ハク 2013-03-14 23:58:24 |
通報 |
毎日「君」と電話で話す。たまらなく不快で不愉快で一日の中で一番苦痛な時間だよ。
いつだって吐き気をこらえながら会話するのは、さすがに俺も辛いんだ。
声に嫌悪が混ざらないようにって、必死に押し殺すのは大変なんだ。
電話に音が入らないように、舌打ちとか、カッターでそこらへんのものを切り刻んだのだって、一度や二度じゃないんだよ?
何も知らない「君」はいつも楽しそうに笑っている。
その声が今すぐこの世からなくなってしまえばいいのに、って何度も思う。
ねぇ、何度だって言うよ。嫌いなんだ。
できれば、知り合いたくなかったよ。
できれば、話したくなかったよ。
できれば、出会いたくなかったよ。
できれば、もう会いたくない。
話しも、会話も、何もしたくない。俺の記憶から消えてしまえばいい。
「君」の記憶はいらない。必要ない。
俺の前から影も形も記憶も思い出も、「君」を思い出させる彷彿させるものが何もかもなくなればいいのに。
「君」と出会うきっかけになった人たちを、何度恨んだかわからない。
その最たる例は、俺のことをたぶん口で言うほど嫌っていないけどでもごめん俺はそこまで好きじゃない嫌いじゃない…………と思いたいと心底願いつつでもたぶん苦手な人の上位に入るだろう常につるんでいて俺が割と世話を焼いていてたぶん時々俺のことを面倒くさいなぁとか電話中あーもういいやねえ切ってもいいでしょもう電話で話すこと何もないでしょとか思ったりしている俺のの性格崩壊のきっかけを作った、「彼」かな。
「彼」は「君」のことが(後輩として)好きらしいからね。
「彼」は俺は別にそこまで嫌っていないからね。
だから「彼」が好きな「君」に笑いかける。
だから「彼」が好きな「君」と話す。
だから「彼」が好きな「君」と一緒にいた。
だから「彼」が好きな「君」を構うんだよ。
今の俺を「彼」の所為にするつもりは頭毛もないけど、
もし誰かに嫌いなのに何で「君」といるのか、って聞かれたら俺はこう答える。
「彼」のためだ、って。
何が「彼」の「ため」になるのかは知らないけど、
少なくとも、俺一人だったら「君」に近付こうとも思わなかった。
間違いなく「彼」の存在が根底にあったからこそ、「君」と出会ってしまったんだ。
「君」には何度イライラさせられただろうね。
「君」には何度俺の大切な時間を潰されただろうね。
「君」には何度俺の自由を奪われただろうね。
「君」には何度俺の領域に踏み込まれただろうね。
「君」には何度俺の好きなものを奪われただろうね。
数えきれないよ。数えたくもないし、覚えていたくもない。
でも、許せない。
「兄」いわく、俺は完璧主義者らしい。「君」にもそう伝えたよね。
それに「君」は納得してくれたし、協力してくれるって言った。
じゃあ何で俺の領域を汚そうとするのかな?
「君」が踏み込んできたら、俺はもうそれらを愛せない。
ただの気持ちの悪い汚物でしかなくなるだろう?
大切なものを、大切「だった」ものを、領域から捨てる気持ちがわかる?
大好きだったアニメが唐突に汚らわしく思えたり、
神聖視していた本に急に嗚咽感を覚えたり、
好きだった人を見るのも嫌になったり、
「君」の所為。
「君」がかつて俺を好きだったのは知っている。
今はどうか知らないけどね。
好きだからこそ、同じものを見たかったり、同じ知識を共有したかったり、同じ話題で盛り上がりたかったりしているのもわかってるつもり。
でも、許せないんだ。
トピック検索 |