カナリア 2013-06-17 19:38:20 |
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~春斗side~
女子1「海斗様~!!私お弁当作ってきました!!」
女子2「海斗様!私は教科書持ってきました!!
転校してきたばかりなので、まだお持ちでないかと・・・。」
海人「ありがと♪みんな。俺幸せ♪」
女子一同「キャ~!!!!!海斗様のためならなんだってします!!」
俺、春斗は今超絶機嫌悪いです。
理由は上の会話を見たら分かると思うが、原因は転校生の佐々木海斗。
俺のファン半分くらい取られた。
(一応俺の方が多いけど!!)
しかも・・・
女子1「もう、この学校って最高よね!!」
女子2「ねぇ~!!エレガント王子、春斗様と・・・」
女子3「肉食系王子、海斗様・・・もう最高の組み合わせよね~!!」
ふざけんな。
前は俺の天下だったのに・・・!!
王子は俺1人で充分なんだよ。
そ・れ・に・!!
男子1「なぁ、あの海斗って奴、麗子様の元彼らしいな。」
男子2「うん・・・俺ショックすぎて具合悪い・・・。」
男子3「俺も。しかも朝のHRで麗子様と海人の間に何かすごい空気が流れたって。
噂はホントっぽいな・・・。」
麗子の元彼!?
あいつ彼氏いたのかよ。
なんであんな奴なんかと付き合ってたんだよ。
俺の方がかっこいいし、人気だって・・・
ん?
俺、なんでこんな事考えてんだよ。
麗子なんてどうでも良いじゃねぇか。
なんで・・・なんで・・・
もしかして
俺が異様に海人って奴にイラついてるのは・・・
麗子の元彼だから・・・?
それって
まるで・・・
こんなの俺じゃない。
何でこんな事になったのよ!
海人「麗子~!ここわかんねぇーよ!」
明美「うーん。オラもわかんねぇだ。」
春斗「・・・・・・。」
海人はずっとうるさいし、春斗はずっと無言。
あたし達4人で放課後に図書室で勉強中。
ーーさかのぼる事2日前ーー。
海人「麗子勉強会しよっ!教えて~♪」
麗子「む・り!」
海人「おいっ!即答かよっ!」
麗子「だってそんな時間無駄だもの。」
海人「固い事言わない!だって麗子頭超良いじゃんっ♪」
ピクッッッ!
麗子「あったり前じゃないっ♪」
あたしは前の学校で学年トップだったのよねっ!
たとえ海人でも誉められるのは悪い気はしないわっ♪
海人「そういえば春斗って知ってる?」
麗子「!?・・・知ってるわよ。」
ビックリしたわ・・・。春斗の名前が出てくるなんて。
海人「俺の友達なんだよっ!
まさに、類(イケメン)は友を呼ぶっていうのー♪」
(←勝手に友達と思い込んでるだけ)
麗子「・・・で?」
ウザイッ!!!
海人「まぁ、ソイツ学年トップらしくてさ~
誘ったからさ~麗子の友達©も呼んで楽しくやろうぜ~♪」
春斗学年トップなのね・・・なかなかじゃない。
うーん。春斗と明美もいるなら良いわよね・・・?
そ・れ・に!春斗と喋るチャンスッ♪
麗子「しょうがないわね・・・良いわよっ!」
ーー回想終了ーー。
この時までは楽しい勉強会になると思ってたの。
まさか嵐のような勉強会になるなんて思ってもみなかった・・・。
「なぁ、なぁ、春斗。ここ分かんね-!」
「・・・・・・・・・・」
「なぁ、なぁ、春斗はなんでそんなに頭良いんだ?顔も俺と同じでイケメンだし。」
「・・・・・・・・・・イラッ」
海人、見事に春斗の怒りのツボ押しまくってるわよ・・・
あたしたちは今、図書室で勉強中なんだけど・・・
「なぁ、なぁ、春斗ー♪」
「麗子ーここ分かんねぇだー!」
「・・・・・・・・・・・・」
なにこの空気!!
春斗無言だし、海人五月蠅いし、明美鈍いし!!
