それでも愛しくて。(bl)

え、何それ酷...ってちょっと待てよ－( 相手の視線を感じれば特に傷付いた様子を見せず淡々とした口調で告げれば直ぐに視線を己から離す相手を少し不思議に思いさっさと先へ進む相手に対して上記を述べて己も相手の隣に行き一緒に階段を降りて突然呟く相手に｢ 俺も－。昨日遊び過ぎたかな... ｣と返答して

あー…何、夜遊び？(後ろから隣へと気配が移ったのに気付き自分の呟きに対する返答を聞けば唇端を緩く持ち上げて敢えてからかう様に悪戯含んだ口調で訪ね掛けてはちらりと其の反応を窺って)

ちっ..ちげ－よ!別に夜遊びしてた訳じゃね－!( 相手の怪しげな表情にそれ程焦る事ではないだろうに、ﾋﾟﾀﾘと止まって頭をｶﾞｼｯと掻き焦った表情を見せれば上記を述べて歩き出し、相手の意外な表情にまた１つ相手の事が知れた、と内心喜べば気づかぬ内に己の表情がﾆﾔﾆﾔとしていて

　　　
へえ、じゃあ何でそんなに焦ってんの？(否定をしながらも何処か焦りを滲ませる言動に更に面白がる様に言葉を連ねていき乍漸く下駄箱へ差し掛かった所で上靴から靴へと履きかえれば締まりの無い表情を浮かべる相手に「顔にやけてんぞ、透」と其の心情知る由も無く告げて)

べ..別に焦ってね－し?( 相手の問いに対して平然を装ってはみたものの語尾の上がり様で寧ろ焦ってます、とでも言うように。己も靴へ履き替えて外へ出ようとするも相手の言葉によって遮られ｢ んな訳ね－だろ! ｣と言えば、本当にﾆﾔｹていたのか確かめるようにして己の顔を触って

語尾上がってんじゃん。なんつーか本当分かり易いよなお前って(叉しても一番指摘して欲しく無かったであろう所に突っ込みを入れてしまうも個人的に気が済んだらしくからかうのを止めて自分とは違った素直な面を微笑ましく思い次いで「何考えてたんだか。」と生暖かい眼差しを送りながらも彼処迄表情を表沙汰に出来る事に軽く関心を覚え)

...それ褒めてんのか?( さっきまで己をからかっていた相手。そんな奴に分かり易いと言われれば褒められているのか疑問を抱きながら左記を述べて、相手の視線を感じればあえて何も言わずにへっとﾏﾇｹな笑顔を見せ外へ出て｢なあ、何か食って帰らね－?｣と何やらお腹が空いたらしく

まあ一応、そう言うとこ普通に良いと思う(ただ思った事を述べただけで特にそれといった意味は含めて無かった物の否定するのも面倒に成り小さく頷いて返せば上記を紡ぎ空腹訴えられると自分も丁度小腹が空いて来た頃合で急ぎの用も無い為提案に乗っては「…賛成、ハンバーガー食いたいわ。」と行くのならファーストフードだろうと定番の食べ物を挙げて)

んだよ、照れさせんじゃね－よ( 良いと思う、その一言だけでも大好きな相手に言われると嬉しくて嬉しくて。俯いて上記を述べて照れくさそうに頬を軽く掻き、直ぐにﾊﾟｯと顔を上げれば｢ よっしゃ!じゃあ....兒玉の奢りな! ｣と笑顔で冗談混じりに言ってみて。まだ相手を呼び捨てにするのは慣れていない様子で反応を待ち

別に照れさせてる訳じゃ…って、は？(何気ない一言でも嬉しそうな様子の見られる相手に改めて好意寄せられている事を実感しながらも次いで述べられたまさかの言葉に間の抜けた声を洩らし「何でそうなんだよ、御前が俺に奢れっつの」呼び出しを食らった挙げ句何故己が立て替え無ければ成らないのかと僅かに眉顰めてはげし、と戯れ交じえ痛み感じぬ程度に蹴り入れて)

