新垣 花 2013-03-08 23:30:28 |
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簗瀬くん
見せてるわけ無いじゃんかー、
(頬を膨らませ、ブレザーを着て何とか隠し、びしょびしょに濡れた髪の毛を両耳に掛けながら「今日は楽しかった、最後にいい思い出が出来て良かった、」と意味ありげな内容を口にし、
新垣先輩
まったく、もう少し自覚をだな…………何?
(やれやれと溜め息を吐くように言うが、次の意味深な発言を耳にして顔を上げ、先輩の顔を見る。)
簗瀬くん
言おうか迷ったんだけど言うね...?、
私、簗瀬くんが大好き、
(ニコッと微笑みながらも今にも溢れ落ちそうな涙を目に溜め、「これを言っちゃったら簗瀬くんとはもう居れなくなっちゃう、」と悲しげな表情で相手の腰辺りのシャツをギュッと握り締め、
新垣先輩
どういう、事だ…?
(不意打ち気味に伝えられた好意についてもそうだが、何より先輩の『一緒に居られない』という言葉について、シャツを掴む手に触れながら、驚きと困惑が混じった表情で問いかけ)
簗瀬くん
だって...だって...、
(ポロポロ涙を流しながら「お、女の子達から...、リンチされちゃいそうだもん...、」と相手の人気さ故にその様な事を言い出し、相手のシャツをもっと、もっと、握り締め、
新垣先輩
………はっ?
(呆けたような顔。擬音で表すとポカンとした表情になって気の抜けた声を上げる)
に、人気だぁ? 何ワケ解らん事言ってんだよ…そんなもんあるワケねぇだろ…?
(…無いよな…? と自分でも疑問に思いながら)
新垣先輩
あぁ、まぁ確かに…今は海水でベタベタだわな…
(目の前で泣かれる様子に居心地の悪さを感じ、後頭部を掻く仕草をしながら自分なりのフォローをしてみたつもり)
簗瀬くん
...はは...、
本当に汚い...、
(震える声でそう発し、「...さ、もう帰ろうよ、」と真っ赤になってる瞳を相手に見せないように俯きながらぱしゃぱしゃと海を出ていこうと足を進め、
新垣先輩
悪い、さっきの俺のフォローは無かったことにしてくれ。
(最初に「出来ればで良いんだが…」断りを入れ、先輩の瞳を見ながら「そんなに、泣き出してしまうくらい気にしてる事があるんだろう。教えてくれ」と踏み込んだ質問を)
簗瀬くん
...、
引かない?
私の事嫌いにならない?
(相手を見上げて相手の瞳をしっかりと見て「...もしキモイとか思ったら私から離れてね?、」と悲しげな表情を浮かべ、
新垣先輩
…悪いがそれは保障できないし、保障しない。
(変わらずに先輩の瞳を見続けながら、自分の考えを述べる。「だってそうだろう?」と続け)
聞いてもいない内からそれについて大事な事を判断するなんて無責任なことは、俺には出来ないからな。
(「だが理解しようとする努力はしてやる。これは約束する」と、先輩の両肩に手を置き)
簗瀬くん
...ふは、
簗瀬くんらしい、
(ニコッと緩く微笑みながらポツリと話していき、「私、親が居なくて施設育ちなの。今は独り暮らしだけど...、」と相手を見上げて。「小さい頃に虐待を受けちゃって、」といきなりブレザーとブラウスを脱ぎ、背中を向けて「お母さんに煙草を押し付けられたの。多分...、一生残ると思う...、」と悲しげな表情で、
新垣先輩
…! そうか…そうだったのか…
(火傷の痕を見て目を細めながら「居るところには居るものなんだな…そんな奴が」と呟き)
その人は、今…?
(どうなったのかと聞く)
簗瀬くん
その人は男作って何処か行っちゃった、
(目を細めながら「分かった?だから簗瀬くんは私と居ちゃ駄目なんだよ、」と自分が施設育ちな為に相手に迷惑を掛けると思い、首を傾げて、
新垣先輩
…………よく分かった。いや、その苦しみを全て解ったワケじゃないが、それ以外で解らないことがある。
(話を聞き終え、息を吐いてそう告げる)
新垣先輩
先輩が苦労してきたんだって事は分かった。だが、それがどうして一緒に居ちゃいけないって事になるんだと思ってな。
(目を閉じて「だってさ…」と続ければ)
その事で先輩が迷惑をかけるとか、引け目を感じてるなら、先輩はこれから一生、好きな奴と添い遂げることが出来ないって事だ。そんなの悲し過ぎだろ。その度に、そんな泣く思いをしなきゃいけないってさ。
(我ながら臭い台詞だなと思いながらも告げる。「それにな、迷惑なんて一緒に居ればいくらでも掛かってくるもんだ。かけてかけ合うもんだ」だから気にすんな、と)
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