主 2013-06-22 18:50:00 |
通報 |
まぁな。お前が居なかったらこんなクソ面倒なもん参加なんか――…、…っ
(元々興味もなく面倒な部類の行事に参加した理由など相手が居るからの他に何もない事を伝えようとするも、相手の嬉しそうな笑顔に見惚れ言葉に詰まり。更には浴衣のはだけを直して来る相手の隠された意図など知らないものの、その然り気無い行動が無性に己の心をくすぐり一気に高ぶらせ。今直ぐ抱きすくめたくなる感情をどうにか押し殺すも緩んでしまう頬を抑えるのは困難で、顔を背けながら腕で然り気無く口元隠す事でやり過ごし。「お前に会いたい一心で来てんのに断る理由が何処にあんだよ。けど、いいのか?んな大っぴらな場で俺と一緒に居ても。」後夜祭がカップルにとっては特別なものだという事を知る由もなく、相手が未だ戸惑いがちにしている事を不思議に思いながらも、相手と過ごすのは当然だとばかりに遠慮がちな相手の額を軽く小突いてやり。後夜祭が行われる頃周囲は大分暗くはなっているのだろうが、あくまで学校行事の一貫である事に変わらないと思い、相手の立場を気遣うような言葉を掛け)
…ん。ほんとは控えた方がいいんだろうけど、さ…やっぱり、こういうのに参加して付き合ってる、ってのを確認したいっていうか…。
(軽く小突かれた額を指先で擦りながら小さく頷き答えると、こうして自分のことを気に掛け確認するように尋ねてきてくれるのは確かに有り難いのだがそれでも自分の相手への好意を発信しているかのような、何度も行きたい旨を伝えるというのはこれといったイベントに限らずどこか恥ずかしさを感じてしまい拗ねた時とはまた違うが少しだけ唇を尖らせ言葉尻も尻すぼみになってしまい。しかし今回は今までにない広い人々と関わるような学校での行事、言葉を重ねることで言い訳がましく伝えていてはきっと彼はこちらを気に掛けるばかりで結局埒があかない結果となりそうな、そんな予感を感じればどうやら腹を括ったのかぐっと奥歯を噛み締め浴衣の袖から覗く相手の手の親指に周りに気付かれないよう十分気をつけながらそっと人差し指を絡ませ指一本だけを軽く握るとほんのり桃色に染め上げた表情でじっとそちらと目を合わせ「…こ、んかい、は…その、俺が一緒にいたいと思ったから誘ってるんだよ…。さ、誘った時点で気付けよ馬鹿…。」なんて悪態混じりの言葉ではあるものの、比較的素直な言葉で"行きたい"との旨を伝えて。)
て…めぇ、この状況でそれは反則だろうが。
(学校でも恋人らしい事をしたいという願望が相手にあるらしい事は理解していたし此方としても一緒に居れるのは願ったりだが、やはり相手の立場を思うと慎重な行動は不可欠で。己なりに気遣っての言葉だったが、そんな必要はないとばかりに己の親指に指を絡ませてくる相手にドキリと心臓が跳ね。仄かに頬を染め上げながら此方を見上げる彼にどれ程駆り立てられ急激に上昇していく熱や心拍数を感じても、こんな人目につく場所では無闇に触れる事が出来ない。やり場のない衝動を必死に抑える表情は例によって眉間に皺が刻まれているものの、何処か困惑しているようにも見え。「っ、行くに決まってるだろ。お前が行きてぇ場所、片っ端から回ってやるよ。」親指に絡んだ人差し指をきゅっと握り締めながら、消化出来ない欲望を吐き出すかの如く少々自棄気味に発して)
…よかった、ありがとな。
