弟×兄 (BL

俺も知らない､直輝の話してただけだし｡(そう言うとその時の事を思い出してﾑｽｯとし｡「嫉妬…?何に?」と大人しくその態勢でいると､疑問だらけに首を傾げて

は、そういう事か。上等じゃん。(相手の話を聞いて察したのか鼻で笑うと何やら挑戦的な発言をしつつ口角を上げ)
…何処まで鈍いんだよあんた。(相手らしいとはいえ思わずはぁ、と溜め息を溢しながら「あんたの親友に嫉妬してんの、あんたと仲いいから」緩く抱いたまま耳元に唇を寄せ囁いて)

えｯ、何が?(何だか少し苛ついてそうな相手にｷｮﾄﾝとして相手を見つめ)
ひ､!…仲良いって…別に普通だよ?(耳が弱く､囁かれればﾋﾞｸｯとして、恐る恐るといった感じで小首を傾げて

そいつあんたに気があんだよ。(恐らく何もわかっていなそうな相手に可能性として考えられる事を告げ)
仲いいだろ、ずっと続いてんだから。俺の知らないあんたも沢山知ってるだろうしな。(耳への刺激に反応を見せる相手に悪戯心を煽られ。そこへ嫉妬も相まって緩く抱いていた相手に重心をかけるとそのまま後ろに押し倒そうとし)

…は?(ｷｮﾄﾝ､と目を丸くして首をかしげ､「まさか｡」と苦笑して)
それはまぁ…そうかもだけど…へ､ぁ?(否定するところがなかったので頷くと､力が抜けていたので重力をかけられると間抜けな声を出して驚き

もしそのまさかだったらどうする？(きょとんとする相手に半分真顔で問い詰めて)
逆にそいつが知らないあんたを俺は知ってるけどな。(そのまま構わず重心を掛ければ丁度ソファーの肘掛けに相手の頭が来るような体勢になり。意味深な笑みを浮かべながら顔を近付けたかと思うと「…例えばあんたの弱いとことか」耳元を擽るように息を吹き掛け)

……困る｡(視線を逸らすと考えてみて､眉を下げてそう呟き)
え……､ひぅｯ…(丁寧にだが押し倒されてﾎﾟｶﾝとするも､耳息を掛けられると現実に戻ってﾋﾞｸｯと体を揺らし、「あ､の…近いよ､」と赤くなった顔を隠すように横を向いて

へぇ…困んの？嬉しかったりしねぇのかよ。(意外そうな反応を示すも相手の返事に何処か嬉しげに口角を上げながら追及し)
俺さ、こうやってあんたからかってるだけで今までは満足だったんだけど。…今、少し焦ってるわけよ。(近いと訴えながら顔を逸らす相手の頬に手を添え此方に向けさせれば、顔の輪郭をなぞるように頬から顎にかけて指先を滑らせつつ心の内を暴露し始め)

嬉しい?…ん～､俺はあいつのこと友達だとしか思ってないから…ちゃんと好きだけどね?(考えながらそう呟くと､弁解するように付け足しては少し笑って)
っ……焦り､?(頬に手を添えられると驚き､”やっぱからかわれてたんだ…“と思いつつも小首を傾げて相手を見てはﾄﾞｷﾄﾞｷしすぎて体に力が入っていて

最後の一言は要らねぇから。(友達だという言葉を信じ安堵するが、付け加えられた言葉には若干不機嫌そうに眉を寄せ)
…そ。今は親友とはいえ押されたら靡くんじゃねーかってさ。あんた押しに弱そうだし。(触れている部分から相手の緊張を感じると顎を掬い、そのまま親指で唇をなぞりつつ首を傾げ見据え)

ぅえ?だって嫌いだったら一緒にいないし…?(不機嫌そうになった相手に困惑しながら小首を傾げて)
な､靡かないよ!(心外だ､という風に眉を顰めてはﾑｽｯとした表情になり､「…さっきも言ったけど…俺男だよ?…」と女性にするような事をされると不安げに見つめながら小首を傾げ

…まぁいいや。(相手の気持ちに関しては今のところは問題無さそうだと把握すれば一旦折れることにし)
ほんとかよ。じゃあ相手が俺だったら？(信じがたいのか疑いの眼差しを向けていたが、ふと対象を己に変えてみて。不安げな表情浮かべる相手にふっと笑みかけると「だから知ってるって。したいからしてんの。…不愉快？」相手の言い分も聞き入れるつもりなのか問いかけ)

相手が直輝…?(考えるように首を傾げると暫く無言になり､「…幸せだね｡」と考えているうちに直輝の恋人は,という考えになっていて微笑んで言い)
不愉快､…じゃない…から困る｡(ﾌｲ､と横を向いて顔をそらすとﾎﾞｿｯと呟いて眉を下げ

幸せだねって…。あんた意味理解してんの？俺とあんたの話をしてんだけど。(相手の答えを真に受けたのか一瞬ﾄﾞｷﾘとするが相手の事だから大方勘違いしたのだろうという考えに至れば小さく溜め息を溢しながら確認し)
それって俺を意識してるって事じゃね？(不愉快ではないと顔を逸らす相手の困ったような横顔を見詰めながらｸｽﾘと笑みを浮かべ)

…俺と直輝…｡想像出来ないんだよ…直輝はかっこいいし､俺とは不釣り合いだよ(横を向いたままﾎﾞｿﾎﾞｿと言い､「意識したところで…」と呟くとﾓｿﾞﾓｿﾞと動いて丸くなり

想像なんか要らねぇだろ、以外となるようになるもんじゃねぇの？俺はあんたを他の奴に取られんのがすげー嫌なわけ。取りあえずそれだけ覚えといて。(相手の性格上その戸惑いが理解出来ないわけではないが、己との考え方の違いについ溜め息が溢れてしまい。伝えるべき事だけ伝えると相手から漸く体を離し「じゃ寝るか」と頭を軽くぽんとやればソファーから立ち上がり)

…………うん､?(相手の言葉をﾎﾟｶﾝとしながら聞き､戸惑いながら頷くも苦笑して小首を傾げ、「あ……ん｡」離れると少し寂しそうな顔をするも頷き体を起こして)

…もしかして残念とか思ってたりする？(離れた際相手を見やれば何処か寂しそうな表情にも見え、小さく口角上げながらゆるりと首傾げ)

ぅえ!?お、思ってないよ!(言い当てられﾄﾞｷｯとするも誤魔化し､「寝よ!」と背中を押して

ほんとかよ。一緒に寝てやってもいいぜ？(相手が発した声から慌て振りを感じｸｸｯと笑いながら背中を押されるがままに歩き、「何もしない自信はねぇけどな」と楽し気な声音で付け足し)