、多少乱暴になろうが、やり場のなかった嫉妬や独占欲を存分にぶつけてやろうとしていたにも関わらず、最近まともに顔を見る事すら叶わなかった事も重なり、己の中を占める感情に微妙な変化が生じ始め。…これだから一目惚れから始まった恋というものは厄介だ。視線を逸らしたまま気を紛らわせるように若干乱暴に頭を掻くと、感情を沈めるように息をつき。「…お前の事だからどうせクラスの連中にそそのかされて断れなかったとか、そんなとこだろ」今の己に強い刺激を与える彼の姿を極力視界に入れないようにしながら、多少不機嫌とも取れる声音で返し)
まあ、それも確かにあるんだけど…その、怒んないで聞いて貰えるとありがたいんだけどさ…。
(約束を破った罪悪感こそあれど二人きりの中何時もとは異なる所謂コスプレ的なメイド服を着ている以上、少し位はこちらを意識して貰えるのではという期待があったのだがその願いに反しどこか不機嫌そうな声色でこちらを見ようとしない彼にそんな浮わついた気持ちもすぐに萎んでしまい。勝手に期待を募らせていただけではあったがこの反応は流石に少々堪えたのかしゅんと下がった肩に申し訳なさよりもどことなく寂しげな様子の強い弱気な表情で言葉を返すと続く言葉が只の言い訳にしか過ぎないこともあり言いづらそうに言い淀み。ふらふらと視線をさ迷わせながらも胸元に留めていた手を下ろしがてらそのままエプロンの裾をぎゅっと握りしめると居心地の悪さに耐えかねたように相手に背を向け。)
…その、さ…茂庭さん、浴衣とか着て可愛かっただろ。お前もそんな格好してるから普段何ともない女子もそわそわしてる、し…そういうの、なんかもやもやして…っ、負けとか無いけどさ、なんか悔しくて…。…だから、その…約束、破ってごめん…。
(しどろもどろ、歯切れも悪く酷く聞きづらい声ながらゆっくりと気持ちを吐露してみれば自分で口に出していても何とも女々しく情けない言葉にどんどん気持ちが落ち込んでいき。彼に褒めてもらいたくて、自分自身周りに気後れしないだけの自信が欲しくてしたはずの行動が相手を不機嫌にしてしまったのではという自責の念にぎゅっと胸が痛くなり喉の奥がつんとする。この場に留まることに無理を感じたのか、最後の謝罪より暫しの沈黙を挟んだのち「…これ、着替えてくる…な。」との呟きを漏らすと歩き出そうとゆっくり足を踏み出して。)
…っ、おい待て…!
(今にも消え入りそうな程弱々しく、戸惑いながらも語られる真実は己の予想とは異なるもので。大方周囲に面白がられ断りきれなかった末の女装だと思い込んでいた故、彼の言葉に心を強く揺さぶられ。それが嫉妬や不安から生じた、彼なりの対抗心だと気付かされた瞬間、込み上げる思いに去り行く彼を咄嗟に追い、背後から抱き竦めて)
馬鹿かてめぇ…普段俺の何を見て何を聞いてんだよ。俺はお前しか見えてねぇっつってんだろ。他の連中なんざどうでもいい。俺がどんな思いで奴等に囲まれるお前を見てたと思って――…
(はだけた浴衣を然り気無く直して来たその意図を知った時、心が震える程感じた嬉しささえ忘れてしまう程、嫉妬と独占欲に支配され我を見失っていた。冷静に考えれば、女装に至った経緯に込められた心の内にも気付いてやれたかもしれないのに。不安等の負の感情を拭ってやりたくて、そして溢れる愛しさを伝えたくて、強く抱き締めたまま気持ちを伝え。この姿の相手に魅了されていく生徒達を前に、己がどんな思いでいたか吐き出そうとするも、胸に込み上げる熱いものに言葉に詰まってしまい。「…まだいいだろ、こののままで。俺も今のお前をよく見たい」着替えると告げた相手を逃がさないとばかりに抱く腕に力を込めると、何処かねだるような甘さを含んだ声音で囁きながら、ツインにした髪を避け目尻付近に口付けて)
ッ、…!…お前はどうでもいいのかもしんないけど、周りの女子はそうじゃないだろ…。お前が、俺が他の奴に囲まれてた時と同じの…俺だってお前に対して思ってたんだぞ?
