弟×兄 (BL

そ…そんなことないよ?……多分(苦笑しながら首を傾げ､最後にﾎﾞｿｯと付け足して
お腹に入れば何でもいいんだよ(にこっと笑えばﾃﾞｻﾞｰﾄを取りに行くために立ち上がって

案外俺の方があんたの事知ってたりしてな。(意味深な台詞を向けながら口角上げ。デザートを取りに立つ相手の言い分を呆れ半分に聞けば「じゃ先に風呂貰うぜ」声を掛けリビングを出ていき)

あ、そうかも…(肩を竦めながらふふっと笑って、「うん｡いってらっしゃい」と顔を向けて にこっとして

翠斗ー、シャンプーねぇんだけど。(暫くするとバスルームの扉が開き、シャワー音と共に中から呼び掛ける声がリビングに届き)

あ､そうだった…(声が聞こえてそう呟くと､「ちょっと待っててー」と声を掛けると買ったのにﾘﾋﾞﾝｸﾞに置きっぱなしにしてたｼｬﾝﾌﾟｰを持ってﾊﾟﾀﾊﾟﾀと風呂場に行き

あーサンキュ。(扉を開放したままシャワーを浴びており、相手がやって来ると受け取ろうと片手を差し出し)

うあっ…(開けっぱなしだとは思わず､つい一歩後ずさって横を向くと､ｼｬﾝﾌﾟｰをそちらに投げようとし

あ、投げんの？準備しておかなかったんだからきちんと手渡しすんのが筋じゃね？(シャンプーを投げようとする相手を咎めるような口調を向けると、何か企んでいそうな笑みを浮かべながら近くに来るように促し)

…ぅ､…(それはそうなんだけど…と心の中で葛藤しながら眉を顰め､自分に非があったこと認め渋々そちらを見ないようにしながら手を極力伸ばして渡そうとし

ほら早くしろよ。(そう急かせば必死に手を伸ばす相手から肝心のシャンプーは受け取ろうとせず手首を掴み。その瞬間ﾆﾔﾘと笑んだかと思うとシャワーを浴びている己の方にグイと力任せに引き寄せて)

へ、わ!!?(手首を掴まれ顔を見るとイヤな予感がするも既に遅く引き寄せられ驚き､「なにしてんの!?」と慌てて離れようとして

あーあ…びしょ濡れだな翠斗。(離れようとする相手を離すまいと今度は両手で抱き寄せては、わざとらしい口調で確信犯的な笑みを見せ)

そっ…れは直輝が!(びしょ濡れだな､と言われれば思わずｷｯと睨んで、両手で抱き寄せられてることに気がつけば「～っ」と顔を赤くしてｸﾞｲｸﾞｲ相手の胸元を腕で押して離れようともがき

俺が何だよ？(相手がもがこうとも離す気配はなく、間近でｸｽﾘと笑みを浮かべたかと思うと不意に奪うように唇を重ね)

んッ!?(文句を言おうとそちらを見たところで不意に唇を重ねなれると目を見開いて時が止まったような気分になり、「これは嫌がらせなのか…?」と思うと胸が苦しくなるも相手の胸元をﾄﾞﾝ､と叩いて

……、(胸元を叩かれ一度は唇を離すも、ほんの僅かな時間見つめただけで再び唇を重ねにいき。シャワーに手を伸ばしお湯を止めながら舌先で唇を舐め軽く吸えば、小さなリップ音がバスルームに響いて)

っ…､!?(一度離れたときに息を吸うもすぐに重ねなれ目をぎゅっと瞑り､無意識のうちに肩に力が入っていて/ｷｽに慣れてなく音が響く度に恥ずかしくてﾋﾞｸﾋﾞｸしながら苦しくなってきて

…翠斗、力みすぎ。もーちょい力抜けよ。(口付けの途中、無意識なのか相手に力が入っている事に気付くと濡れてはり付いた相手の前髪をかき上げてやりながらふっと笑みを溢し)

そんなこと…言われたって…(どこが呆然としながら口に手をあて俯いて「無理だよ…」と呟きながら首を弱々横にしく振って

無理？俺とこういう事すんのが？(俯く相手をじっと見詰めながら首を傾げ表情を覗き見ようとし)