(反則、というのは指を絡めたり等の接触のことだということはどれだけ恋愛に疎い自分でも分かるし、むしろわざとやっているのだから今の相手のような反応が返ってきてくれないと困ってしまう。たまにはこんな報復も挟んでいかなければ此方だってやられっぱなしでは腑に落ちない。彼に無駄な我慢を強いてしまったのは悪いと思うがそれでもこうして我慢していても感じ取れる相手の好意が自身には酷く心地好く、以前なら怖いとしか感じなかったであろう我慢する彼の表情も大分恋に毒されてきたのか今では何だか可愛らしく見えてしまい。何はともあれ了解の返事をもらえたことは彼が恐らく断りはしないと思っていたがそれでも嬉しくて、絡ませ合った指先を見つめながらふわりと表情を和らげると満足そうに一言呟き。用件は済んだことだしあまり何時までも彼の教室にいるのも迷惑だろうと察し、浴衣の合わせを崩さないように軽く引いて相手の上体を引き寄せるとそのまま目前に近付いた耳元に「ーー浴衣、似合ってるけどあんまり女の子に囲まれないようにしろよ。…それと、終わったら裏庭のベンチんとこで待ってる。あんま遅くなるなよ?」などと囁き掛け。それからすぐに掴んでいた浴衣を離し相手から距離を取るとにい、と嬉しげに口角を上げた表情でひらひらと手を振りながら人混みの中へと戻っていき。)
(/一先ず一旦この辺りで切らせて頂きますね、後続のレスはそちらの判断で新規場面に飛ばすかどうかお決めくださいませ。次の場面辺りではそろそろ女装云々を始めたいかな、と思いますので時間帯的には昼頃から始められたらと思っております。)
…っ!おい、つば…き――……、
(不意に近付いた距離に驚く間もなく耳元で囁かれた言葉にドクンと心臓が脈打ち。ここ数日ずっと我慢を強いられていたせいか、彼との距離や言葉に必要以上に反応してしまい、返事をする余裕さえも失っており。離れていく相手を咄嗟に呼び掛けるもその嬉しげな笑顔にきゅっと胸が締まり、続かなくなる言葉に情けなくも見送る事しか出来ずにいて。彼の姿が人込みに紛れ見えなくなっても未だ呆けたように立ち尽くしていたが、“囲まれないように”という彼の台詞から漸く浴衣を直された真の意図を汲み取って。その瞬間どうしようもなく込み上げる嬉しさにいても立ってもいられなり視線が泳ぎ。「…ッ、くそ…」まるで恋する少女のような反応を示してしまう己を受け入れる事など出来る筈がなく、自嘲の念から悔しげに吐き出しながら乱暴にかき上げた前髪をわしゃわしゃと乱し。長めに息を吐き出す事でどうにか平静を取り戻すと、早く約束の時間にならないかと逸る気持ちを抑えつつ教室内へと戻っていき)
(/上原…椿君に惚れ込みすぎて何だかぐだぐだになって来た感が否めない所ですが、取り敢えず続きを。お昼頃という事で了解です!文化祭に関しての区切りはそちらから始めて頂いた方がイメージが掴めてやり易いですね^^)
(/此方からの再スタートというのは了解したのですが、少々ご相談したいことがありましたのでレスの前に発言させて頂きました。昼頃からメイドネタをけしかけるというのは大丈夫なんですが、それをどこから開始するかというのが問題でして。一応クラスの女子が休みで目玉がいない→誰が着る?→原田に白羽の矢が当たる、という流れではありますがそれを女子が休みだという所から開始しますと暫くの間上原くんが丸っきり会話に参加出来なくなりますよね。それまでの流れをロルでの補足で宜しいのでしたら良いんですが、一応確認をと思いまして。加えて、上原くんとの遭遇に至るまでも軽く話し合わせ出来たらと。)
(/あ、そうか…なるほど。椿君が女装に至るまでの経緯を簡単にロルで説明して頂けるのでしたら、勿論それで十分です^^
遭遇の仕方は…どうしましょう。メイド姿の椿君と偶然ばったり鉢合わせてしまった方がいいか、発見したものの直ぐには近付けず隙を見計らって連れ出して話を聞く感じにするか、何かお考え等ありましたら…!)
(/了解しました、ではメイドまでの経緯につきましてはそのように対処させて頂きます。だらだらと長ったらしい説明調になるかとは思いますがお付き合い下さい。
そうですね…前者ですと一先ず原田が全力で逃げるのは確定しそうですね/←/後者でしたらその隙を見つけるまでの間にも色々とフラグが挟めそうで中々楽しそうかと。どちらかというと、程度ですが私としては後者の方が個人的に好みですかね、悶々と考えてる上原くんも見てみたい気がしますし!)