(背後から回された力強い腕と目尻に込められた可愛らしい程度の口付けにきゅう、と胸が詰まるような感覚を覚えると共に大分びっくりしてしまい、思わず一瞬固まり。彼なりの言い分は分かるもののそれはこちらだって抱いてきたもの、話終わって少ししてからエプロンを握りしめていた手を外し回された相手の腕にそっと掴まるよう添えると僅かに唇を噛んでからゆっきりと口を開き。同じ思いだということを伝えてから小さく息をつくと、相手のこれまでの思いを聞いたことで少し落ち着いてきたからか先程までの悲しい気持ちが萎んでいくと同時に、不謹慎ながら自分と同じように嫉妬してくれていたらしい彼に対する愛しさが急激に胸に込み上げてきて。まだこの格好のままでいることを望む相手の甘えるような声に小さく頷いてから僅かに首をひねり相手の方をちらりと見ると少しだけ照れ臭そうに頬を染めながら言葉を続けようとし。)
…あのさ、ちょっとだけ腕緩めてくんね?俺だって…その、ちゃんと抱き付きたい、し…。…それと、着替えはまだしないけどこれだけ取っちゃ駄目か?…ほら、このままだとぱっと見お前が女子抱き締めてるみたいで…なんかむかつく、し…。どうせなら、ちゃんと"俺"のこと見てて欲しいから…。
(最近忙しくてめっきり相手に会えていなかったこともあり、フラストレーションが溜まっていたのかもしれない。学校で、終わりかけとはいえ文化祭の最中で、それなのに今はそんなこと構わずに彼に甘えたくなってしまっていて。あまり言えないような甘えた言葉と共に小さなお願いを口にすると、"これ"を指すものなのか結い上げた人工の髪をさらりとながしてからもじもじと微かに体を揺らし、戸惑いがちに目を伏せて。「…俺からこんなこと言い出したんだから、まさか人目が、とか言わないよな?…嫌、とかなら…その、断ってもいいけど、さ。」勢いづいて甘えてしまった反面やり過ぎたかと僅かに後悔、思わず付け加えるように半ば逃げ腰の弱気な発言を呟くと落ち着きなく視線をふらふらとさ迷わせ。今更ながら大丈夫だろうか、だの甘えすぎたか、なんて不安が込み上げてきてしまい少しだけ表情を歪め、忙しなくそんなことを考えながらもどっちにしろ彼の返事は気になるのかぎゅっと相手の腕に添えた指で浴衣の袖を引きながらその返事を待ち。)
(/だらだらと纏まりなく長くなってしまいすみません、それと某トピでもわざわざあんな呟きをフォローして下ってありがとうございました。これからもどうぞ末長くよろしくお願いいたします。)
…っ、知るかよそんなの…。俺はお前の事しか頭になかった。そんな奴が居た事すら全く気付かねぇくらいお前で一杯だった。――…堪えられねぇんだよ、例えお前にその気が無くても、あんな目でお前を見る奴等が居るってだけで…。…本気であの場から連れ去ってやりたかった。
(彼の言葉を聞き彼も同じ思いをしていたと気付かされ、はっと胸を打たれるものの直ぐに突っぱねてしまい。本気で相手の事しか頭に無かった自分は、己に興味を示すような人物が居た事など全く気付きもしなかった。仮に気付いたとしても脳内を彼が占領する割合は全く変わらなかっただろう。囲まれている彼を目にした時の切なさや悔しさを含む嫉妬心を思い出すと眉根を寄せ、彼を抱き締めたまま握る拳にぎゅうと力を込めながら情けないと思う程の本心をさらけ出してしまい。首を捻って此方を見る相手と目が合えば、嫉妬まみれのこの表情を見られたくない思いから彼の肩に顔を埋めるようにして最後の言葉をぼそりと付け加え)
…馬鹿かお前は。どんな格好してようがお前はお前だってずっと言ってるだろうが。逆に聞くが…本当に外しちまっていいのか?俺はその方がそそられるけどな。
