高槻 直 2013-03-23 20:43:49 |
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確かに。
(己の母の反応を思い浮かべ、思わず苦笑を溢して。ぎゅ、なんて相手の手を握る力を強めれば、自分ではずかしくなったのか横を向いたり。相手の言葉に一瞬足が止まる。「・・・なッ、ほんと馬鹿、直馬鹿ッ!」冗談だとわかっていても顔に熱が集まっていき、くそ、なんて相手の頭をぺしり。(←)から揚げかハンバーグ、と呟けば「ハンバーグに一票!」と好物を選んで。)
いッ…て!たーく、すぐムキんなんだから瑠夏は。…ま、そういうとこが可愛いんだけどな。
(不意に瑠夏の足が止まったかと思えば、ぺしりと頭を叩かれそちらを見やり。しかし顔を紅潮させながら馬鹿を連発する様子を見て、どうしてもにやにやと頬が緩んでしまい。─こいつが俺を何度も馬鹿呼ばわりする時、それは決まって照れている時。それが無性に可愛いくて、いつの間にか馬鹿呼ばわりされる事が癖になったように思う。「よし、じゃハンバーグで決まり」二人で案を纏めている内にスーパーが見えてきて。人目を気にし、繋いだ手を一度離す前に周囲に人が居ないのを確認すれば素早く唇を奪い。くすりと口角上げたまま手を離しては進行方向を向いて)
だってお前が変なこと言うからっ!
(此方を見てニヤニヤとする相手をむっ、と睨んでみるも、可愛いと言われれば「〜うるさいっ」と相手の頬をむにいいー、と。…やっぱりこいつ、バカって言われて喜んでるように見える。「ほんと、どえむ。」つん、なんてからかうように鼻の頭を人差し指で突けばへらりとした笑み浮かべ。…人がいる前は、やっぱり手はなしちゃうのかな…。伺うように相手見てると、不意に奪われた唇。驚いて目をぱちくりとするも、直ぐに相手を追いかければ腕を引っ張り、背伸びして相手の唇ぺろり。仕返しだ、と小さく舌を出せば何処かご機嫌にスーパーへと。)
ドMねぇ…、なら実際どうなんか試してみ─、…っ!?
(鼻を突かれながら二度目のドM発言を聞けば思わず苦笑が零れ。馬鹿と言われてへらへらしてりゃそう思われても仕方ないのかもしれない。だけど何で俺がこんなに嬉しいのかなんて、コイツは知らないから。素早く唇を奪った後、不意に己の腕を引く相手に唇を舐められてしまえば、完全に油断していた為目を見開き数度瞬いて。相手にしては大胆であるが悪戯っぽさを含んだそれに柄にもなく照れてしまう。「ば…っ、おい瑠夏!待てって…!」嬉しさからか仄かに頬を染めながら直ぐ様相手を追いかけて)
試したって、ドMだろっ
(くすくすと楽し気な笑みを溢しながら上記を述べた。相手の何処か嬉しそうな声を聞きながらスーパーへと走るも、自分からしたにもかかわらず其の顔は真っ赤で。「俺の勝ちーっ」とけらりとスーパーの中にはいれば、そのままカゴを片手にハンバーグに使う挽肉のため肉売り場へと向かって。)
はいはい、今はお前の勝ちな、今は。……さっきの発言と一緒に後で覆してやっから。
(“勝ち”というのは先に着いた事なのか、不意打ちを食らわせた事なのか。追い付くと相手の勝利を渋々認めるような事を投げやりに口にするも、後に意味深な台詞をぼそりと付け足して。肉売り場で歩調を緩めれば並べられた商品を見渡し、一つ手にし。「なあ、ハンバーグ用の肉ってこんな?分量とか全然わかんねー」と、相手に助けを求め)
直の負けー。
(相手の言葉に嬉しそうにけらりと笑うものの、次に続く言葉は聞こえなかったのかこてりと小首かしげ。分量を聞かれれば近くにあった挽肉を片手に、「これとそれ、でちょうどいいくらい?」と。暑いし、何か冷たいものを食べたいと周りを見渡せばアイスを見つけ、相手の手と挽肉を片手に「あいす!食べよ!」とかけて行き。)
へー、こんな使うのか。……って、ちょっと待てって瑠夏。
(提示されたのは予想とは違った量で、ひとつ勉強になったと数度瞬きし。しかしそれも束の間、相手が不意に己の手を引き走り出すと若干バランスを崩しながらも追って。「ほんとアイス好きな、お前」アイスコーナーを見つけた際の相手は何処かあどけなく可愛らしく、ついふっと笑みが溢れてしまう。─そういえば学校帰りも“アイスアイス”ってよく騒いでたよな…。そんな事を思いながら、相手の横顔を柔らかな眼差しで見つめて)
たぶん、な!
