リンリ 2013-06-06 22:07:04 |
通報 |
[*プロローグ*]
笑顔が一番。
それが、私のモットーであり、
私達、探偵団のモットーでもある。
1人でも、悲しみから笑顔へと変えてあげたい。
そんな思いから、私達探偵団が今日も
活動している。
私達の中学は異常なんだ。
いじめや、体罰、暴力、万引き、性暴力なんか
当たり前のようなこと。
学校は、学校の評価が悪くならないよ
うに
・・・そんなことしか考えてない。
この学校の教師は、
汚い事を隠して、自分を守る為なら、
どんな事だってするんだ。
そんなのは嫌だ。
私は・・・絶対そんな大人にならない。
『今日も頑張りますか・・・。』
1人呟いて、仲間へのもとへ急ぐ。
きっとこうしている間にも、
悲しんで
苦しんで、
泣いている人がいるからーーーー。
『おはよー!』
探偵団の朝は早い。
いつも5時には来てる。
教室のドアを勢いよく開ける。
ここは、私達探偵団しか入ることの
出来ない特別な場所。
ドアには、『南中学生探偵団』
と書かれた紙が張り付けてある。
ここは南中学生探偵団部の部室。
『あっ!菜奈果おはょぅ~♪』
テンション高めのコイツは、
秋原 音葉。
イマドキの女の子っていう感じ。
化粧とか、アクセサリーとか 着けてきて、
髪も茶色に染めてるから、
いっつも怒られている。
普段はバカでアホだけど、
本気になると・・・
ヤンキーみたいになるんだ。
『あれ?今日みんなまだ来てないの?』
いつもならこの時間にみんな居るのに。
『う~ん。みんななんか職員室に忍び込むって
言ってどっか行っちゃったよ~?』
『はっ!?』
あいつら~!!
いつも私に言えって言ってんのに~!!
っていうか、音葉、何『行っちゃったよ~?』だぁ!
お前もお前だよ!!
はぁ~・・・。
戻ってきたら文句言ってやる~!!
私は一生あいつらに振り回される気がする・・・。
『はぁ・・・。』
と小さくため息をついた。
しばらくすると・・・。
ガラッ!
と、乱暴にドアが開く。
それと同時に・・・。
『あっ!お疲れ~♪』
『・・・おい。音葉。お疲れ~♪
じゃねーだろ!』
・・・あいつらが来た。
『菜奈果おはよう。』
1人目。
堀川 望(作戦&コンピュータ担当)
クールで、秀才。(学年で1~3位。)
落ち着いてて頼りがいがあるんだ。
女子から『ミステリアスで素敵!』ってモテてる。
この中で唯一年上で、今は中3。
あとの4人は1年なんだ。
だからと言って、
探偵団には上下関係なんかなくて、
みんな何だかんだ言って仲が良い。
『ヤッホー★侵入成功だったぜ!』
2人目。
二ノ宮 優太(戦闘&演技担当)
空気が読めないうるさいバカ。
可愛い容姿とは裏腹に、
腹黒くて、人を騙すのが上手い。
『小さくて可愛い』って女子から
人気らしいです。
『菜奈果。お前また遅い。ふざけんじゃねーよ。』
・・・3人目。(←怒りで震えてる。)
堀川 光生(戦闘&追跡担当)
生意気で、本当×100ウザイ。
・・・でも、3人ともずば抜けたかっこよさだけど、
光生は一番カッコいい。
(↑調子乗るから絶対本人に言わないけど!)
・・・ちなみに、望の弟。
こんなに兄弟で性格全然違うものなの!?
優しい望。
↑
ウザイ光生。
まぁ・・・。それは置いといて。
言ってなかったけど、
音葉が、(指示担当)で、
私が(戦闘&追跡担当)なんだ。
音葉はあんなんだけど、仕事は出来るんだ。
(↑充分凶暴だから、戦闘でも良いんだけど『めんどくさい』
っていう本人の要望で・・・。)
私は5歳から、武道習ってるし。
まぁ、以上5名。
南中学生探偵団のメンバーでした。
『・・・で?何で職員室に忍び込んだりしたの?』
フツーだったら言うでしょ!?
仲間なのにぃ~!!
『別に言わなくても良いだろ・・・。』
と呟く光生。
聞いちゃったよ私は!
聞いてしまったよ!?
ん!?
今コイツなんつった!?
『・・・光生は黙っててよ!』
あんたなんかに聞いてないし!!
と、ギャーギャーわめいていると・・・。
『・・・ケンカするなよ。』
と、落ち着いた様子で止めに入る望。
いっつもケンカを止めてくれるのは望だけなんだ。
だって・・・。
音葉は『うるさいっ!イチャイチャは
外でやってこーーーーーい!!』
・・・って言ってくるし。
優太は『俺も混ぜろぃ~♪』って・・。
(↑特に優太は問題外。)
って!
こんなやつとケンカしてる場合じゃないっつーの!!