いて－、何すんだよ超いて－( 相手に軽く蹴りを入れられれば全く痛みを感じていないにも拘わらず棒読み混じりで上記を述べて。こんな風に戯れることが出来ているのに少し距離が縮まった様な気がして嬉しく感じ。先程から相手の言動１つ１つに感情が高まっている気がして"友達だ"と自分に言い聞かせ己の頬をﾍﾟﾁｯと両手で軽く叩けば｢ え－... ｣と頑なに嫌そうな顔をして｢ 俺金欠なんだけどな－... ｣と相手に横目で視線を送れば

あー…うっせえな、お前が悪いんだろ(痛がる気配全く無い処か棒読みでの態とらしい発言に己は当然の裁きを下した迄と言わんばかりの態度であしらい次いでそんな状況に有るとは知らず「金欠なら誘うな、馬鹿。」と呆れた様に溜息を吐くも学校からそれほど歩かずとも行ける距離に有る軽食店の看板を目にすれば空腹感が増し「今いくら持ってんの。」と所持金を確認する様に問いを掛けて)

酷いなあ－、兒玉君( 己が悪いと言われれば相手をからかう様にまたもや棒読みで"兒玉君"を強調して述べ、相手の肩をわざとらしく軽く叩き、馬鹿と言われれば少し拗ねた様な顔を見せて｢ ん－?今はね－...｣と鞄から財布を取り出し中身を確認し｢ げ... ｣と声を漏らして。金欠とは言っても千円位は有るだろう、と思ってはいたものの実際は五百円しかなく、何も言わず相手に財布の中身を見せれば

…、もう一発お見舞いしてやろうか？透君。(態とらしい言動に加えて君付けまでされると思わず口許ひくつかせるも冷静さ欠く事はせずに今迄に無い位の良い笑顔を向けて言い返し其れから無言で財布を差し出された視線を落とせば入って居る金銭額に目を疑い「おま、」一瞬言葉を失い掛けて「ったく…、しょうがねえから今回は俺が立て替えといてやるよ。」と同情する訳では無いが一人で立ち寄るよりは増しだと思い仕方無さ気に先程の件について了承の意を下し )

ごめん!ごめんって( 相手の恐ろしい程の笑顔を見れば己の顔の前で片手を上げて笑い混じりに謝罪の言葉を述べて、了承されれば｢ え、ﾎﾝﾄに? ｣と相手の意外な言葉に財布を広げたまま動きが固まって顔だけ動かして目をじっと見。

(/あ、やべ。
ちょっと文可笑しいけど気にしないで進めて頂ければ嬉しいです

おー…、ただし今回だけで二度はねえから(一応謝罪が相手から出て来れば少し気を落ち着かせて今まで余り感情を表立って出した無い為に些か疲れた様子で髪掻き上げながら此方に向けられる視線には今回を強調させて開きっ放しの財布に視線を落とせば「とっととその財布しまえっての」と苦笑零しつつその手を相手側に押し返して)

分かった分かった( 苦笑混じりに述べて、髪を掻き上げる相手を見れば見とれてしまい"相手は男だ"と言う文字が頭の中をぐるぐると回り続けていた所で己の手を押し返されれば｢ ...あ、わり－... ｣と言って財布をしまって。｢ よし! 早く行こうぜ？ 彼処でいいよな？ ｣とすぐ目の前にある看板を指差して

なら良い。ん…奇遇だな、俺も丁度其処が良いと思ってた(指差された看板に視線移せば既に目星を付けていた所で小さく頷いて返し其の店へ向かって歩き始めてはファーストフードでも種類が有る為に何を食べ様かと軽く考えて)

あ、ﾏｼﾞで? 運命? 運命?( 思う事が一緒で嬉しかったのかふざけた口調で冗談っぽく看板を見詰める相手を横から見ながら述べて、先に歩き始める相手に｢あ、待てよ－｣と小走りでついて行き｢ そっからそこまでなんだから走れ! ｣と背中を押して。相手が何を食べようか、なんて考えている事も知らずに