「ふぁぁぁ...。」 眠たいよお...。 大きなあくびをしながら階段を降りる。 私、中川 菜奈乃(ななの)。高校一年のふつーの高校生。 いつものように学校に行く支度をする。 ここまではいつも通り。 「あ、菜奈乃おはよう」 とキッチンから顔を出すお母さん。 卵焼きを焼くいい臭いがする。 「ねーちゃん早く食べないと冷めるよ」と、弟もいった。