(/とんでもないです!そちらの長文を拝見するのはいつも楽しみでなりませんので、お好きな風にして下さいませ^^
では後者な方向でまいりましょうか!…となると、メイド姿にならないと言っていた筈の椿君が既に取り囲まれ、ちやほやされている所を目撃してしまう感じになりますかね?/笑)
ーーなあ、これ何時までやってりゃ良いん、ッ!…良いのかしら?私、やっぱりあまり長い時間こうしているのは辛いのだけれど…。
(教室まで押し掛け彼氏といえば良いのやら彼女といえば良いのやら、そんな関係の彼に約束と釘を差すことに成功してから教室に戻ってみれば何でも体調不良により店の目玉とする予定だった女子生徒が早々に早退してしまったことを知らされ。困っている他の女子や代わりを探そうとしだす他の生徒、それらに触発されたらしい友人たちに押し切られ気がつく頃には代役に仕立て上げられてしまった自身は現在宣伝として廊下を回っており。
此方の思いを察してか実行委員の女子生徒にだけ女装の旨を伝え対外的には代わりに無理矢理引っ張ってこられた"原田家の又従兄弟棗ちゃん"ということでクラスに迎え入れられた後、早退した彼女が着る予定だったタックの沢山寄ったレース飾りのシャツに黒いパフスリーブの半袖ミニワンピース、その上からお決まりのフリルエプロンと胸元に赤いリボンを着せられ。おまけにスカートはパニエとやらでふわっふわ、黒のニーハイソックスとメイドカチューシャに合わせ以前女装に使った茶髪のウィッグを赤いリボンで高い位置のツインテールに結い上げてしまえば自分でも気持ち悪くなるほどのメイド娘が完成しており。
かくしてそんなメイド姿で看板片手に廊下を友人たち執事を引き連れ練り歩く羽目となった訳だが、流石に上原との約束の手前引き受けて今更かと思うもののやはり少々気まずく。明確な期限を伝えられなかった以上文化祭中ずっとこの姿なんてことも想像でき、友人に素で訪ねかけるも背中から中々の強さで小突かれ言葉を直し。何時までこの姿かは分からないが一先ず先決なのは何より彼に見つからないこと、そのため笑顔を振り撒きながらも周りに気を回し常に辺りを見回すよう努め。それでもじわじわ増え始める周りの客たちに笑顔がひきつりそうになるのを堪えながら、宣伝のため歩みを進め。)
(/ですね(笑)上原くんのヤキモチ展開楽しみにしていますね!
お褒めいただけて本当に嬉しい!…のですが、本当に長ったらしくなってしまったorz取り敢えず一応幾つか行を変えてみたりとしたのですが、私の文才ではここまでしてやっと説明がなりたつ程度…申し訳ありません;;場面的に絡み辛い等ありましたらお声がけ下さいませ!)
(/本体のみで申し訳ございません!とても読みごたえのある素晴らしい文でございました。まさに上原だけでなく自分にもドストライクな衣装で、そんな椿君に興奮の余り(←)前代未聞の長文になってしまいまして…すみませんorz
明らかにレスを分けるようになってしまうのですが宜しいでしょうか…という許可を頂きに参った次第であります/←
椿君を見た反応のみにすれば何とか一度で収まるのですが、それだと心情ばかりになりそちらもお返事がしにくいと思いますので、反応+行動を取り入れてみたのですが…。もしレスを分けても宜しければ後ほど投稿させて頂きますね!)
(/勿論大丈夫ですよ、ただそうなりますと同じだけの分量の長文で返すことは此方の力量的な問題で難しくある程度簡素なお返事になってしまいそうですが;;それがもし不愉快でなければこちらとしても長めの重みのある文章を読むのは好きですし、より上原くんの思いを読み取ることが出来て嬉しいですから!こちらは長文で返していただいても全く問題はありませんよ。)
…?
