新垣 花 2013-03-08 23:30:28 |
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う……ぬ…
(机に上体をうつ伏せにしたまま数分、一向に気分がよくならずに唸っており。それを見かねた同級生が「保健室行けば?」と提案。そこで手を貸さないのは、自分の人柄をよく把握しているからなのか面倒なのか、それを確かめてみる考えもあったものの、ここは素直に保健室へ行くことにして)
…………だるい…
(寝ぼけと風邪から来るぼーっとした思考で発したのはそんな言葉で、保健室に向けて歩く自分の後ろを先ほど提案してきた同級生が付いてきているのを見ると、先ほどの考えはどうやら前者だったようだと一人納得したり)
(ありがとうございますー/上げです)
暇、保健室で昼寝でもするか...、
(ぶつぶつ呟きながらお菓子が沢山入っている鞄を肩に掛け、教室を出る保健委員。「怪我人とか居ませんように、」と、保健室の先生はどうせ居ないから私が看病しないといけないと思い、そう念じながら保健室までの道のりをゆっくりと歩み、
やっと着いたか…見送りご苦労だったな。
(相変わらず高慢な物言いに同級生の「どうせ髪も乾かさずに寝たんじゃないの?」という呆れ顔での言葉に対して「あ? …いやお前じゃあるまいし」と半目になって言えば、「うわ、相変わらず可愛くないの」という言葉をスルーしてそのまま保健室に入っていき)
しつれいしまー...す?
(ドアをガラガラっと開けるとよく見る顔が。「どうかしたの?サボリ?」首を少しだけ傾げながら中に入り、やっぱり先生居ないし。と心の中で突っ込み、「よく会うよね...、あれ?何か顔赤いよ?」相手の顔をふとみると、蒸発してしまいそうなくらいに...、違う違う、ほんのりピンクの頬に違和感を感じ、背伸びして相手の額と自分の額を合わせ、
れっきとした病人だ。
(サボリかと言われて心外だとでも言わん顔でそう返し、よく会う事にはまったくもってその通りだと肩をすくめて、額を合わせられた事には「お…大方ただの風邪だろう…寝れば治るさ」と、少々どもりながら返事すれば、さっさと離れて保健室のベッドに横になり、こう思う。何故に先生が居ないんだ…昼飯か?)
ちょっと熱計ってみなきゃ...、(ぶつぶつ独り言を呟きながら焦り、「あれ...?どこ...あった!!」棚からごそごそ探り、体温計を相手まで持っていく親切な少女。「はい、計ったら何度か教えてね?」ニコッと緩く微笑みながらキッチン的な所で氷枕やタオルなどを準備し、
あ、あぁ…って、いやそんなもん要らねぇから…
(意外そうな顔して体温計を受け取ったが、ほっといてくれとも言い難い雰囲気となり、そのまま大人しく体温計を使う。…少しして音が鳴り、「…37.8、だとよ」表示されている数値を他人事のように読む)
風邪かなぁ...、
じゃあゆっくり寝てて?
(ニコッと微笑みながら氷枕を持ってきて「頭に敷いてね?、あとちゃんと寝なきゃ治らないんだから、」と念を押しながらカーテンをシャっと閉めて、「何かあったら呼んでね?、」と椅子に座り、プリントの企画書を作り初める真剣な娘。
………お人好しめ…
(他にも色々と憎まれ口を叩こうかとも思っていたが、氷枕を敷いた途端に霧散してしまったようで、それでも何とか一言呟き、氷枕の心地よさに次第にまどろみ始め)
...ん、と...、
( ぶつぶつ呟きながらも考え、良い案が見付からない、と考えた私。「ちょっと様子見よう、っと...、」カーテンを開けて相手を見ると気持ち良さそうに眠っているではないか。「可愛い寝顔...」ポツリと呟き、相手の近くまで寄っては相手の頬を指で優しく撫で、
好き...、
大好きだよ...?、
(目を細めながら相手の寝顔を見て思わず言ってしまい、まぁ寝てるからいっかとポジティブに考え。「...、」と、相手の唇に唇を落とし、頭を撫でてまた企画書を書こうと立ち上がり、
…………
(依然として目を閉じたまま呼吸の乱れも無く、頬が赤い事を除けば安眠していると言っても良いだろう。…だから仰向けから横向きに体勢を変え、その頬の赤さを増すのは別に大した意味はない…ハズ。)
...、
(平然さを保とうと試みたがやはり無駄みたいで机に突っ伏し、「...、私、何てことしちゃったんだろう、」とポツリと呟き。
…………
(そのまま眠り続けるこの男は、はたして気付いたのか。それはこの男だけが知るところである。そんなこんなで時間は流れて、大体二時間ほどで起きるだろうか)
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