『・・・なんでなの?の・ぞ・む!』
わざと望の部分を強調して言う。
・・・だって、まともな人って望しかここに居ないもん!
『うーんとね~!』
やっと話してくれ・・・た。
っておいっ!!
優太に聞いてないよ!?
・・・もうめんどくさいからいっか♪
『・・・俺のゲーム多田に没収されたから取りに行った♪』
『・・・案外早く見つかったよな。』
『ラッキーだったな。』
・・・良かったねっ・・・って!
ゲームかよ!
多田って言うのは熱血オヤジって言われてる先生。
・・・っていうか望も何言ってるの!?
いい人過ぎる!!
泣けてくるじゃないか!
『・・・キモいぞ。菜奈果。』
・・・うるさい!光生はもう喋んなぁ~!
口にガムテープでも張りたい!!
・・・が悪い人になりなくない。
だからせめてと思いっきり睨んでやった私なのだった・・・。
ーーーー放課後ーーーー。
『あっ!今絶対ズルした!』
『してないしー俺の実力だろ。』
『うるさいっ!!』
持参したゲームで盛り上がってる光生と優太。
こいつら当たり前みたいにゲームしてるし!
一応部活なはず!
・・・なのにぃ~。
はぁぁ。
ダメだこいつら。
全く聞こえてない風にしている
あ~・・・。イライラMaxだわ!
望は、副生徒会長だから
今は話し合いで居ないんだ。
・・・だから今マトモなやつが居ないんだ。
もう慣れたのもむなしいけどね!
・・・今日は依頼無いし、見回りでも行こうかな?
こいつらといたら・・・なんて無理。
音葉は、気持ち良さそうにお昼寝中。
はいはい。
もういつもの事だから、慣れましたよーだ!
もういい!1人でいった方が早いし平和!
そう決意して、ドアに手をかける。
すると・・・。
ガラッッッ
へ?まだ開けてないのに?
見るとそこには綺麗な女の子が
悲しげにうつむいて立っていた。
りんさんありがとうございますね!
個人でも書いてるんで、
暇だったら、見ていって下さいね(^∀^)
私なんかのつまんないと思いますが・・・。
恋愛小説\(・ω・)/ です!
肩までのサラサラの茶色の髪。
目はくっきり二重で、
鼻は小さくて、口はさくらんぼ色。
手足も長くて、モデルみたい!
いわいる美少女。
『あのすいません・・・。』
遠慮がちに言う女の子。
もしかして・・・。
『依頼ですか?』
『はい・・・。』
やっぱりぃ~♪
『任せてください!私が解決してみせま・・・。』
ドカッッッ!
ぐえっ!
『任せてよ!俺らが助けるからさ!』
『安心してくださいね?絶対解決してみせます!』
こっこいつら~!!!
外見だけは良いんだから~!
ってか、私一応女なのに!
思いっきり突き飛ばされた上に、
扱い雑じゃないか!
音葉・・・。
こんなバカデカイ音がしたら普通起きるでしょ!
『・・・うーん。むにゃむにゃ・・・。
モンブランと、ショートケーキと、アイス~♪』
って!ノンキ過ぎんのよ!
『依頼の内容はーーーー。』
ポツリとその子が話しだすと、
こいつらは静かになる。
依頼だし、当たり前だけど、なんかムカつく・・・。
ーーーーその内容とはーーーー。
ーーーー歩実ーーーー。
私は、幼稚園からの大切な親友がいる。
松井 玲那
内気なあたしに『一緒に遊ぼうよ!』
って言ってくれた初めての友達。
明るくて、元気で、皆のリーダー的存在だった。
小学校に入ってもずっと仲良しだった。
ケンカもしたけど、私の一番の友達だった。
絶対この仲は一生続くと思ってた。
・・・だけど・・・・。
今年の春。
私と玲実は南中の1年生になった。
『同じクラスになれたね!』
『良かった~!』
内気なあたしは、玲実と同じクラスになれて本当に嬉しかった。
玲実も心から喜んでいた。
なのに・・・。
『また松井 玲実は欠席か?』
教卓で担任の先生が気難しい顔をして言った。
そう。ここのとこ1週間玲実は学校に来ていない。
家に行っても誰も居ない。
先生が玲実のお母さんに電話をしても出ないらしい。
玲実のおかげで、何とか友達ができたけど、
玲実の居ない学校生活はなんだかつまんなくて。
お互いケータイもって居ないし、どうすることも出来ない。
玲実の家は私達が小学3年生の時に離婚して、
今は、玲実と玲実のお母さんと2人暮らし。
だから、経済的にも難しいらしいんだ。
・・・でも、私はじっとしてられなくて、手当たりしだい探した。
学校近くの駅や、コンビニ、公園など。
色々探したけど見つからず。
探し始めて1ヵ月がたった時の事。
さすがにちょっと諦めてた。
・・・でもやっと玲実を見つけることが出来た。
ーーーー部活帰りーーーー。
急に雨がふり始めて、天気予報では晴れだったから、
傘なんかもちろん持って居なかった。
私は、近くのショッピングモールへ雨宿りすることにした。
あてもなく歩いていると・・・。
『あっ・・・。』
そこは、玲実と一緒に来たことのある
アクセサリーショップだった。
リボンのついた水玉のシュシュ。
私がピンクで、玲実は青色。
中学は校則が厳しくて、つけれないけど、
私はカバンの中にいっつも忍ばせていた。
私と玲実の好みは真反対で、
お揃いの物なんか絶対持てないだろうな・・・って思ってた。
だから、すっごく嬉しかった。
そんなことを思っていると悲しくなってきた。
・・・玲実はどうしてるんだろ。
前は、何でも話してくれたのに。
『きゃははっ!』
『マジで~!?超ウケる~!!』
私より大人っぽい髪を金色に染めた
ギャルの女の子逹数人がこっちへ来る。
・・・なんか苦手だな。
そう思い、その場を離れようとした。
・・・その時。
『玲実それ本当ぉ~?』
え!?
