匿名 2013-05-05 12:27:55 |
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今から書かせてもらうのはイジメ、友情、恋愛の3つを描いた小説です
イジメられている主人公、美羽が話の中でどのように強くなっていくのか、どのように友情を築くのか、またどのように大人になるのかをお楽しみください
私はイジメられてる
でもいいんだ…
まだそんなに酷くないから
私が反抗すればもっと酷くなる
だからこのままでいいんだ…
このまま何もしなければきっといつかイジメなんてなくなるから
「ねぇ、美羽ぅ」
「はい…」
「私たちぃ、喉渇いちゃったなぁ」
「買って来ます…」
「よろしくぅ、あ、私、炭酸系ねぇ」
「私たちも炭酸系ねぇ」
「はい…」
いいんだ…
まだそんなに酷くないから
「…買って来ました」
「おっそ~い!」
「ごめんなさい」
「もぉ~早く頂戴!」
「どうぞ」
「なにこれ」
「メロンソーダです」
「まじウケるぅ、アサミってメロン嫌いじゃなかったっけ?」
「え…」
「うん、嫌い」
「あーあ、美羽ちゃんやっちゃったねー、アサミ怒ったら怖いんだよ?」
「ご、ごめんなさい」
「…もういいから、新しいの買って来て」
「はい、ごめんなさい」
「えー、アサミィ、そんなんでいいのぉ?美羽だから、蹴ったりしていいんだよ?」
「めんどくさいからいい」
私は走って販売機に向かった
アサミさんは一番怖い
アサミさんは直接攻撃してくるとかそんなんじゃなくて雰囲気が…
「買って来ました…はぁ、はぁ」
「なにぃ?息切れしてんのー?」
「はぁ、はぁ、すいません、はぁ」
「…」
「ど、どうぞ…」
アサミさんは黙ってサイダーを受け取り飲む
誰も何も言わない
誰も助けてくれない
当たり前だけど
だって私を助ければ自分に回ってくるんだもん
「あ、ごめーん!当たっちゃったぁ」
わざとらしくそういう味香さんの足元には私のお弁当が散らばっている
「…」
「何黙ってんのぉ?汚いから早く片付けてよねぇ」
「はい…」
散らばったお弁当を片付けていく
「やだ~、きったなぁ~い」
「まじヤバいよねー」
「ありえなーい」
「…」
口々にそう言う中アサミさんは黙って私を見ている
「…」
怖い
アサミさんの視線に気づかない振りをしてお弁当を片付けて教室を出て行く
「まだ、大丈夫…」
トイレで
そう自分になんども言い聞かせる
いつからだろう
イジメが始まったのは…
高校二年の終わり頃だった
アサミさんを除いての味香さん愛美さん沙奈さんの三人はまだ二年生っという感覚から毎日遊び回っていたため成績が悪く担任に大学にもいけないし就職も難しいっと言われていてイライラしていた
そんな理不尽な理由で元々物静かだった私が狙われた
「いつも静かでなんかイライラするんだよねぇ」
この一言から始まった…
私は友達が少ないしかもその友達とは高校が違う
ずっと一人だった…
三年になりなくなると思っていたイジメ
私はほんとに運が悪いと思った
また同じクラスになってしまったのだ
「また一緒だねぇ、よろしくぅ、美羽ちゃーん」
まただ…
また私が狙われる
それから毎日毎日あんな感じだ
まだ大丈夫…
もう無理…
毎日毎日飲み物や食べ物などを買いに行かされ
暴言を吐かれ
最近では暴力も増えてきた
何より周りからの哀れなものを見る目
辛い
まだ三年になったばかりなのに…
「早く買って来てー」
また1日が始まる
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