どれ程経ったのだろう。 僕は既に大人になっていた。 あれから不思議な事は起こっていない。 緑色の空も見ていない。 ただ二種類の夢を毎日見るようになった。 黒い液体に呑まれる夢とあの少女と暮らしている夢だ。