『虹色の空』 〜出逢い〜 暖かい風が吹く。この春、俺は晴れて高校生だ。軽い足取りで初めての門を抜け、玄関に足を入れた時だ。小さい子がいる。(先輩か?)にしてはチビすぎる。気付かれないように上履きをみた。青だ。(ってことはこいつも俺と同じ学年か)そいつは、校舎の地図を見ているらしいがクラスが分からないらしい。静かに下駄箱に靴を入れ上履きを履いた。 これがあいつとの出逢いだった