ハク 2013-03-14 23:58:24 |
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今度は大丈夫かもって、思ったのに。
今度は、たとえ表面上を荒らされたとしても、ひっそりと影で生き永らえられるかもって思ったのに。
大切だった。俺にとっては大事だった。
大好きだったよ。愛していたよ。
できるならこのまま、俺の人生の一部にしてしまいたいぐらいに。
だけど、ごめん。ごめんなさい。
「君」に魅入られたから、俺は捨てる。
もう一緒には歩けない。「君」がもう近くに来てしまったから。
実際には「彼」はそこまで深く踏み込むことはなかったけど、それでもその時は不快じゃなかった。
つま先ぐらいは入っていたと思うけど、拒絶はしなかった。
だけど「君」は「彼」じゃない。
「君」は、この領域に視線を向けることすら許さない。
だって、穢れるから。
最初からおこがましい人だとは思っていたよ。
最初から無遠慮な人だとは気付いていたよ。
最初から面倒くさい人だとは感づいていたよ。
最初から不躾な人だとは予想していたよ。
最初から全部、わかってた。
ねえ俺は、「君」が「君」だから拒絶しなかったんじゃない。
「君」が「彼」の近くにいたから、「彼」の前で拒絶したくなかったからなんだ。
「彼」は俺の中で大切な人だったよ。
でもそんな「彼」を、「君」は慕っていた。敬愛していた。
だから俺は「彼」が嫌いになったよ。苦手になったよ。
「君」と出会う前なら、もしかしたら「彼」とはトモダチ(仮)www ぐらいにはなれたかもしれないのに。なりたいと、思ったのに。
もうそれも叶わない。
俺はタヒにたいわけじゃない。
別に来世とかも信じていないし、タヒんで極楽浄土に~みたいなことも思っていない。
だけど、もし願いが叶うなら。
「君」がいない世界に行きたい。
俺に「嫌い」とか「嫌」とか「苦手」とか「面倒くさい」とかの感情を教えてくれたのは「君」だった。
でも知ったから、今まで知らなかった「嫌い」が見えてきた。
知りたくなかった。見たくなかった。気付きたくなかった。
世の中「嫌い」ばっかで埋め尽くされていることなんて。
****様だって、*さんだって、***の***だって、**たんだって、*****だって、*だって、俺には大切な聖域で、その住人だったのに。
腐、っていう設定も、人の前じゃ否定するけどそこまで嫌いじゃなかった。
今は全力で心から否定するけど。
だって「君」が「俺」や「彼」を見習って、腐になったから。
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