因月 憙 2013-03-09 18:43:07 |
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んーと、椎名さんだな、宜しく頼む。( へらり、と微笑むと、用事は終わった。彼女の両親に小さく頭を下げては、家の中へ。なあ、葵。出逢いの数って星と同じなんだよ、と囁いていた彼女を思い出した。近過ぎて、通過ぎた恋、何時までも未練を残すのだろうか。/)
......さてと、(小さく背伸びをして、庭へ足を踏み入れる、その場所には、小さな石碑。わたしがおおきくなったら、いっぱいぴいこをそだてる!!、ふと思い出した彼女の言葉、石碑にゆっくりと指を滑らせた。ぴいこ、たんじょうび、いちがつみっか、其処から途切れてしまった雑な平仮名、小さな頃から、あの雛を大事に育てていた、彼女は、もう居ない。ふと、空を見上げた、涙が一筋頬に伝った。)
..、もう戻れない、よね..。覚悟してたんだけどな-..、(自室に入れば自分を嘲笑ってはその場に座り込み手で顔を覆い涙流し、
.....ほんっとに、馬鹿だよな、(小さく溜め息を吐いては、ぴよこの石碑を撫でた。嗚呼、会いたい。また、君に会いたい。馬鹿だよ、妊婦かばって死ぬなんてさ、なんて嘲笑ったけど、後には涙が溢れた。)
(...少し、自分を取り戻せたかもしれない、なんて、簡単な勘違い、目をぐし、と拭うと、煙草を取り出し外へ。会いたい、会いたいよ。/)
..、( 己の墓へと向かってみては自分の墓を目にしては、やっぱり死んだんだ私..、なんて改めて実感しては悲しそうな表情を浮かべて、
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