(腕を緩めて欲しいとの要望とその理由を聞くとピクリと指先を動かし、言われるがままに抱く腕を緩めながら埋めていた顔を上げ。女を抱き締めているみたいで…と述べる相手は、棗の時と同様未だに変な誤解をしているのだろうかと疑惑が沸き出して。ウィッグを外したありのままの自分を見て欲しいと彼は言うが、それは端から見たらこてこてのメイド服を着た“原田椿”そのものであり。そんな魅力的過ぎる姿を見る事も、羞恥にまみれるだろう彼を見る事も願ってもない事で、早くも緩んでしまう頬を隠し切れないまま相手から腕を外し、対面するようにぐるりと此方を向けさせれば、先ずは完璧なその女装を目に焼き付けて)
(/うわ…それを此処で言っちゃいますか。←
また思うことがあればいつでも何でも言ってやって下さい。直ぐに駆け付けますから…!!!← では逃走。)
…ごめんな、変な心配させて。
(自分が彼に抱いたのと同じくらいの嫉妬や心配を彼も抱いていた、彼の場合自分が"着ない"と約束していた以上余計に困惑や動揺も大きかったことだろう。いくらこちらが嫉妬していたとしてもそれで彼に心配を掛けてしまったのは間違いだったと自覚し、肩に顔を埋めた相手の頭を宥めるように優しく撫でると謝罪の言葉を囁きかけ。)
ッそ、そ…られ…っ!…棗の方がとか、そういうことはもう思ってない、よ…。それでも、お前に抱き締めてもらうのは"女装した俺"じゃなく、"素の俺"の方が良い、なって…思って…。
(相変わらず相手の時々口にする雄らしさというか、何となく生々しさを感じるような言葉には慣れられないのか目を丸くしながら魚の様にぱくぱくと口を開閉するとじわじわと羞恥に顔を赤く染め上げながら言葉を復唱し。相手と対面できたのは良かったのだが目に焼き付けんとするばかりに注がれる視線は居心地が悪い以上に今更ながらどうにも恥ずかしくて、ばさりとウィッグを外すと同時にそれを顔の前に掲げて照れからくる困ったような情けない表情を隠すと微かに震える声で言葉を続けて。言葉を終える頃には酷くか細い声になってしまったが何とか彼からの言葉に応えきるとそこで漸くウィッグを微かにずらして顔を覗かせ目前の相手と目を合わせると、数歩前に出ることで相手の胸に軽く顔を押し付けそのまま少しだけぼそぼそとくぐもった声で「…もう、抱き締めてくんないの…?」と呟き。)
(/すみません、ご本人だとは分かっているのですが何の確認も無しに信じきってしまうのも何だか怖いなと思ってしまい…!
そう言って頂けると心強いです、ありがとうございます。では此方も逃走←)
…ッ、そん…なの…言うまでもねぇだろうが…っ
(彼がばさりとウィッグを外したその瞬間、思わずごくりと喉が鳴り。本来の彼のままメイド服を身に纏う彼が、恐らく羞恥や戸惑いから顔を隠すその姿は己の心臓を瞬時に射抜き、体温と心拍数を上昇させていく。彼と視線が合いドクッと心臓を跳ねさせた次の瞬間、甘えるように己の胸へと顔を寄せる彼。か細くもねだるようなその台詞を聞いてしまえば、周囲を警戒する余裕も無く抱き締めてしまい。間近で顔が見たい、そんな思いに埋められた顔をグイと上げさせると、久々に捕えるその表情に、込み上げる切ない程の愛しさを覚え目を細め。満足に会えない間堪えてきたものをぶつけるかの如く食い付くように口付ければ、まともに息継ぎをさせる間もないくらい激しく、けれど愛情はしっかり伝わるような愛撫を与えつつその柔らかな唇を貪って。「…椿…、てめぇ可愛すぎんだよ…」唇を浮かせた僅かな合間に言葉にならない程の思いを絞り出すよう口にすれば、逃がさないとばかりに彼の頭や腰を抱く腕にぐっと力を込め、休む暇など与えない程独善的とも取れる口付けを与え続け)
ッ、え…ーーっ!
