リンリ 2013-06-15 20:30:14 |
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「・ゆ・・ずき?」
私は掠れた声で何度も繰り返す。
「・・・柚季?」
「・・・朱音。」
柚季は私の頬を大きな手で包む。
私が大好きだった優しい笑顔で。
私はすぐさまナースコールを押す。
「108号室の柚季が目を覚ましましたっ!」
「本当ですか!?すぐ向かいます!」
看護師さんも激しく驚いているのが伝わってくる。
「朱音・・・。」
柚季が私の名前を呼ぶだけで泣きそうになる。
「生きてる・・・?」
「・・・俺生きてるよな?」
柚季は何度も私の顔を見て確認する。
「いっ・・・生きてるよ。」
柚季は今生きてる。
私達は二人強く抱き合った。
何も言わずただ同じ時を過ごした。
夢じゃない。
生きてる。
私はまた涙を流した。
でも今までとは違う。
柚季が目を覚ましてくれて喜んだ涙。
私達にはもうわずかな時間しか残されていない。
嬉しいのと、時間が減っていくのを身で痛いほど感じるんだ。
私達に残された時はあまりにも短くて。
でも、柚季が生きてるだけでいい。
これ以上の望みなんかない。
ただ一緒にいたい。それだけなんだ。
残された時はわずかなら、後悔しないように
一分一秒大切に、笑顔で過ごしたい。
ーーガラッ。
「柚季きたよー?」
私は学校から急いで病院に来た。
「朱音。」
ニコッと優しく微笑んでくれる柚季。
こんな些細なことでも愛しく感じる。
「あのね、柚季が好きだった購買のレモンシュカッシュ持ってきたんだ!」
私はそう言いながらゴソゴソとビミール袋をあさる。
「マジで?ありがとうな!」
「いいよ全然。はいどーぞっ!」
私は小さめのペットボドルを渡す。
早速柚季がフタを開けた。
ーーーブシュァ!!!
「・・・わっ!柚季大丈夫!?」
「・・・うわっ冷たぇ~!」
そして無言で睨み付けてくる柚季さん。
あはは・・・。
「ごめん・・・。来る時走ってきたから振っちゃったかも?」
「嫌。許してやらない。」
えっ!そんなどうすればいいの~?
私一人黙々と考えていると・・・。
柚季があり得ない事を口にする。
「朱音からキスして。」
「なっ!?嫌だよ。恥ずかしいっ!」
無理無理無理~!!!
恥ずかし過ぎて死んじゃうよっ!
私は精一杯否定しても
「いいじゃん?」
って!
私が立ってて柚季がベッドに座ってるから
柚季が私を見ると自然と上目使いになる。
その柚季の顔が可愛い。
・・・そんな風に言われたら何も言えなくなるじゃん。
チュッ。
一瞬の軽いキス。
でも私は顔から火が出そう・・・。
「良くできました。」
柚季がそう言うと
「・・・っえっ!?」
優しいキスを何度も繰り返す。
病院だしいつ誰が来るのかも分からないから
いつもなら「ダメ。」って言うけど・・・。
今はただ、柚季の事しか考えたくない。
離れたくない。
もっとしたい。
キス出来て嬉しいはずなのに・・・。
なんで悲しくなるんだろう。
なんで涙が溢れそうになるんだろう・・・。
私は柚季にバレないように必死に涙をこらえるので精一杯だった。
7.命の光のカウントダウン
あれから余命から3日過ぎた今、柚季は生きてる。
嬉しいのと同時に、いついなくなるのか心配でたまらない。
柚季との時間を過ごすたび、いつまで2人で笑いあえるんだろう。
そう思う。
でも、私達は残されたわずかな時間を一緒に出来るだけ過ごした。
ーーそんなあの日ーー
いつも通り学校帰りに病院で柚季と話してた時ーー。
「・・・ゴホッ!はあっ・・・」
柚季が急に咳き込む。
私はすぐにナースコールを押す。
「柚季大丈夫!?」
「ぐぅっ・・・はぁはぁっ」
止まるどころか柚季は更に容態が悪くなる。
その後すぐ医者が来て、何故か内密な検索も急きょ行われた。
いやな予感がした。
ーー命の光が消えるカウントダウンが始まるーー
ーー朱音sideーー(2年後)
ポツポツ・・・
「雨だ・・・」
私一人呟く。
・・・柚季が事故に会った時もこんな天気だった・・・。
私は・・・今までの2年間、柚季を忘れた時はなかった。
柚季が隣に居なくなってもう2年がたった。
2年間たったのに柚季が隣に居ない事が未だに寂しい。
柚季が居なくなって私の心の時は止まってしまった。
愛といても・・・この2年間心から笑う事は無かった。
でも心配はさせたくなくて。
無理矢理笑顔を張り付けている。
笑え。
・・・笑え。
笑わないと・・・。
いつもそう自分にいい続けて・・・
“嘘„の笑顔が上手くなってしまった。
高校2年だった私は今ではなんとか社会人だ。
お金もなく、勉強も決して得意じゃなく、私は近くのスーパーの店員という職についた。
仕事して、ご飯食べて、なんとなく時間を過ごして、寝て・・・
そんな毎日。
無理だって分かってる。
だけど・・・なんでかな?
