雪音 2013-02-24 20:21:46 |
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題:キミがくれたもの
私、西宮寿々香(にしみや すずか)は友達がいない。と言うか、つくらない。
私は先天性の心臓病。お医者様には、いつ死んでもおかしくない。だから、覚悟しておくように。と言われていた。それを初めて告げられたのは、小4の時。
私は、その時から“死”というものに恐怖はなかった。発作が起きたって、
あぁ、このまま死ぬんだな。とか、思うくらいだった。
でも、そんな私に。希望の光を。生きる理由を与えてくれた。
私は、あなたを愛し、愛され、幸せな人生だったのでしょうか?
ねぇ、今は会えないあなたに 聞きたいこと。
聞けるようになるまで。あなたを想い続けます―
出会い
【寿々香side】
―あなたは私に出会い、幸せでしたか?―
幼稚園時代、キミ出会った。隣の家に住む、幼馴染のキミ。
日下隼人(くさか はやと)
いつも支えて、見守ってくれてたキミに。どうしてもっと、素直になれなかったんだろう……
~小学二年~
「寿々香ー!!遅刻すんぞ!早く出て来いっ」
わかってるよ~っ!!まったく、隼人はうるさいんだから~……
そう心の中で愚痴を零しながらも、急いで支度をする。今日も寝坊した。
「行ってきまーす!」
元気良く飛び出せば、隼人が待っている。いつもの朝だ。
…でも、いつも発作を止めるための薬を持ち歩き、体育は見学。運動会も…。
みんなとは少し違う生活。私に気を遣う友達も多い。だけど、その中で隼人だけは普通に接してくれる。
……かなり助かってる。気を遣われるのは、逆に辛い。
当の隼人は、小2ながらも足がとても速く、成績はいつもトップ。
…正直、何でこんな奴がこんな凄いんだろうか。とても不思議だ。…モテモテだし。
「寿々香?なに寝ぼけてんだよっ!ほら、行くぞ!!」
そう言って私の手をとり、小走りで進む隼人。このくらいの速度なら、私でも平気。
隼人は、私といるうちに私の病気のことに、“適度に気を遣う”ことができていた。
手を繋いでいるのも、私がうずくまっている時にすぐ気づけるように。だ、そうだ。
隼人は口が悪く、小2のくせにドSで。でも、お兄ちゃんのような存在で。…頼りになる。
《今日はここまで!!落ちです☆よかったら、コメください♪
また時間があるときに、たっぷり書きますので。これからも、
下手な小説にお付き合いをよろしくお願いします》
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