11猫 2013-02-20 19:43:47 |
通報 |
・・・・・・
「あははっ」私は笑っていた。お母さんもお父さんも。車の中で、家族3人仲良く・・・。
そう、・・・・数分前までは。
「きゃあああああああああああ!!!!」突然の悲鳴。私の口から自然と出た悲鳴。お母さんは、車が崖に落ちていく中、私の手を必死に握り、「大丈夫!大丈夫よ!」と震えた声で言っていた
お父さんは必死にハンドルを握っていただけだった。
目が覚めたのは水が近くにある崖の下だった。
「うっ・・・」声も出せずに倒れて震える私。周りを少し満たすと、お母さんとお父さんが血を流して倒れていた。
血の匂い、身体の痛み、すべてが私を狂わせた。そして、眠りに誘っていった。
「い・・・やぁ・・・・」声にならない声で必死に助けを求めた。
当時6歳の私は何もできなかった。
ただただ、助けを待ってることしかできなかった。
その直後のことだった。ふと、足音が聞こえた。それとほぼ同時に、私の目の前は暗闇に包まれていった。
・・・「この子はまだ助かるかもしれない!急げ!!」
(何だろう?頭と指と体中が痛いよ・・・お母さん、お父さん、私、体中が痛い。)
目を覚ました私は救急車の中だったようだ。よくわからないけれど、白衣を着た大人の人たちがたくさん私の周りにいて 慌てていたようだった
「・・・おか・・・さん・・・おと・・・さ・・・・」
お母さん、お父さんと言おうとしたけれど声が出なかった、出せなかった。苦しくてそこでまた目の前が暗くなっていった
「・・・!!ちゃん・・・、琴音ちゃん!!」
・・・(誰か私の名前をよんでる・・・?)ゆっくり重たい瞼を挙げた私の目の前にいたのは、白衣の大人の人たち。
「誰…?」よく回りを見渡すと、ココは病院のようだった。
・・・「っ!?」小指に激しい激痛が走った。
白衣の人たちは「君は、事故にあい、小指を失ったんだ、ここは病院だよ」
・・・「・・・」私はどうすればいいのかわからなかった。でもお母さんとお父さんに会いたかった
「お母さんとお父さんはどこ・・・?」小さな声で言った
「ママやパパは・・・事故で・・・」気の毒そうに白衣の人は言った。「天国へ行ってしまったんだ」
「天国・・・?もう、会えないの・・・?」私は聞いた
白衣の人はゆっくり頷いた。
「・・・」呆然としてる私に白衣の人はこういった
「さ、おばあさんが迎えに来てるよ、今日で琴音ちゃんはおうちにかえれるからね」そういって私はなりゆきで家に帰ることになった
トピック検索 |