(身に浴衣のせいか何時もとは少し感じが違うもののそれでも変わらぬ心から安心できる彼の温もりに心地良さそうに目を細めると胸元に外したウィッグを抱えたまますり、と目前にある相手の首筋に頭を擦りよせるようにしてくっつけ。しかしそんな和やかな時間も束の間、彼のこれまでの我慢の度合いを把握しきれていなかったことが原因か不意に顔を上げさせられたかと思えばそのままこれまでの我慢してきた欲望やら感情やらをぶつけてくるような荒っぽい口付けを抵抗どころか反応すらできないまま流されるように施され。さすがに驚いたのか持っていたウィッグをとさりと軽い音を立て地面に落としそれにより空いた両手を相手の胸に添え。息継ぎも与えぬような、しかしそれでいてじりじりと思考回路を徐々に焼き落とさんとしてくるような焦がれるほどの愛情を感じるそれに、少しだけ戸惑いはしたものの徐々に此方からも応えていけば何だかんだでこちらとて我慢を重ねていたためか何時しか息をすることも忘れ口付けを繰り返していて。そうして彼が何かを口にしたような、そんな頃には半ば酸欠気味で意識も大分朦朧としていたのか苦しさに滲んだ涙を浮かべる瞳は相手を映してはいるものの既にどこか遠くなり始めており、辛うじて彼の腕が腰に回っていたお蔭で体勢を保ててはいるが己の膝などこの時にはもう役に立たず、かたかたと震える膝で何とか相手にもたれ掛かっているような状況になっており。時折唇から漏れる吐息に熱っぽさが混じり唇そのものも唾液でてらてらと艶めく中、朦朧とした意識のまま彼の首へと腕を引っ掛けると口付けの合間にほぼ吐息といっていいような囁き声で「ッず、さ…かず、っさ…!」と稚拙な発音ながら彼の名をうわ言のように繰り返して。)
っ…
(此方の独り善がりな口付けに最初は戸惑いを見せるも、いつだって懸命に応えようとする彼が愛しくて、口付けは深さと激しさを増すばかりで。まるで会えない間の分まで埋めるようなそれは彼の行為からも伝わり、触れ合う唇から全身へと熱を帯びていく。互いの愛情を注ぎ合うその行為を無茶で繰り返す中、重心が次第に己に預けられている事から彼の限界を悟りそろそろ解放を考えた時、恍惚とした意識の中、吐息混じりのうわ言を耳にし。それが己の下の名だと認識した途端、はっきりと感じ取れる程ドクッと脈打つ心臓に閉じていた瞼をピクリと震わせ。解放してやろうという考えは熱っぽく名を囁かれただけで一気に消し飛んでしまい。貪り尽くした唇を漸く解放したかと思えば我を忘れたように相手の首筋に顔を埋め、間髪入れず吸い付いて。痕がつく程強くはないが、もどかしい程優しくもない程度に吸い付くような口付けを何度も首筋へと落としながら背中のファスナーに手を掛け途中まで下ろし掛けた時、後夜祭の準備の為外へ出て来たらしい生徒達の声にピクリと反応し、動きを止めて)
ッ、は…っは、ぁ……ッ、い!
