それでも愛しくて。(bl)

ん…、確かに上手いな其れ(差し出されると違った品に引かれる様に顔を持って行き食べ掛けだという事も気にせずぱくりと一口だけ口に含めば咥内広がる味わいに頬緩め次いで「ほら御前も」と自然の流れで己も相手の口許に寄せて遣れば)

ん、( 相手の品を己の前に出されれば此方も何の戸惑いもなくそのまま一口口に含め、考える様な素振りを見せて｢ ...やっぱ普通の味だな ｣と率直な感想を述べ｢ まあでも美味い事は美味い ｣と優しく微笑んで付け足してみて

普通が一番だろ、てか御前ってそういう顔も出来るんだな(今迄とはまた違った優し気な笑みを目前にしては不本意ながら少し瞳を奪われてしまうもそんな己を誤魔化す様に手許に有る物を今度は大きく口にして)

当たり前だろ－? だって俺だぜ?( 片方の眉を下げ自信満々に親指で己を差して上記を述べて、また大きく一口食べれば｢ 色んな顔があるんだよ。 そんな顔、もっと知りたい? ｣と補足して相手をじっと見つめてからかうような笑みを零して小首を傾げ

何、知りたいっつったら教えてくれんの？(未だ関わり始めたばかりで相手を半分も理解出来て居らず不意に投げ掛けられた言葉に其れも面白そうだとほんの少し思えば己も悪戯に唇端引き上げて悪乗りする様に問返し)

....いいぜ?( 相手の怪しげな顔を見れば一瞬"ﾔﾊﾞいな"と思ったが負けず嫌いが発動して強がってみて。しかしは焦っている様子がもろに表情に出ていて、そんな様子を紛らわす様に残りの品を全て口に含み、一気に呑み込んで

まじで？なら楽しみにしてるわ(相変わらず判り易い反応を示す相手にすっと瞳を細めれば続く様に己も一口で食べ終えファンタを飲んで「ふー…、美味かった。」と満足そうに言葉を漏らしては座って居る椅子にくたりと背中預け)

お..おう..( 相手が意外とのってきたので反応に困り、思わず声が小さくなりつつ上記を漏らして、顔をﾎﾟﾘﾎﾟﾘと軽く掻き。次の相手の言葉を聞けば｢ お－、確かに美味かったな ｣と反応して頬図絵を付きながら飲み物を飲んで、｢ じゃあ、帰るか? ｣と問い掛け

ん…そうだな、食うもんも食ったし(帰るかとの言葉には家に帰った所で一人だしなとぼんやり考え暫く思案してみるも特にこれと言った行き先も思い浮かばず鞄を肩に掛けて)

了解( と告げると己も肩に鞄を掛けて席を立ち、大きく伸びをして。次いで｢ あ－あ、家に帰っても暇なんだよな－... ｣なんてふと呟いてみて

なら、どっか行くか？(立ち上がり出口へ向かおうとした所でそんな呟きが耳へ入って来れば携帯を取り出して現在の時刻を確認しつつ問い掛けてみて)

ﾏｼﾞで!?( 余程嬉しかったのか相手にぐいっと近付いて笑顔で上記を述べれば。しかしすぐ眉を少し下げて｢ あ..でもお前は大丈夫なのか? ほら、時間的にあれだろ ｣と相手の事を気にして問い掛けて

まじで。平気だよ、朝方までどっちみち一人みたいなもんだし(己を先ず先に気に掛ける相手に薄く笑めばこれといった門限も無く携帯をしまい直して近付かれると不意に頭へ手を伸ばしてくしゃりと一撫でし「暇な俺に付き合ってくれますか、透君。」と述べて)

....?( 帰っても１人、と言う相手の発言を不思議に思い首をｺﾃﾘと傾げれば。詳しく聞きたい所であるが己が相手の事情に入り込める権利は無いだろう、と考え敢えて何も問わずにいて。ふと己の頭を撫でられれば顔がまた明るくなり｢ 当たり前だろ－! ｣と元気良く告げて

さんきゅ、じゃあまあ取り敢えず出るか此処(元気の良さにまた一つ笑みを零せば触れていた頭からゆっくりと手を離して用の済んだ店内を後にしてはひんやりと頬を擽る外の空気心地良く思いつつ「さて…、どうするかな」と行く場所に少し悩む様な素振りを見せ)

ん－( と気の抜けたような軽い返事をすれば店を後にする相手の背中を見ながらゆっくりついて行き己も外へ出て、｢ 寒っ... ｣と風邪の冷たさを感じて身体を一瞬震わせて呟けば相手の考え事をしている姿が目に入り｢ ｹﾞ－ｾﾝ、とか? ｣と提案して

御前、所持金いくら持ってるつったっけ？(ゲーセンとの提案を聞き一瞬は悪く無いと思う物の先程見せられた財布の中身が頭を過ぎればその事をすっかり忘れている様子の相手へと苦笑混じりに言葉投げ掛けて)

あ...( 己の所持金の事など全く考えていなかったようで相手のﾂｯｺﾐに小さく声を漏らして苦笑いして。せっかくｹﾞ－ｾﾝに行こうと思っていたのに金が無いなら話にならないと思い、｢ じゃあ...公園でﾌﾞﾗﾌﾞﾗする..とか..? ｣と問い掛けて。こんなの暇潰しにもならね－な、何て思いながらもこのまま何もせずに離れるのもｱﾚだと考え何か提案すべきだと上記を発して

公園か…、それ乗った(己も十分に持ち合わせが有るという訳では無いらしく相手なりに考えて提案をしてくれたで有ろう場所に向かう事に決めれば「途中でつまんなくなったら先に帰っていいから。」と先に言い残して置き)

っしゃ、じゃあ行こうぜ－( すんなりと了承されれば小さくｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞをして喜びを露わにして、肩に鞄を掛け直せばゆっくりと歩き出して。丁度その時耳に入ってきた言葉に体の向きを相手にｸﾙﾘと向けて、｢ 何言ってんだ御前。御前と居てつまんなくなる訳ね－だろ? ｣とｷｮﾄﾝとした顔で告げて