(交代で昼休憩を取り終え持ち場に戻る途中、賑やかだった廊下が先程とは違ったざわつきを見せており。耳に届くのは主に男子生徒の興奮の色が混じる誉め言葉。既視感を覚え首を捻れば、本日似たような現場を目撃したばかりだという事を思い出して。校内でもアイドル的存在らしいクラスメイトの茂庭、その浴衣姿を目にした時の周囲の反応がまさにこんな感じだった。しかし今回の反響はその時を超えるもの、大抵の人間ならば興味を掻き立てられるだろう。とはいえ、人込みを掻き分けてまで話題の人物を見ようなど面倒な考えは起こらない。何より己にとって椿以上に魅力的な存在など、後にも先にも存在しないのだから。周囲の生徒達とは真逆に然程興味も示さないまま、取り囲まれるような状態でまともに先に進めていないその集団を横切る際、何と無しにちらと視線を移す。と、不意にその中の一人に一瞬にして視線が奪われてしまい。「―…っ!」その瞬間、貫かれたかのようにドクンと大きく跳ねる心臓に一瞬呼吸が止まる。己の視線を釘付けにするのはメイド姿に扮した恋人の姿。傍に居たなら直ぐに抱きすくめてしまっていただろう程に愛くるしいその姿は想像していた以上の完成度で、思考は完全に停止し、瞬きすら忘れて見惚れてしまい。その間も異常なくらいの勢いで刻み続ける鼓動に息苦しささえ覚え。彼に一目惚れした時の事を頭の片隅で思い出しながら暫し意識を奪われていたが、不意に軽く腕を引かれる感覚に現実に引き戻され。そちらに視線を向ければ見覚えのあるクラスの女子。店が混雑して来たらしく、休憩中の数人を呼びに行く途中、己の姿を発見し声を掛けたらしい。「あぁ、わかった」これから持ち場に戻るつもりではいたので了解を伝えるものの、メイド姿の彼を目撃してしまった以上気にならないわけがない。再度彼の方に視線をやれば相変わらず男子生徒に囲まれている様子。先程はうっかり見惚れてしまったが、徐々に冷静さを取り戻すと、もやもやとした感情に支配されていく)
(/続きますorz)
(――…何故アイツはメイド姿に扮し、大勢の前でその姿を晒しているのか。確実な約束をしたわけではないが、メイド服など着ないと言っていた彼を信じていたのに。やむを得ない事情があったのだろうが、だからといって直ぐに己の感情を沈められる程出来た人間ではない。先程までの甘い感情は忽ちどす黒い嫉妬へと変わっていき。“てめぇら馬鹿か、そいつは男だ”今すぐ大声で暴露してやりたい。“クソが、そいつに近付くんじゃねぇよ”邪魔な奴等を今すぐ蹴散らしてかっさらってやりたい。騒ぎ立てる連中に殺気を含んだ視線を向けつつ握る拳にぎゅっと力が入る。しかし彼の為にも此処はどうにか堪えなければない。思い通りにならない悔しさに奥歯をぎり、と噛み締めていると、戻ると返事をしたにも関わらず一向にその場を動こうとしない己に痺れを切らしたのか、「――ねえ、聞いてるの上原くん」横から再度腕を引く女子の強めの声が掛かる)
ッ…、煩ぇよ…!
(その瞬間、積み重なった苛立ちを散らすかのような怒りを帯びた声を発すると同時に、腕を引く女生徒を押し払ってしまい。小さく悲鳴のような声を発したその生徒は勢い余ってよろけ尻餅をつき、驚きと怯えの色を含んだ瞳で此方を見上げて来る。何だ何だとざわめく周囲に視線を回した後、面倒臭そうに舌打ちすると短く息を吐き出し。騒然とした現場の発端が己だという事に彼も気付いてしまっただろう。彼が楽しみにしていた文化祭で騒ぎなど起こすつもりはなかった。呆れている、もしくは裏切られたと悲しい気分になっているかもしれない。何となく彼の事を見れないままゆっくりと女生徒の前に屈むと、「…悪かった。立てるか?」先程とは一変した落ち着いた物腰で労るように声を掛けると、彼女の腕を取って立ち上がらせ。未だ動揺が隠せないのか僅かに震えながら控え目に頷く彼女と共にその場を後にして)
(/許可を頂いたので2つに分けさせて頂きました。何かもう…ウザい事この上ない文章と内容で申し訳ございませんとしか…orz
勿論そちらのお返事は短くて構いませんので!返しやすいように、またお好きな展開で進めて下さいませ!必要でしたら時間を飛ばして下さっても^^)
ッ、やべ!