(酸素の回らない脳みそがそろそろ限界を訴えてきたのかくらくらと世界が回っているような、酔いにも似た感覚に薄く瞳を開くと溜まった涙でぼやけた視界の中彼を見つめ。こちらの現状を察してくれたのだろうか、唇を離す相手がすかさず自身の首筋に顔を埋めるのと同じようにかくかくと足腰立たない体を支えるべく彼の肩に顎を置きぎゅっと密着するように抱き付きながら荒い呼吸を繰り返し。やっと頭が回るようになってきた頃、不意に首筋への微かな痛みにぴくりと体を震わせれば、同時に下ろされようとしている背中のチャックにも気付き。この歳にもなればこの行動が何を求めんとするものなのかくらい流石に分かったのだが、こんなところでだとか初めてなのにだとか、何より男同士等々の考えが浮かぶよりも早くこの時ばかりは彼に身を委ねてしまってもいいかな、などと思ってしまい。抵抗するつもりもなくわずかな不安から相手に少しだけきつく抱き着き事の成り行きを伺っていたその時、後夜祭に集まろうとする生徒たちの気配をこちらも感じ取り。このことで漸くマトモな理性が働いてくれたのか流石に不味いと思ったらしく「ッ、か…ずさ…見られんの、流石にやだ…。」と、散々口付けたせいか少々痺れて回らない舌で稚拙な発音の言葉を呟くと嫌々と言うように相手の肩に額を押し付けるようにしながら首を振って。)
…っ…心配すんな。こんなお前、他の奴等になんか見せるわけねぇだろうが…
(他の生徒達の気配に加え、相手の訴えが決定的な歯止めとなり、散々愛撫を施した首筋から顔を離すと、下ろし掛けた背のファスナーを元に戻し、頭をくしゃりと軽く撫でながら告げて。あのまま邪魔が入らなければ最早理性を繋ぐ事は不可能だっただろう。もしも此処が二人きりの空間だったなら、制止を掛ける事無く己を受け入れようとしてくれたのだろうか。呼吸を整えつつ未だ熱が冷めきらない頭の片隅でぼんやりとそんな事を考え。足腰がまともに立たないのか己に縋るような相手を支えながら、いつの間にか地に落ちていたウィッグを拾い上げ。着替えに戻る筈だった相手にウィッグを被せ直し簡単に整えてやれば、リップ音を小さく響かせ唇に軽い口付けをして。未だ収まりそうにない動悸を落ち着かせるよう息を吐くと、相手の頬を片手で包んで見つめ。元々整った彼の顔は色気を伴い普段以上の魅力を放っており、いとも簡単に己の心を奪っていく。見惚れるような熱っぽい眼差しを向けながら「…一先ずお預けだな」と、何処と無く複雑そうな笑みを浮かべて)
ん…ちゃんと覚悟は出来てる、から…そういう時が来たら、な…?
(相手の熱っぽく欲求する様子からもしかしたら止まってくれないんじゃ、などとも思ったがそれは杞憂だったらしい、此方の気持ちも酌んでくれたのか未だどこか冷めきらない様子を見せてはいるものの安心させるように頭を撫でながら身なりを整えてくれる彼にほっと一息つき。こんな寸前で制止を掛けるのは自分も男であるから酷だとよく理解している、しかしながら物事にある最適な時というのは今ではない。複雑そうな表情の彼に少しだけ気の毒な思いを抱きながらも頬に添えられた手に軽く擦り寄るとあくまで此方が嫌だ、ということで止めたのではないことを言葉で伝え。足腰は正直余韻が残っているのか未だに不安定で自力で立つには心許ない、そういう立場であるからという甘えもあってかはたまた先程までの行為で勢いがついたのか普段あまりないほどの甘えっぷりがまだ続くのかそのまま"抱っこ"とばかりに身を寄せると「…こっからどうする?…今一応"棗ちゃん"だし、牽制していいんならするんだけど…。」などと呟き。牽制、というのも言わば今日の影響で今後女子生徒に目をつけられるであろう彼に棗としてくっつくことにより周りを威嚇する意味をもちたいらしい。棗として彼と居るのも正直あまり本意ではないがそれにより周りを牽制出来るならそれも我慢できる様子、至近距離のまま彼を見つめそう呟くと悪戯っぽく笑みながら緩く首を傾げてみせて。)
