ゆうか 2013-05-17 17:48:38 |
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ーーーーパシャパシャーーーーーーーーーーーー。 スタジオの中にカメラマンがシャッターを切る音が響く。 たくさんの照明のしたで、流行のネオンカラーのトップスとカボチャパンツの夏の先取りコーデをみにまとい、自由にポーズをとる私、松尾りな。自分で言うのもあれだけど、女子中高生に人気のファッション雑誌『MI MI 』のカリスマモデルって言われてて、モデルになって2年で、CMなどテレビでも活躍してるんだ。
いつものように早めにスタジオ入りをする。 うーん..今日は『安可愛コーデ特集』だったよね?? 時計を見ると、撮影まで1時間と45分もあった。 「あっ♪♪差し入れ食べよ~っと♪」 撮影には、いつものように差し入れがおいてあって、差し入れを食べるのは、密かに楽しみなんだ~! だって、沖縄のべにいもタルトとか、北海道の白い○人、”おいしい„って有名のマンゴーとチーズのケーキとか豪華のばっかなんだよ♪ と私の頭は差し入れのことでいっぱいだった。すると ーーーーーー“ザワッ„ーーーーーーーと、一気に騒がしくなるスタジオ。 ...何なの?? そう思って私は振り向いた。
パッチリとした大きな目にふさふさとした長いまつげ。小さい鼻にぷっくりとしたさくらんぼ色の唇。 背は高めで私よりあたま1個分くらい大きい。私は163センチと高めなのに170~180センチはありそう。スラッと長い手足で、スタイル抜群。 真っ白な色白なはだ。 黒髪のこしまであるロングヘアーは、ツヤがあって、見るだけでわかる、『さわってみたい』と思わせるサラサラの髪。 そう、スタジオに来たのは、清楚な超絶美女だった。
「この子は秋山 麻里奈(まりな)ちゃんで、街角でスカウトした子なんだよ♪ねぇ~☆」 ニコニコしながら話すマネージャー。...ううん訂正。 デレデレしながらだ...。 うーん。 可愛い子って何でか名前も可愛いんだよね。 今は私とマネージャーと麻里奈ちゃんとスタジオの隅のソファーで座って話している。 近くで見ても全部のパーツが整ってて誰もが認める美女だ。......だって現にスタッフやモデルが男女関係無く見とれてるもん。 「ちなみに、りなちゃんと同じ歳で中2だよ」 とにやにやしながらささやく変人オッサンマネージャー.....。 はいーーーーーーー!? わっ私と同い年なのぉぉーー!!? 大人っぽすぎるっ(° °)
ぽかーーーん。 嘘だああああああ!! 私と同じ中2とは思えないっ! ”高校生„って言われても全く違和感ないもん!! 「麻里奈ちゃんは今日から『MIMI』の専属モデルだからね♪♪」 ......気持ち悪っっ!!変人野郎!! と思ったけどしょうがないから黙ってることにした。 「りなさんの活躍見てます。よろしくお願いします。」 ニコって笑うともう瞬殺もんだよ!! かわいすぎるぅぅ~~~♪♪ ......変人野郎がさるみたく顔を真っ赤にしてるし。「.......変態......」 と私はポツリと呟いた。
ーーーーーパシャッ!パシャッーーーーーー。 「すごいわ.......あの子。ほんとに素人なの?」 「表情も、ポーズも完璧だね......」 スタジオにいる人々は驚いていた。 今は麻里奈ちゃんの撮影中。 初めてだから今日はリハーサルだったはずなのに、本番に。 美女で仕事もできるって...ますます同い年とは思えない。 「すご...」
~~~~2か月後~~~~
「ありえないっ!!」
うるさいってぐらいの声で叫ぶ。
...まぁうるさいんですが...ね?
麻里奈ちゃんが『MIMI』に出始めてすぐ、「あの美女は!?」
,,,って有名になって今じゃもう2か月目で表紙デビュー。
スタジオでも凄いってさわいでる。
......確かに誰もが認める美少女だよ!?
だけど最近私の存在が忘れ去られているのだ!
だって、麻里奈ちゃんが出てから、
私の仕事が激変したも~ん。シクシク...。)
~♪♪♪♪♪~。
ん...?メールが来た。
「今日は麻里奈ちゃんとの撮影だよ?」
byマネージャー
麻里奈ちゃんに悪気が無いのは分かってるけど....。
やっぱり嫌~!!
「はぁ...。」
私はため息をついて仕事場に向かった。
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