ー小説ー

ー１４才。夏
ミーンミーン
｢あっついっつーの｣
｢こんなんじゃやる気おきねぇよな？｣
クラスの男子は皆夏が嫌いだ。勿論、私も。

｢ねぇ。今日さ花火しない?近くの河原でさっ｣
１人の女子〔水樹恋〕が問いかける。
｢やるー!!｣
｢何着ていこう!?｣
｢如月さんも行くよね？｣
『あたし…は』
(あんまり行きたくないけど雰囲気悪くするの嫌だしな…)
『行く、かな』
後から少し曖昧な返事だったかな？と思ったけどこれで良かったのかもしれない。
｢男子はー？｣
｢行かねーよ｣
｢暑いもんなぁ？｣
水樹恋の誘いに乗らない男子。
その後１５分ほど口論になり男子も花火をする事になったのだった。

｢じゃあ…７時に河原集合ねっ??｣
水樹恋はそう言うと｢じゃあね｣と家へ帰ってしまった。
｢爆竹持っていこうぜー｣
｢マジで!!いーねー｣
…さっきまで嫌だと言っていた男子がなんだかんだ楽しそうにしている。
｢如月ー。お前の、お兄さん今日呼んでくれない？｣
｢どうして？｣
｢格好いいじゃん!!!逢いてぇの!!いい？｣
クラスの男子〔蒼井迅〕がしつこく言って来るもんだから、ｏｋしてしまった…。
私は｢わかった｣と言ったことを激しく後悔した。

あぁ。なんで、わかった。なんて言ったんだろう…。私のバカ…。
『お兄ちゃん…』
あぁ…。私の頭の中は後悔でいっぱいだ。
｢ん？｣
｢どーした？あ、唯もこの漫画みるか？｣
｢…｣
あたしには兄が３人いる。そして、蒼井迅が連れてこいと言ったのは…、私を無視した上の兄、嵐(らん)くんだ。
『嵐くん…今日暇？』
｢…は？｣
後は話を聞かずに押しきれ私!!
『花火…、来ない？いや、無理にとは言わないよ？』
よし!!言った!!
｢あー、、いーけど。｣
……
『え？』
｢は？だからいーって。｣
これは、…予想外の展開来ちゃった!!断られたよーって言うつもりだったのに!!