もう、あたしの妄想・・・じゃなくて想像では・・・・・
ーー妄想ーー
「麗子様、ここ教えてくれる?」
「しょうがないわね!ここは・・・」
「さすが、分かりやすいな。」
「い、いや、春斗ののみ込みも早いわよ。やるわね。」
「そ?じゃあさ、解けたご褒美に・・・俺の彼女に・・・・なってくれる?」
「しょっ・・・しょうがないわね!!なってあげるわ!」
ーー妄想終了ーー
な、はずだったのにー!!(←海人と明美の存在忘れすぎ
もう・・・こうなったら無理矢理春斗のところに・・・
「麗子-♪春斗が冷たいよ~!可愛そうな俺を慰めて~!!」
ガバッ!!!
「!!?」
なっ!何!?
一気にあたしの視界は海人に塞がれた。
「何抱きしめてんのよ!!!離れなさいよ!!」
「えー!いいじゃん♪あの頃みたいにラブラブしようぜ・・・」
バンッ!!
「・・・・・え?」
「いい加減にしろよ。ふざけんだったら、俺帰る。」
春斗・・・・?
「春斗!帰るって・・・どうしただ?急に・・・」
「うるさい。」
春斗はそう言い残すと、図書室を出て行った。
あたしは海人を振り払い、春斗を追いかけた。
「待ってよ!!海人にイラつくのは分かるけど・・・明美までに当たるなんて・・・
それに、海人だって悪気があった訳じゃ・・・・」
「あいつの事かばんの?」
「!!」
「はっ!やっぱ、元彼だから?」
「違っー・・・」
「俺まで巻き込むなよ。」
春斗は、冷たく、あたしにそう言って・・・
行ってしまった・・・
あたし、春斗を怒らせた?
あたしは・・・ただ・・春斗が好きで・・・
ギュッ
誰かが、あたしを抱きしめてる・・・?
なんて、優しい腕なんだろう
目をつぶると、その腕は春斗の腕に思えて・・・
あたしはこんな風に、春斗に抱きしめてもらいたくて・・・
だけど、目を開けると、そこには春斗じゃない、別の人がいる。
「海人・・・」
「・・・好きだ」
「・・・うん。ってえっ!?」
今海人なんて言った!?
一瞬何故かときめいているあたしがいる。
・・・でも思い出すのは過去・・・。
今でも思い出すたび苦しくなる。
バシッ!!!
あたしは思いっきり海人を突き放す。
海人も油断していたのか、あっさり海人の腕をとくことに成功。
「もうそんな事言ったって通用しないわよ!?」
あたしは必死に抵抗する。
しかし負けず嫌い(?)の海人も黙っていない様子。
「違ぇーよ。本気だ。」
同様した素振りは一切無くて堂々と言う。
「なっ!あんたいい加減にしなさいよ!」
「はぁ・・・。」
「・・・?何よ!」
「俺は麗子の事が好きだ。」
「!?なっ・・・。」
「俺、麗子の事愛しまくってるから。」
←ちーん。麗子固まる。
「・・・よくそんなこと言えるわねーホストでも目指してるのかしら?」
←蔓延の笑みで。
「・・・ブチッ!!!俺がせっかく言ってやってんのに」
「あら頼んで無いわよ?ホ・ス・トさん?」
「チッ。お前・・・本当に女かよ?」
「あんたこそ女の子にそんなこと言っていいの?ホストでしょー?」
「黙れ。」
「ホストくんこそ。そんなんじゃ売れないわよ?」
「なんだと!?」
「心配してあげてるのよ?」
「余計だ。てか、自分の性格直せよ。性悪女!」
「なんですって!?」
「本当の事じゃん。」
「なっ!?」
ーーーー15分後ーーーー
「ナルシスト女!」
「カッコつけ男!」
「あたしが美しいのは本当じゃないの。」
「・・・ボソッ。それがナルシストだろ。」
「あーもう!!あんたといると無駄に疲れるわ!」
いつの間にかに涙も止まって・・・
あら?
「海人はなんで追いかけて来たのよ?」
用事があったならともかく、ただあたしに喧嘩売ってるだけじゃない。
なんで・・・???
すると海人は呆れた顔して
「バカだな。」
と一言。
「なっ!「お前はいつも強がってるじゃん。」
あたしはムカついて、一言二言言ってやろうと
したのに海人にさえぎられる。
「無理すんなよ。」
海人はそれだけ言うと、あたしの頭をぐしゃぐしゃと
撫でて行ってしまった。
いつも毎朝1時間かけた髪がぐしゃぐしゃになったのも・・・
もうどうでも良かった。
嬉しいような・・・。
悲しいような・・・。
ムカつくような・・・。
複雑な気持ちでどんどん小さくなる海人をあたしはただ、見つめていた。
カナリア~やっと書くことに成功!!!