今日は七夕だから?
まだ・・・・・・
柚季に会いたいって思うのは。
分かってるのに・・・。
私は最後の・・・柚季の事を思い出していた。
ーー朱音sideーー過去(2年前)
信じたくなかった。
ずっと一緒に居たかった。
隣で笑って居たかった・・・。
優しくて・・・大好きだった柚季はあのまま・・・死んでしまった。
ーーよみがえる一生忘れられないあの時ーー
ーーピーッ。ーピーッーー。
頭に響くうるさい機械音にお医者や看護師、
そして柚季と私の両親と、唐馬に愛・・・これが最後だって判断した医者が身内を呼んでくれ。と言った。
みんな泣き叫んでいる。
みんなの思いも虚しく、柚季は苦しみながら静かに息を引き取った。
そっと触れた柚季の頬はまだ温かくて。
まだ・・・生きているようだ。
眠っているように穏やかな綺麗な顔をして、この世から居なくなった。
私には目の前で愛する人が死んで。
絶望的で・・・。
・・・目の前が真っ暗になった。
リンリさん!!
ただ今号泣中ですよぉ。゜。><。゜。
こーゆーの超好きですっ!!
私も書きたいな~と思うんですが、長続きするか心配で…w
でも、リンリさんが書いてくださるのをとても楽しみにしています!!
これからも頑張ってください☆ミ
それから、タメでもいいですか?
長文すみません><
ハルさん>>
今私感動しております(>へ<`„)ウウッ・・。
そんな事言ってもらえるなんて嬉し過ぎます!
こんな小説誉めてくれるなんて・・・
書いて下さい><
ハルさん書いたら私絶対×2コメします!
私、この小説途中で行き詰まってて・・・
でもハルさんのおかげで元気でました!
嬉しいので今日書こうと思います!
単純なもので・・・///
Σそっ、そんなタメは大歓迎ですよ~(>v<)ノ
ありがとうございましたm(_ _)m
「ヒック・・・なっなんでぇ!?イヤッ柚季くん!」
「柚季ッ・・・嘘だろ?なぁっ!」
「うっ。そんなっ・・・。」
冷たくなった柚季の周りには人が溢れかえっている。
安らかな綺麗な顔には鮮やかな花や、柚季がいつも身につけていた
腕時計や、大好きだったレモンシュカッシュが並べられていた。
そう、今は柚季の葬式だ。
学校に柚季の事が伝わると男女関係なく柚季の死を悲しんだ。
かっこよくて、学校で有名だった柚季に女子は泣き叫んでる子もいる。
唐馬や愛、柚季の両親、学校の教師・・・みんな泣いている。
何故か私は泣けなかった。
柚季が死んだ事を認めたくなかったのかもしれない。
葬式、私はただぼんやりと遺影を眺め入っていた。
遺影は私といた時の写真。
目を細めて、優しい笑顔の柚季。
初デートの日に記念に撮ったものだった。
まさか遺影に使われるとは思わなかったけど・・・。
ガラガラ・・・・・・・。
焼かれて骨になった柚季は驚くほど小さくなっていた。
大好きな・・・柚季は骨だけになった。
震える手で、なんとか箸で骨をつまんだ。
ああ・・・もう居ない。
大好きだった柚季は。
「朱音。」
「好きだ。」
「朱音からキスして。」
もう・・・抱き締めてもらえないなんて。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい・・・。
殺してしまったのはきっと私だ。
大好きだった貴方を・・・
この手で・・・殺した。
リンリ⇒
もお!!こんな小説とか言わないでっ!!
わたくしはファンでございますよ!!www
あと、タメおkありがとね^^ リンリもタメね>∀<
うん!小説、書きたいストーリー決まったら書くことにする^^
物凄く下手だと思うから、先輩、ご指摘お願いしますw
また行き詰まったらすぐ応援に来るからっ☆ミ
リンリファイト~~~~~~♪♪
ハルありがとう~(>∀<)ノ
もうすぐこの話終わりまーすっ!
ハル小説書く!?
分かった!楽しみに待ってまーす^^
本当嬉しすぎ~>v<
柚季が居なくなって、もう一ヶ月がたった。
早いような長いような一ヶ月。
なにをしていたのかも分からない。
柚季が亡くなって悲しんでいても、
変わらず時は流れていくもので。
どんなに願っても時が止まる事はない。
つまり柚季が“過去の人“や“思い出“になる。
信じたくない。
今でも柚季が死んだなんて信じれない。
学校にはきちんと行ってる。
両親に心配かけたくないし、言い合いなんてめんどくさいから。
ただそれだけ。
柚季の席には毎日花が添えなれている。
皆最初は悲しんでるけど徐々にいつもの様に戻っていった。
ずっとっていうのも可笑しいけど…
ただ、なんだか柚季が皆の記憶から消えていくみたいで…嫌。
一人で登校するのにも慣れてきた。
でも…隣にあった温もりを忘れられない。
きっと…ずっと忘れられない。
学校につくと自分の席に着いて空を見た。
柚季…今何やってる?
元気?
友達出来た?
天国は…綺麗?
キーンコーンカーンコーン…
「お前らー席に着け!!!」
そして…また長い一日が始まる。
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