…お前、その言葉忘れるなよ。こう何度も待てをかけられちゃその内本気で暴走するぜ。
(適した状況であれば先程のような流れに委ねていたと取れる発言を聞き、己との関係についてあれ程思い悩んでいた彼の覚悟を嬉しく思うと同時に再び高揚してしまいそうになり。中々冷め遣らぬ熱をもて余しているのか、甘えるように擦り寄ってくる相手をしっかり抱き受けながら、瞼や頬、唇の端など、あらゆる場所に柔らかな口付けを落としながら念を押して。抱っこの如く体を預けてくれる彼を抱いたまま頭を撫でていれば、ふと悪戯な笑みを向けられ。牽制などと相手は言うが、己の中に彼以外が入り込む余地など何処にも無い故にその必要はないと判断し。「んなもん必要ねぇよ、俺はお前しか見てねぇんだから。…椿、元に戻れ。ありのままのお前に。」相手の麗しいメイド姿は十分堪能させて貰った。今度は飾らない素の自分を見て欲しいという拘りを持つ相手の要望に応える番だと思い。可愛くて仕方がないというように、依然彼の髪や頬などに必要以上にべたべたと触れながら至近距離で笑み掛けて)
ーー…着替え、連れてって。旧校舎の空き教室なんだけど、誰かさんのお蔭で足腰がっくがくで歩けそうにないんで、ね?
(先程までのいけないことをしているような何処と無く艶を感じるような触れ合いとはまた違う、この戯れのような可愛らしい甘え合いもなんだか心地が良くて心が満たされていくような感覚を感じる。念を押す彼がこの甘ったるい雰囲気のせいか要求そのものは大分アレなものなのに妙に子供っぽく可愛らしく感じてしまい困ったようにふ、と笑みを浮かべるとこくりと頷き応えて。牽制など必要ないと答える彼の続く言葉はこちらの想いを酌んでのものか、どうやらメイド姿には満足したらしい相手ににい、と嬉しそうに微笑むと首に回したままだった腕を再度きつめに引き寄せ直し相手の肩に頭を倒すような形で乗せると本来の自身の姿へ戻りたいということで一先ずとばかりに着替えを要求し。咎める意思はないものの軽く先程までの彼の行動について刺すような少々意地の悪い台詞と共に伺うように相手を見つめるとそろそろ人目を本格的に気にしださねばならなくなってきたか、僅かなざわつきの声を校舎の方から感じながら相手の返事を待って。)
お前…この程度で足腰立たなくなってたらいざって時どうすんだよ。次の日学校無理なんじゃねぇの。
(まるで縋るように抱き着かれているような体勢に只でさえ頬の緩みを抑えるのが必死だというのに、まともに歩けないから着替えに連れて行って欲しいとの可愛らしくも嬉しい要求にとどめを刺され。今まさに余裕がない情けない表情をしているだろう顔を隠すように相手の肩に埋め。どうにか落ち着いてから顔を上げると、直ぐ間近にあった耳元に唇を寄せ、唇が動く度ごく僅かに触れる程度の距離で意地の悪い事を囁いてやり。それが何を意味するかは流れ的に理解出来るだろうと、ふてぶてしい表情で試すように顔を覗き込み。そうこうしてる間にも生徒達のざわつく声は先程より大きくなり、早急にこの場を離れるべきかと判断し。一先ず指定の旧校舎へと移動しようとするも、差し迫ったこの状況で相手の反応を楽しむかのように口角上げては「抱き上げられるか背負われるか、どっちか選ばせてやるよ」と、この際どちらでもいいだろう事を悠長に言っていて)
ッう、るさ…っこの変態!