内心いつ切れるかヒヤヒヤしてたよ・・・(・0・`)ホッ・・・。
じゃあカナリアよろしく~★☆★
「おはよ-!麗子!今日も良い天気だべ!」
「・・・・・・・・・・・・ブツブツ」
「・・・?何呟いてるだ?」
「・・・いや、これじゃあ・・・・でも・・・・ブツブツ」
「麗子ーーーーーーーーー!!!」
「!!?ビックリしたー・・・何だ、明美じゃない。おはよう。」
「”何だ、明美じゃない。おはよう。”じゃないだよ!!クールに流したって無駄だ!
さっきから話しかけてんのに、何呟いてただ?」
「あ、あぁ・・・まぁ・・・うん。そうゆうことよ。」
「全然答えになってないだ・・・」
朝からこのあたしがなぜこんなにも1人ごとが多いかというと・・・
まず、春斗。
もう、王子様オーラすら見えないほどの超絶不機嫌。
そして・・・
「れ・い・こ~♪おはようっ♪」
「・・・・・・・・イラッ」
この男が原因。
何か「好き」とか急に言ってきたり、
急にケンカになったと思ったら「強がってる」とかあたしのこと分かった風に言ってきたり・・・
考えてることがよめない!!
「麗子・・・」
「なっ、何よ・・・」
ほら、また急に真剣な顔するし!
きっと何かとんでもないことを・・・
「朝のチューは?しないのー?」
ボカッ!!!
「いってー!!何で殴んだよ!!」
「うるさい!そんなのするわけないでしょ!?だいたい、何であたしがあんたなんかと・・・」
「そりゃぁ、俺が麗子の事好「わーーーー!!こんな公衆の面前で言わなくていい!!」
「チェッ-・・・」
もう!何でこんな奴転校してきたわけ!?
もう嫌!!
「・・・楽しそうじゃん。」
「・・・え?」
私とすれ違った瞬間に呟かれた言葉は、
春斗のものだった。
春斗は何かに怒ってる。
だけど・・・
「何に怒ってるのか分からないわ・・・」
だって、春斗は海人のバカ騒ぎぐらいでそんな本気で怒るわけない。
春斗は一体何におこっているの・・・?
あたしはこの時、海人が春斗を呼び出ししてるなんて知るよしもなかった・・・
ーー春斗sideーー
「きゃぁ~!春斗様おはようございますぅ♪」
「おは・・・ビクッ !」
「・・・ヒソッ。今日春斗様どうかしたのかしら?」
「凄い不機嫌だわ・・・。」
それもそのはず。
いつもの春斗とはうって変わって今日の春斗は不機嫌だ。
いつも振り撒いてるあの王子スマイルはないし、
彼を振り撒く空気はいつもと180度違う雰囲気だ。
しかし当の本人は何故自分が怒ってるのかも分からないらしい。
「ボソッ。何だよあれ・・・。」
昨日の出来事がずっと脳裏から離れない。
元恋人同士の麗子と海人。
当然俺には分からない強い絆があるわけで・・・
それに・・・
手を繋いでデートして、”キス“ したり・・・。
「なっキスなんか当たり前だろ!?なんで俺・・・「春斗様?」
「・・・えっ?」
「今日おかしいですわ。何かおありで?」
それは俺のファンの女だった。
キツいバラの・・・トイレの芳香剤のような
臭い香水の臭いが充満している。
さすがの俺もキツかったが本音は言えるはずなく
誰にも分からない様に一歩下がった。
「いや・・・何もないよ。」
俺は直ぐ様“王子様モード“に切り替える。
いつも通りに嘘の笑顔を張り付けて。
しかし、さすがと言うのか・・・
「何もないわけないじゃないですか!」
とその芳香剤女(←勝手に命名)が言う。
チッ・・・。
変なところに鋭いからめんどくせぇ。
「本当に何もないか「きゃああああ~!!!」
「・・・」
またさえぎられたし。
しかもこんなデカイ歓声って事はあいつか・・・
俺はデカイため息をついた。
そう。あいつだ。
「海人さまぁ~!」
「今日もカッコいいわぁ~」
「皆、ありがとな。」
ヤツが女子の大群にバチッとウインクすると女は一瞬で
タコみたく顔を赤くする。
最悪だ。よりによってこんな時に・・・
俺はさっさと立ち去ろうとした。・・・が。
「あ~!春斗やっと見つけたわぁ~♪」
海人の声で俺は逃げる事さえ出来なくなった。
かーん。
俺の頭の上にタライが落ちる音がした。
ー春斗Sideー
「何なんだよ、朝っぱらからこんなとこに呼び出して。」
「話があるから呼んだんだよ。」
ったく、いきなり屋上なんかに連れてきやがって・・・
しかも、いつもより真剣な表情。
ホント分かんねー、こいつ。
「あのさ、麗子のことなんだけど・・・」
「何だよ。」
「お前、麗子の事好きなの?」
「!!?」
「どうなんだよ。」
こんなこいつ初めて見た。
声色、表情が・・・・違う。
「べ、別に。何ともおもってねーよ。」
「本当か。」
「何だよ、何でそんなこと俺に聞くんだよ!」
「俺の目には、お前が麗子の事好きなようにしか見えないからだ。」
「!!」
「本当に好きなら、正面からぶつかっていけよ!!もし、お前が逃げるんなら・・・」
こいつは、本当にあの”海斗”か?