玲実って言った!?
勢い良く振り向くとそこには
髪を黒髪から金髪にして、ギャルになった玲実がいた。
私は驚きで声がでない。
玲実は、優等生で、真面目だったのに。
・・・ずっと来なかったのもこのせい?
私はその場から動けずにいると玲実と目が合う。
玲実は一瞬目を見開いて驚いたけど、
すぐに目をそらして、他の子逹と行ってしまった。
『何で・・?』
私達の仲ってそんなものだったの?
私は1人呟き、気づくと涙を流していたーーーー。
ーーーー菜奈果ーーーー。
『ーーーという事なんです。』
話終わったその子は涙をぽろぽろと流していた。
話によると・・・。
ずっと仲の良かった玲実ちゃんが学校に来なくなった。
不思議に思ったこの子は探して、
なんとか玲実ちゃんを探し当てた。
しかし、真面目だった玲実ちゃんは
金髪で、ギャルになっていたという事だった。
音葉もいつの間にかに起きて、
珍しくこいつらも真剣&静かだ。
『・・・っ先生に言っても何にもしてくれないんです。』
その子はそう言うと、さらに泣き出す。
幼い頃からずっと一緒にいた友達が荒れてるなんて
私にはわからないけど、相当なショックだと思う。
それに、ここの学校の教師は全員心がないのだからーーーーーーーー。
私なんてとっくに先生なんて頼らないと決めている。
信じれないんだ。
大人がこんなんだから、子供が悪くなるんだ。
『えっと・・・名前は?』
『グスッ・・・えっと川野 歩実です。』
私達はニッと笑って顔を見あわせる。
『歩実ちゃん任せて下さい!』
『私達!』『俺達!』
『南中探偵団が絶対解決します!』
ーーーーこうして私達探偵団の玲実ちゃん探しが始まったーーーー。
ーーーー数日後ーーーー。
『うわぁ~・・・!!』
『手がかり無しかよ・・・。』
『こりゃ大変だな。』
『もう~!なんなのよぉ~!』
『本当厄介だな!』
そう、あれから、玲実ちゃんを探しているのに、玲実ちゃんの“れ“文字も感じられない。
同級生の1年生の子に聞いたら、
ギャルになった玲実ちゃんを見たことあるって言う子が結構いた。
歩実ちゃんの時のように、夕方の時や、夜など目撃時刻は様々だ。
・・・でも、歩実ちゃんが玲実ちゃんが会ってから、目撃情報がパタリと無くなった。
多分、玲実ちゃんは優等生だったみたいだし、
これからの事を考えて警戒しているんだ。
歩実ちゃんに玲実ちゃんの家を教えてもらって私と光生が張り込んでるけど、
誰も家に出入りしていないようなんだ。
きっと、玲実ちゃんの家は、母子家庭だし、
その事が関係あると私達は推理したけど、
玲実ちゃんの居場所が特定出来ない限りどうしようも出来ないんだ。
さすがの私達探偵団もお手上げってわけ。
・・・でもなんとかしなきゃ。
んな時に・・・。
『あ~っ!音葉、出掛けてくる~♪』
はっ!?
『こんな時に音葉なにいってんのよ!?』
絶対阻止!!!
『ごめんね・・・ダーリンが待ってるんだぁ~!』
『・・・。』
ダーリン?
『じゃあいってくるねぇ~!バイバーイ♪』
私がポカーンとしてるうちに、音葉は素早く逃げる。
・・・そう言えば、1週間前に5歳年上の彼氏出来たって言ってたわ。
てか、音葉私の扱い上手くなってるし。
こういうところは頭良いんだよね・・・。
結局逃げられたし!!
『ドンマ~イ!な・な・か?』
『まぁ、いつものことだしなー!』
光生達それ、なぐさめてないから~!
ドイツもこいつもムカつく~!
『菜奈果落ち着けって。な?』
・・・ごめんね!望!
今ムカつき過ぎて何も耳に入らないから!
あいつら・・・後でしめたろか!
トピック検索 |