(此方としては多少の甘えた気持ちはあれど故意に彼を誘おうとした考えはなかったため、不意に仕掛けられた囁きにびくりと肩を震わせると恥ずかしさはもちろんのこと擽ったさやら何やらがない交ぜになってとんでもない羞恥心が身を襲うのか困ったように眉を寄せるとじわじわと耳を赤くして。先程まで生々しさすら感じるやり取りを重ねていたため勿論そういったことも想像してはいた、しかしながら行為が終わった後というのもまた少し違った恥ずかしさが残ることだろう。そんなことまで想像していなかったためか今更ながら照れ臭くなってしまい、先程までその時が来たら受け入れる、というような言葉を交わしあったばかりなのに逃がしようのない羞恥に体を小さく震わせると久しぶりとなるであろう悪態をつきながら首に回していた手で届いた相手の肩甲骨辺りを握った拳で叩いて。そのまま赤い顔を隠すべく彼の体に顔を埋めたまま僅かな沈黙を挟み、それから漸く口を開くと先程の彼からの質問への答えか「…抱け。わざわざ背中に回んの面倒臭いし…そ、の…どうせなら、もうちょい抱き着いてたい…。」と、くぐもったような小さな声で囁いて。)
てめぇが俺をそうさせるんだろうが。いつもいつも無責任に誘うような事しやがって…
(久々であり相変わらずな悪態もまた愛しさ感じる要素でしかなく、相手からの反撃を受けながら誰のせいだと咎めて。彼にそんなつもりは無くても、些細な仕草や表情までもが己を煽る事を恐らく気付いていないのだろう。結局は先に惚れた方が負けなのかもしれない、そう悔しく思いながら歯を噛み締め。そんな悔しさを発散させるかのように、赤みを帯びた耳を今度は直接、軽く唇に含めば舌先で擽ってやり。そんな戯れをしている間にも再び熱を持ち始める己の体を察知すると、自制するように唇を離して。抱け、などと命令して来たかと思えば、次の瞬間にはまた可愛いらしい事を口にする相手についふっと笑みが溢れてしまい。「…了解。」緩んだ表情のまま両腕で横抱きに、所謂お姫様だっこで相手を抱えれば旧校舎へと向かって歩き出し。しかし自制をかけたとはいえ密着したこの状況で完全に欲を収めるのは困難のようで、確実に怒りの声が飛ぶだろう事を予想しながらも、膝下へとくぐらせていた腕で短めのワンピースの裾から覗く太股を軽く撫でるように触れて)
ッぅ、ひ…っ!?お、ま…仕方ないだろ、仮にも恋人、なんだ、し…。甘えたりとか…か、かわいい、とか…思われたい、し…。
(自身の主張に反論する彼に更に此方からも反論しようとした瞬間耳の一部を柔らかな唇で食まれ、それだけでも擽ったいというのにそのままぬるりとした温かい舌先で擽られてしまえばぞくぞくと何かが背筋を通り過ぎるような感覚に小さな声を漏らすと共に顔を染めるばかりで反論などままならず。彼が唇を離した瞬間はっとしたように身を引き耳を片手で覆うと恨めしげな視線を送った後すぐに居心地悪そうに目を逸らし、それから眉を寄せながら漸く出遅れた反論を口にして。今までの行動をすべて意識の下行っていた訳ではないが、口にした通りの甘えや願望を密かに抱えていた以上完璧に無意識だった、とは言えない様子で。抱き上げられてからも先程の彼の行動から警戒してか首には腕を掛けたままそれなりの距離を保って体を寄りかからせていれば、またもや意識していなかったような部分からの微かな刺激に困ったように眉を寄せると共に少しだけもじ、と体を揺らして。体勢のため下方より見上げるような形でどこか不満を訴えるような視線を投げ掛ければ「…お前だって、よくこういうことするじゃん…さ、そうって言うの?…俺だって男なんだから、こういうことされると、さ…ほら、分かるだろ?」と呟き。もやっとした曖昧な言葉ながらこれと訴えるのは太股辺りで動く彼の手のことか、煽られているのはお前だけじゃない、と暗に伝えようと言葉にしたようで。)
トピック検索 |