こんなに、真剣に・・・
「俺はお前に、麗子を渡さない。」
そう言うと、海人は俺を屋上へおいて、その場をあとにした。
”俺の目には、お前が麗子の事を好きなようにしか見えない”
俺は、好きなのか?あいつを。
分からない。
好きって・・・
どういう感情だっけ・・・
ーー春人sideーー
海人が屋上を出てった後、俺はその場から動けずにいた。
好き?
俺が・・・麗子を?
自分で思うだけで笑える。
だってあの麗子だぞ!?
うるさくてワガママで、ナルシストで・・・。
必死に自分に問いかける。
最初はうざかった。でも今は・・・。
明美と俺の事を自分の事みたいに、
一生懸命、取りもとうとしてくれて。
それに、麗子と海人の関係にモヤモヤして・・・
俺なりに考えた結果、・・・分からない。
だって本気の恋したことなかった。
全員俺の顔だけしか見てなくて、冷めてた。
俺意外と奥手なのか?
なんて一人考えてる事に笑える。
次第にイライラしてきて・・・
何でこの俺が麗子に悩まされなきゃいけないんだ!?
この気持ちは何なのか・・・確かめてやる。
そう思い俺は屋上を出た。
カナリア待たせてごめんね。
小説書かなくていいよ。
カナリアのとっても大事な時期だからね。
応援してる。
また…悩んだりしたら愚痴みたいなの聞くからね(^∀^*)
「ねぇ、明美、今日春斗のこと見た?」
「へ?あー、そういえば朝以来見かけてないだ。」
「そう、ありがとう。」
せっかくの明美とのランチタイムも、何だか気分が上がらない。
春斗・・・朝会ったとき何だか様子がいつもと違かった・・・
もう昼休みなのに・・・
やっぱり、あたしが何か怒らせるようなことしたのかしら・・・
まっ、まぁ、別に春斗が勝手に怒っているだけだし!
あたしが何かしたならハッキリ言えば良いじゃない!
そうよ!ハッキリしない春斗が悪いのよ!
「へー、ハッキリしない俺が悪いのか-」
「そうよ!春斗が悪・・・!!?」
「全部声にでてるだよ・・・麗子・・・」
「えっ!?あっ、春斗いつからっ・・・」
「’’まっ、まぁ、別に春斗が勝手に怒っているだけだし!’’からずっといたけど?」
「!!?」
「ちょっと来い。」
そう言うと春斗は強引にあたしの腕を引っ張った。
いつもならここで抵抗するのが麗子様なのに・・・
あたしは春斗に気迫負けし、おとなしくついて行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここなら誰もいねぇな・・・」
ぼそっと呟いた春斗の言葉の意味が理解できなかった。
わざわざ人気のない屋上に連れてきて・・・
まさか本気であたしに文句でも言いたいのかしら・・・
「ねぇ、午前の授業にも出ないで・・・どこ行ってたのよ。」
「ずっとここ(屋上)にいた。」
「?・・・こんなところで何時間も・・・?何してたの?」
「ずっとお前のこと考えてた。」
「!?」
自分でも分かる。
今、あたしはきっと顔が真っ赤になっていること。
「そんでさー、俺、気づいたんだよね。俺・・・」
心臓が飛び跳ねた。
息が上手く出来ない。
まさかーーー・・・・
「お前のこと好「ああああたしは!誰とも付き合う気ないからっ!」
え?今あたし・・・
何て言った?
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