(何となく気持ち悪い笑みを浮かべながらじろじろと見られることにそろそろ嫌気が差し始めた頃、自らの周りに出来た人だかりの向こう側で何やらざわつきが起こったのに気付き。そっと人の間を抜けそちらに目を向けてみればまず飛び込んだ相手の姿に思わず焦りの声と共に傍に居てもらっていた友人を盾にその背に隠れて。そうしながら恐る恐るといった様子で相手がいったい何をしているのか、そう様子を伺ったとき漸く床に座り込む女子生徒に気付き後れ馳せながらここで事態の概要を何となく把握し。此処はバレて怒られるのを覚悟で助け船を出すべきだろうとそちらに近寄っていこうとした時、彼が自身の力で解決しようと動き出したのを目にし思わず動きを固めてしまい。以前の彼であれば女子生徒など知らん顔で何処かに行ってしまっても可笑しくなかった、時間と共に成長したらしい相手の対応に本来嬉しいはずなのに何故だか妙に胸の辺りがもやもやしてきて。彼にとってこの成長はプラスになるものでありこうして成長を重ねていけばもっとクラスにだって馴染めるはず、それなのにいざそれを目にすると彼が自分だけの彼では無くなっていくことが酷く苦しく感じ。何処か悔しさの残るようなこの感情に奥歯を噛み締めながらぎゅっとエプロンの裾を握り去っていく彼の背をぼんやりと見つめていた中、気をきかせて先を急ごうと声を掛けてくれた友人に一言も発さないまま小さく頷くと相手の行き先とは反対方向へと廊下を進んでいき。)
(/時間を飛ばしてみようかとも思ったのですがヤキモチ焼きの原田が上原と女子生徒のこんな小さなやり取りにも反応してしまい…(←)一先ず場面はここで切れるようにこちらも対応させて頂きましたので、次の開始をそちらに委ねても大丈夫でしょうか?また文化祭途中でも、はたまた終了してしまった後でも飛ばす時間は特にこだわっていませんので、お好きな程度の場面からお願いします。)
(彼女が人手を求めて呼びに来ただけあって、それからか少しの休憩を取る暇もない程忙しく、次から次へと出入りする客に対応する接客係からは心なしか次第に笑顔が薄れており。裏方中心だった己もまた休む事なく黙々と動いてはいたが、その間も先程の場面やその時の感情が頭の中から消える事は無く。終了時間を間近にした頃漸く客足も遠退き、不要な物からぼちぼち片付けを始める周囲の目を盗み、やっとの事で教室を飛び出し。向かったのは言うまでもなく彼のクラス。何故メイドに扮していたのかなど、もうこの際どうでもいい。今己の脳裏を占めているのは、そんな彼の姿に魅了された連中に絡まれていないかという事のみで。言い様のない焦燥感に襲われながらやや乱暴に人込みを掻き分け、彼の教室へと急ぎ)
(/あああ嫉妬描写有難うございます…!一応終了間近にしてみて、取り敢えず椿君の教室へ駆け付ける感じにしましたが、台詞無しすみませんorz
あ、椿君の居場所は教室でなくても構いませんし、状況もまたお任せします。ただ欲を言えば…メイド服はまだ着ていて欲しいです。←)
ーーあ、の…そろそろ一般の方はお帰りになられた方が…。
(彼を目撃した後一通り宣伝で校舎内を回ってからは店の接客に戻っていたらしく相手がこちらの教室に向かっているその時も目的地である教室におり。そろそろ一般の方への帰りの呼び掛けが放送で流され始める中、どうにも中々帰りだそうとせずに教室に居座る他校の少々チャラついた柄の悪い三人組だけが一向に帰りだしそうになくて。男子は商品出しが一人二人いる程度で残りは皆片付けに回りはじめてしまったため残った女子生徒達も怯えてしまっており、気まずい雰囲気が教室に立ち込めていて。しかし何にせよこのままでは不味いと思ったのか、女子に行かせることも出来ないため僅かに強張った笑みを浮かべながらその集団へと近寄っていくと軽く会釈をしてから声を掛け。危ないとばかりに向けられる女子生徒達からの心配の視線を背にひしひしと感じながらも然り気無く水のコップを下げるべくそれを手にすれば、どうやら声を掛けたのが気に障ったのか何なのかじろじろとこちらを見ていた他校生の一人にがっと手首を掴まれ、そこからどうにも動けず思わず固まってしまい。)
(/ご希望とのことでまだまだメイド服ターンを続行してみました^^
なんといいますか、上原くんが来てくれることを分かっているからなんですが何とも終了フラグめいた他校生を配置してしまいました;;何だか少女漫画のような流れですみません、リアリティがどんどんなくなっていってしまい…orz
廊下を駆ける王子さま(←)こと上原くんの到着をお待ちしてますー!)