(へらり、と挽肉の量はほぼ勘で選んだとばれるような言葉を。「おれソフトクリーム!…お前は?」お気に入りのアイスを片手にご機嫌に左記述べれば、相手に視線向け小首こてり。アイス好きを指摘されれば眉寄せ、「あたりまえだろ!夏といったらアイス、冬でもアイス!」と(←)。だが相手の視線に気づけば何処か居心地悪そうに視線彷徨わせ、「…そんな目で見んな、ばか。」と仄かに頬染めぷいっ。)
はいはい。
(首を傾げる様も、照れたようにそっぽ向く姿も一々可愛すぎて、にやにやと緩む頬を抑えられず。さて自分も選ばなければと種類豊富なアイスに目を向ければ「俺はさっぱり系がいいな、ソーダとか…」と、一つ選び。「買い物はこれでオッケ?」と確認して)
…にやにやすんな、変態。
(何故かいつも相手にからかわれてるというか、翻弄されているというか。小さな声で不満げに上記をぼそっと呟いて。「ん、おっけ。」へらり笑えばアイスと挽肉の入ったカゴを片手にレジに並んで会計を済ませて。)
お前相手だとそりゃ変態にもなるっつの。
(好きな相手に変態呼ばわりされるのは悪い気はせず、むしろこんなやり取りにさえも幸せを感じ、嬉しげな様子で開き直ってみせ。会計を済ませては相手からレジ袋を受け取りスーパーを後にし。「ほら…って、やべ、お前の早くも溶けかけてね?」と、相手の分のソフトクリームを手渡して)
い、意味わかんねえし!
(相手が開き直ることは予想していなかったのか動揺したように軽く相手をぺしりと殴って。「え、たべる!」ソフトクリームが溶けていると聞けばあわあわとしながら受け取り、頬を緩ませながらぺろ、と舐めて。)
いてっ…このツンデレ。
(照れ隠しなのか軽く殴ってくる相手さえも愛しく思えてしまうあたり、自分はもう駄目なのかもしれない。内心自嘲しながらも、やはり何処か嬉しそうに叩かれた部分に手をやり。幸せそうにソフトクリームを舐める相手が以前よりも一層可愛く見えてしまうのは、己の心が満たされているからなんだろう。これ以上頬が緩んでしまわないよう注意しつつアイスをかじれば、ふと思い付いたように相手に視線向け。「…なあ瑠夏、今度二人でどっか行かね?海でも遊園地でも、何処でもいいんだけど…さ」中学の頃は二人でもグループでも色々と遊びに行ったものの、改めて誘うのは何だか妙に照れ臭い。時折視線を逸らしながら、らしくもなく控え目に誘ってみて)
…お前が望むなら、でれてやる、けど…。
(素直ではない性格は自分でもわかっているのか、一瞬沈黙する。…素直じゃないと、直に嫌われるかな。考えると今更ながら心配になってきたのか、上目でちらりと相手見上げなからぼそりと上記呟いて。アイスかじる相手の手をもてば己の方に引っ張り、相手のアイス一口かぷ。(←)相手からの誘いに目を輝かせ、「遊園地!行こう!遊園地!」と、控えめな相手とは正反対にわくわくと即答して。)
いや、お前にそうする気なくてもデレさせる。
(此方を窺うような相手の言動にニヤリと笑むと、自信ありげに不敵な発言をし。「…っ」不意に己のアイスにかじりついたり遊園地だとはしゃぐ相手の無邪気な可愛さにやられ、路上だというのに抱き締めてしまいたくなる衝動が突き上げるも、必死に抑えるしかなくて。「じゃあ遊園地で決まりな。つーかお前はしゃぎすぎ」どくどくと脈打つ鼓動とは裏腹に普段通りの態度に努め、素直な反応をからかうようにククッと笑ってやって)
_なんか怖いんだけど、直さん。
( 相手の発言と笑み見れば、引きつった笑み浮かべ 。そういえば、相手は何時も己をからかうか恥ずかしいことを言ってくるだけな気がする。「…お前って、デレあるけどツンがないよな。」と、思ったこと其の儘口に出せば相手じい、と見つめ。相手の気持ちなど知らずにからかわれたことにむ、と口尖らせれば、「お前と出かけんの楽しみでなにが悪い。」と逆に開き直ってみせ。)
ばーか、ツンはお前だけで十分だろうが。それに遠回しなのは性に合わねーっつか何つぅか…。遠回しにする必要もなくなったしな。
(思わぬ発言に思わずきょとんとした表情でアイスをくわえたままそちらを見やると、じっと見つめてくる相手と目が合って。アイスを口から外しふっと笑みを溢しては、口を尖らせている相手の額を悪戯っぽくツンと小突き、自分は割と直球な方だと語り。開き直る相手にまた一つ可笑しそうに笑えば、距離を詰め宥めるように頭をぽんぽんとし、先程とはうって変わって柔らかな笑みを浮かべ。「…ん、俺も楽しみ」額をくっつけるようにして本心を口にし)
んっ…なんか、羨ましいな。
(額小突かれれば片目瞑り、くす、とつられたように笑みを溢し。いつも真っ直ぐで素直な気持ちを伝えてくる相手には羞恥、という言葉はないのかと思っていたが、何処か羨ましくもあり 、ぽつりと上記呟いて 。「 … 早く行きたい 。」額合わさり至近距離の相手の顔上目で見つめれば 、其の儘引き寄せられるように唇一瞬重ね 、 へらり 。)
…!
(額を重ねた矢先、間近で視線が合ったかと思うと、次の瞬間唇が重なって。─…ああ、やっぱ俺こいつのこの笑顔好きだ。次いで向けられた相手特有のその笑顔にドキリとする一方で、きゅんと胸が小さく締め付けられる感覚に目を細め。路上にも関わらず、そのまま抱き締めてしまいたくなる感情に堪え、抱き締めるというよりはじゃれるように体重をかけるだけにとどめ。「…こんなとこで可愛いこと言うなっつの、馬ァ鹿」と、耳元で不服そうに文句を言ってやり)
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