T/M 2013-03-21 21:35:32 |
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ディズニーランドの真実
http://articleimage.nicoblomaga.jp/image/23/2013/3/0/309b73aca4ec0a97d6ccfb28386a25f23c7029991373731758.gif
・・・夜の遊園地とはなかなかわくわくするものだ
いつもと違う光景、背徳感、見つかったらどうしよう
そう顔考えると胸の鼓動が早くなる。
高志と健二は、夜のディズニーランドにやってきていた
目的は二つ、ただ単に遊びで忍び込み夜のディズニーランドを探索するため
もうひとつは、開園直後に客に紛れ込み入園料をごまかすため。
高志と健二は建物の立ち並ぶレストラン街で物陰に身を潜めている
警備員に見つからないためだ
まだ高校生の二人にとっては高校に連絡が入ると
厳重に罰を受けさらに卒業すら危うくなるのだ
しかし、今の二人はそんなことの恐怖よりも
今感じでいる楽しさのほうが大きかった
この後起こる恐怖の出来事がそれを上回るとは知らずに・・・
・・・健二は別行動をしようと提案した
固まっていると見つかりやすくなるからである
高志もそれに同意するとすぐに打ち合わせをした
時間は何時まで、迷ったらこうする、携帯はマナーモードにしておく
といった内容だった。
そして健二はシンデレラ城に向かった
高志はそのままレストラン街を探索することにした
二人が分かれてから五分ほど経ち
高志はそろそろ移動しようと考えケータイを見た
時間は三時三十分、今日の日の出は五時三十分
日が昇ると見つかりやすくなるので
実質的に自由に行動できるのはあと二時間ほどだ
後の二次間をどうしようと歩いていると、
コツコツと足音が聞こえた
高志は驚いた、健二と分かれてから数分しかたっていないのに
足音が聞こえたからである
しかも二人は足音がしにくい靴を履いていたため
健二でない事は容易にわかった
高志はすぐに走り物陰に隠れ、足音がなくなるまで待った
足音がなくなると高志は足早にレストラン街から出た
次の隠れ場所を選びながらそろりそろりと歩く
・・・彼の後ろに大きな耳が印象的なシルエットが
月明かりに照らされて映っていた。
・・・ディズニーランドには二人のミッキーがいるらしい
一人はパレードに出てお客さんを楽しませたりして
子供の夢を育てる、ミッキーがいて
もう一人はディズニーの夢の空間を壊す人たちや
園内で悪い事をした人を、不幸にするミッキー
そして不幸のミッキーは夜な夜な園内を歩いているらしい
この都市伝説を思い出した高志はぞくりとした
高志は、どちらかといえばオカルトが苦手なのである
すこし恐怖心が心の隅に現れると、それはあっという間に
身体を支配し始めた、高志はすぐに走り出し
街灯がポツリと立っている小さな広場に逃げ込んだ
しかし明かりがあるのはいいが隠れる場所がベンチの
下くらいしかないので、誰か着たら高い確率見つかってしまうだろう
それでも、恐怖心はぬぐい切れないので
ここにいるしかない。
しばらくするとまた、コツコツと足音が聞こえてきた
高志はすぐにベンチの下に隠れた、ベンチ下から様子を伺うと
すこし、おかしな光景が広がっていた
目線から二、三メートル離れたところに人影が見える
街灯のすぐ下に人影があるため逆光でよく見えない
しかし、その人影は横に大きくそして頭も大きかった
高志はきぐるみか?
と疑問に思った、こんな時間にきぐるみをきるなんておかしいし
何よりする必要がないはずなのだ、もうここには誰もいないのだから
そんな事を考えていると、きぐるみがゆっくりこちらを向いたように見えた
高志は身を縮めきぐるみを見た、こちらを向いているおかげで
よく全体の形が見えた、耳は丸く二つあり、その耳に挟まれているのは顔だろうか
耳よりも大きな丸があった、高志はすぐにミッキーマウスのきぐるみだと
気がついた、そして頭にまた都市伝説が浮かんでくる
高志は頭を振り深呼吸する、そんなのはどうせ噂だ
きっとあのきぐるみも、スタッフの人が着たまま寝てしまったんだ
そう信じ息を潜める
すると
ハハッ 悪い子にはお仕置きが必要だね
と、甲高い声が聞こえた・・・
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