(辿り着いてすぐに彼の教室を覗けば、己のクラス同様閉店の雰囲気を醸し出しており。相手を探す間もなく視界に飛び込んだのは、柄の悪い連中に絡まれている恋人の姿。途端かっとなる感情を抑え、心配そうに彼を見守る女子達を掻き分けるようにしてそちらへ近付けば、彼の手首を捕える男の腕をがっと掴んで)
――…放送、聞こえませんでしたかね。そろそろお引き取り頂けませんか。
(突然の事に驚いたらしいたらしい男の隙をつき相手から手を離させると、直ぐ様庇うように己の背後へと押しやり。他校生に向けた口調自体は普段に比べたら随分丁寧、とはいえ明らかに威圧を含むものと取れ。男の腕を掴んだままの手に力を込めながら睨みつけてやれば、「てめえ…上原か」その人物が眉をしかめて低く呟く。その顔自体に見覚えが無いが、己を知っているという事はその辺で絡んだ事があるのだろう。此方に覚えが無いという事はそれ程大した事のない奴等だったのだろうが。「…だったら何だ、さっさと失せろ」掴んでいたその腕を払い言い放てば、己の言動が癪に障ったらしく罵声を浴びせながらガタリと立ち上がるその男。テーブルや椅子等を蹴り倒す暴挙に周囲の女子達の悲鳴が教室に響き渡る。次の瞬間胸ぐらに掴み掛かってくるが、此処でやり合う事の愚かさを理解している為此方から仕掛ける事はせず。胸ぐらを掴まれたまま鋭い眼差しでただ静かに目の前の相手を見据え、いざという時は何より先に背後の彼を守れるように、そのまま向こうの出方を窺っていて)
(/メイドターン続行という我儘を聞いて下さり有難うございます…!
面白そうなのでその少女漫画的な展開に乗っかってみたものの、この流れでどうやって後夜祭まで持っていこうという…/←)
ッ、う…え、はら…!
(いっそのこと一か八か言動共に強気に出てみようか、いやしかしそれでは男とバレる可能性も、などと悶々と考えていた最中救世主と言っても過言ではないほどのタイミングで現れた彼に思わず目を丸くし。一瞬今の格好のことをどう弁解すればよいか、などという小さなことが頭を過るものの未だ続く険悪な雰囲気、他校生達の罵声や乱暴な動作にそんなことはすぐ掻き消されてしまい。この一言では周りには大して分からないであろうが動揺から出たのか恐らく素の言葉を小さな声で呟きながら不安げに相手の服の背中を軽く摘まむよう掴めば、こんな場面に遭遇すること自体稀なこともあってか徐々に体を支配する恐怖に僅かに身を震わせていて。逆上した他校生が彼の胸ぐらを掴みそのまま殴りかかろうと拳を振り上げたその時、どうやら店から離れていたクラスメートの一人が先生を呼んできたのか、廊下から女子生徒の甲高い声が聞こえ。それに流石にまずいと思ったらしい他校生の面々、こんなことで停学は食らいたくなかったのか掴んでいた胸ぐらをばっと離し小物らしい"覚えてろよ"なんて捨て台詞と共に窓からベランダづたいにさっさと逃げていき。教室中がほっと息を吐かんばかりに安心した最中、ここであることに気がつく。喧嘩があると呼ばれた先生に不良と知られている彼が見つかれば助けてくれたにも関わらず相手に濡れ衣を着せてしまう。そう判断するなり相手の腕をぎゅっと掴み「先生来る、一旦逃げよう!」と一言掛けると腕をぐいと引きながら廊下に飛び出し先生が来る方向とは逆の方へと人混みを掻き分けながら急ぎ進んで。)
(/一先ずかませの不良さんたちには後退出頂き(←)後夜祭に向けて教室を脱出させていただきました!取り敢えずこのまま約束の裏庭にでも逃げようかと思うのですがいかがでしょうか?一度逃げてからならある程度自由にこの先展開しやすいですし、後夜祭にも繋げやすいかと思いまして。)
(背後の相手が服を握って来るその手から微かな震えが伝わり、早急にこの場への適切な対応が求められている事を察し。しかし事態は最悪の方向へと思わせるかのように振り上げられた拳を背後の彼を庇いながら回避しようと構えたまさにその時、廊下がバタバタと騒がしくなり。途端に捨て台詞を吐きながら立ち去る連中にほっと息をつく間もなく彼に腕を引っ張られ。状況は此方も把握出来ているようで、彼に腕を引かれるような形で人混みを掻き分けながら廊下を駆け抜け、そのまま校舎の外へと出て。先程の連中が未だその辺を彷徨いていないかどうか窺いながら、いつの間に逆になったのか相手の腕を引きながら中庭の方に逃げ込み)
――…おい椿、大丈夫か?
(緩い着こなしをしているとはいえ浴衣というものは走りにくい。辿り着いた中庭で校舎から死角になるように隠れれば、多少乱れた呼吸を整えながら着衣を簡単に直し。相手を気遣う間もなく一気に走って来てしまった事を気遣うような言葉を掛けつつ相手に振り返れば、間近で見るその姿にまたもドクンと鼓動が鳴って)
トピック検索 |